先日、「[アンケート]FX口座数推移と実績口座数からFX投資への見方を探る」の記事の中で、読者のみなさまにアンケートのご協力をいただきました。参加して下さった方、本当にありがとうございます。

今回はそのアンケート結果の一部をご報告させていただきます。

この記事の結論

「FX口座を開設するなら何を重視しますか?」という質問に対し、37%の人が「FX会社の信頼性やサポート」と回答しました。FX会社の信頼性を計る一つの方法は、各社の自己資本規制比率を確認することです。

FX口座を開設するなら何を重視しますか? 第1位の回答はコレ

読者の皆様に「FX口座を開設するなら何を重視しますか?」とお尋ねしたところ、37%の人(70人中26人)が「FX会社の信頼性やサポート」と回答しました。

事前予想では「取引手数料」か「スプレッド」が1位だろうと思っていました。手数料やスプレッドは取引コストですから、少しでもコストの安いFX口座を多くの方が希望すると思っていたのです。

しかし、取引手数料は第2位(30%、70人中21人)、スプレッドは第4位(9%、70人中6人)という結果でした。

もしかしたらFX取引に興味があるけども取引をしたことがないという方がアンケートに協力して下さったのかもしれません。

というのも、FX取引においてはスプレッドが取引手数料にあたります。ほとんどのFX会社では、取引手数料は0円ですが、スプレッドという形で手数料を徴収しています。

その仕組みをまだ理解していない方が「取引手数料」を選択し、仕組みを知っている方は「スプレッド」を選択した可能性があります。

そう考えると、取引手数料とスプレッドを選択した方の合計は全体の39%(70人中27人)で、「FX会社の信頼性やサポート」を超えることになります。取引コストを重視している方が少なくないと読み取れますね。

ただし、名目上の第1位は「FX会社の信頼性やサポート」です。FX会社の信頼性を重視している方が多いのは間違いないので、今回はどのようにFX会社の信頼性を計れるか見てみたいと思います。

FX会社の信頼性は自己資本規制比率で計れる

FX会社の信頼性はいくつかの観点から計ることができますが、一つの方法はFX各社の「自己資本規制比率」を確認することです。

自己資本規制比率とは、証券会社や金融先物業者の健全性確保のために導入された規制のことです。発生するかもしれないリスクにどれだけ対応力があるかを計る数値だと言えます。言い換えるなら、財務基盤における会社の健全性を表すものです。

自己資本規制比率の数値が高いほど健全性が高く、利用者が自己資金を預けるだけの信頼度があると判断できます。

自己資本規制比率は、ほとんどのFX会社は自社ホームページで開示しています。


≪画像元:外為どっとコム http://www.gaitame.com/company/shihon.html≫

画像の自己資本規制比率は、外為どっとコムのものです。これは一例に過ぎず、登録済みの正式なFX会社はすべて、年に4回公表しています。(毎年3月、6月、9月、12月の末日時点の比率を開示することが金融先物取引法で規定されている)

会社によっては毎月開示しているところもあり、そういう会社に関しては安心感を感じとることができます。

FX各社の自己資本規制比率

主要FX会社が開示している自己資本規制比率を表にしてみました。


≪筆者作成 15年6月末時点の自己資本規制比率が高い順≫

自己資本規制比率の大御所3社といえば、外為どっとコム、インヴァスト証券、YJFXです。常にランキングに顔を出す常連となっています。

逆に、ここ数年ワースト1位をキープしているのがトレイダーズ証券。「みんなのFX」で有名なFX会社ですが、長い間200%を上回っていないのが気になります。

というのも、自己資本規制比率の最低比率が定められているんです。

・140%を下回った場合:金融庁への届出義務
・120%を下回った場合:業務改善命令
・100%を下回った場合:3か月以下の業務停止命令、あるいは登録取り消し命令

ですから、最低でも140%を越えているのが絶対条件です。140%を下回っているFX会社は信頼性がうすく、最悪倒産危機に瀕する可能性があります

私見ですが、200%オーバーが最低条件で、300%を越えているならそれ相応の安全性と安心感を抱けるかと。FX会社の安全性を計るときの参考にして下さい。

もう一つ表の中で気になる会社があります。「ライブスター証券」なのですが、ライブスター証券はスワップポイントの高さに定評がある証券会社です。

スワップポイントを狙った取引を行なう場合、長期間、自己資金を証券会社に預けることになります。しかし、自己資本規制比率が低いと、預託している自己資金がどうにかなってしまわないだろうかと不安を感じるのも確かです。

その面から見て、スワップポイントで名を馳せるライブスター証券の自己資本規制比率は200%をわずかに超える程度。問題はないと思いますが、一抹の不安を感じるのは私だけではないかもしれません。

いずれにしろ、自己資本規制比率は高いほどリスク対応力が強いので、なるべく比率が高いFX会社を選択することをおすすめします。(執筆者:堀 聖人)