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「FPの母」と呼ばれる女性からのメッセージ

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「FPの母」と呼ばれる女性からのメッセージ

「FPの母」と呼ばれる女性

小野瑛子さんというFPを御存じだろうか? 御年76歳、FPの先駆け的存在で、小野さんが作成されたテキストでFPの資格勉強をした人も多いことから、「FPの母」と呼ばれている存在だ。普段、eikoさんと呼ばせて頂いているので、以後はeikoさんで話を進める。

そんなeikoさんが、8月に肺がんであることが判明。「生前葬をしたい。元気なうちに皆さんに感謝の気持ちをお伝えしたい」というeikoさんの意向を受けて、お弟子さんのFP藤川太さん、八ツ井慶子さん、そして社労士さんの石津史子さんが発起人となり、11月1日(日)に「小野瑛子 感謝の会」が開催された。

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≪この会のためにオーダーメイドしたドレスを着る小野瑛子さん≫

圧巻の豪華ゲスト陣

会場に入って、驚いた。メディアでよくお見かけする方が多く、さながら「有名FPの集い」といった様相だ。

そしてスピーチでは「今の私があるのは、小野さんあってこそ。小野さんと出会わなかったら、どうなっていたか!」と、皆さん、口を揃える。藤川太さん、八ツ井慶子さんが小野ファミリーなのは知っていたが、「こんなにもeikoさんのDNAがFP業界に流れていたのか!」と、再び驚いた。

海江田万里さんも駆けつけて、「小野さんの寿命が延びるのであれば、僕の寿命を2~3年あげます」とスピーチされていた。小野さんと海江田さんは、海江田さんが政界に入られる前からの30年来のお付き合いだそう。参加者みんなからプレゼントされた特注ドレスを身に纏い、それぞれにスピーチに相槌を打つeikoさんは、艶然としていて女王の風格だ。


≪海江田万里さんも駆けつけて≫

常に前を見ているeikoさん

eikoさんから、参加者へのメッセージがあった。そのひとつが、「日本の公的医療保障制度を守り抜いて欲しい」ということ。

日本の国民皆保険制度は、世界がうらやむ素晴らしい制度だが、それが内側からは「国家戦略特区」によって、外側からはTPPによって攻撃を受けることが予測され、今後の存続が危ぶまれているとか。アメリカでオバマケア法が成立して4年余りが経過した今、アメリカの医療は崩壊の危機に瀕している。日本がその二の舞にならないか? と、eikoさんは心配している

正直、私にとって、公的医療保険は、空気と同じ。「あって当たり前」程度の認識しかなかった。ちょっとアンテナを伸ばし、まずはアメリカの医療問題についてのeikoさんおすすめの本、『沈みゆく大国アメリカ(堤未果著/集英社文庫)』を読んでみようと思う。

それにしても。余命宣告を受けての、感謝の会。同窓会的な「思い出話」をしたいと集まった人も少なくないだろう。何を隠そう、私もそんな一人だった。けれども、eikoさんからのメッセージを聞いて、常に前を見ている姿勢がスゴイなぁと感じた。「小野さんは、憧れの女性です」と何人もの人達がスピーチで言っていたが、なかなかできない生き方だと思う。

「死ぬ死ぬ詐欺」上等!

今回の会は、10月4日に藤川さん達がお見舞いに行った際、eikoさんの体調が芳しくなかったので、急遽、開催された。けれども、「あたし、死ぬ死ぬ詐欺をするかも(笑)」とeikoさんが言っていたという話がスピーチとして上がるほど、当日はお元気だった。

「死ぬ死ぬ詐欺」上等! どうか、これからも、ずっとお元気で、日本のFP業界を見守っていて欲しい。そして、来年も「小野瑛子 感謝の会2016」を開催して下さい!(執筆者:楢戸 ひかる)

《楢戸 ひかる》
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楢戸 ひかる

楢戸 ひかる

HP「主婦er」を通じて、「これからの主婦の在り方」を、発信中。 吉祥寺の人気カフェ、A.K.Laboで、マネーライター歴20年の経験を生かしたお金についての個人セッションをしています。 <保有資格>:FP技能士2級 寄稿者にメッセージを送る

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