キャリアアップとともに自分の収入が増えた女性、夫の収入が高い妻、親からの相続等により金融資産がある女性、世の中には、世帯資産が1億円以上または世帯年収が2,000万円を超えるような「富裕層女性」が存在します。

彼女たちは、健康志向が高く、ヨガやスポーツジムに通って定期的に運動していたり、高価な化粧品やパック、そして時にはエステに行くなど美容への意識が高かったりと、ライフスタイルにおいて様々な特徴がありますが、「資産運用」については、何か違いがあるのでしょうか。

今回は、富裕層女性の資産運用について、その特徴を探ってみましょう。

富裕層女性は資産運用へ意識が高い


世帯資産が1億円以上または世帯年収2,000万円以上の全国の富裕層世帯の女性約300人を対象にした「意識・消費行動調査」(電通・ハースト婦人画報社2015年2月)によると、資産運用に関心がある富裕層女性は61.5%(一般女性:25.5%)で、実際に積極的に行っているのは35.0%(一般女性:7.2%)という結果が出ています。

自分の子供にレベルの高い教育を受けさせるため、また豊かな老後の生活のために、富裕層女性の多くは、今ある金融資産を上手に運用して、効率良くお金を増やしていくことに関心を持っているのです。

銀行や証券会社の窓口に行き、ファイナンシャルプランナーに相談して資産運用を行っている富裕層女性もいますが、今では、インターネット証券を利用して、手軽に資産運用を始めている女性も増えていますね。

リスク許容度が高い富裕層女性


先の富裕層女性の「意識・消費行動調査」によると、1カ月に自由に使えるお金を比べた場合、一般女性の93.3%は5万円未満であるのに対し、富裕層女性の27.5%は1カ月に20万円以上お金を使えると回答しています

富裕層女性は、毎月の収入から生活費を除いた余剰資金にゆとりがあるため、貯蓄や資産運用に回せるお金が十分にあることが分かりますね。

このように余剰資金が十分ある人は、一般的に資産運用における「リスク許容度」が高くなる傾向があります

リスク許容度とは、資産運用を行う際、「最悪の場合、どのくらい損をしても大丈夫なのか」という損の上限のこと。これは、投資家の年齢や投資経験、金融商品の知識など様々な要因により異なってきます。そして、資金にゆとりがある人は、ある程度リスクが高い商品を購入しても生活に困ることはないと判断し、リスク許容度が高くなるのです。

投信信託や株式、債券などの金融商品は、基本的にローリスクローリターン、ハイリスクハイリターンというルールがあります。リスクが低いと、期待リターンが小さくなり、リスクが高いと、期待リターンが大きくなりますね。つまり、リスク許容度が高い富裕層女性は、ハイリスクハイリターンなアセットアロケーションを組んでいるのです

先の調査(複数回答可)では、資産運用を行っている富裕層女性の65.4%が国内株式投資を行っている(一般女性:6.3%)という結果に。さらに外国株式に投資をしている人が18.8%(一般女性:0.4%)、外国債券に投資をしている人が15.9%(一般女性:1.1%)と、彼女たちは実際にハイリスクハイリターンな金融商品を購入していることが分かります。

資産運用のポイントは同じ


富裕層女性は一般女性と比べ、リスク許容度やアセットアロケーションなどに違いが生じてきます。しかし、資産運用を行うステップや、注意するべきポイントは、富裕層女性も他の投資家と変わりません。

運用資金が多くても少なくても、女性であっても男性であっても、将来のライフプランを立て、自分のリスク許容度と期待リターンから商品を選んでポートフォリオを組むという、資産運用の基本を守ることが大原則です。

私たちも、自分の資産や収入、そしてこれからのライフプランに照らし合わせて、きちんと計画を立て、今ある金融資産を守り育てる資産運用をしていきましょう。(執筆者:下中 英恵)