2013年10月、アメリカのTwitterが上場を発表すると同時に、全く関係のないある銘柄が爆上げしたとか。その銘柄は「Tweeter Home Entertainment」で、証券コードは「TWTR Inc」。ちなみにTwitterの証券コードは「TWTR」。

Twitter⇒TWTR
Tweeter Home Entertainment⇒TWTR Inc

要は、「TWTR」は買い! と思った一部の投資家たちが勘違いして「TWTR Inc」を買い、急騰した「TWTR Inc」株に「俺も、俺も」と買いが集まり爆上げしたというわけです。

でも、よく考えればTwitterは上場予定を発表しただけで買えるはずもないのですが、何も考えていない或いは思いっきり勘違いした投資家のおかげで、お世辞にも経営順調とは言えない全く無名の銘柄が暴騰したというのだから、今となれば笑える話です。

これはアメリカの話ですが、日本でも同じようなことが起こってもおかしくはないはず。実は東証上場銘柄にも似ている銘柄が多数存在するんです

非常に似通った銘柄を把握することで、二つのメリットがあります。

1)勘違いを避けられる
これは基本中の基本ですが、株投資において買うべきを株を買うためにも似ている銘柄をはっきり区別することで、より確実な株売買を行なうことができます。

2)勘違い投資家のおかげで自分が保有する株がなぜか暴騰!?
自分が持っているA株がB株の名称に似ているとしましょう。B株に関するビックニュースが流れたとき、“勘違い投資家たち” はあなたが保有するA株を買いあさり、結果として爆上げする可能性があります

もちろん、他人の勘違いを狙ってA株を保有するのは本末転倒ですし、爆上げの可能性はかなり薄いと思いますが…。

それらをふまえて、「よく見たら違う銘柄買ってるかもBEST5」を見てみましょう。東証上場銘柄で非常に似ている銘柄をピックアップしてみました。

よく見たら違う銘柄買ってるかもBEST5

【第5位】 第一三共(4568)×SANKYO(6417)

第一三共(4568)は国内製薬大手会社。それに対しSANKYO(6417)はパチンコメーカーです。ジャンルが全く別の異なる会社ですが、どちらも「サンキョー」と呼ぶので間違いやすいのは確かです。

第一三共は25万円ほどで1単元買えますが、SANKYOは1口約46万円の投資金が必要になります。銘柄を間違ってしまうと必要投資額も違ってしまい大変なことに

【第4位】 サムコ(6387)×SUMCO(3436)

上のサンキョーと同様、こちらの表記名もカタカナと英語という違いがありますが、どちらも「サムコ」と呼びますので “勘違い” に注意です。

サムコ(6387)はLED向け薄膜形成と加工が収益の柱、機械業を営む会社です。SUMCO(3436)は金属製品業で主にシリコンウエハを生産している会社です。サムコ(6387)も半導体関連企業ですから、2社は業種が似通っているので十分気をつけたいところです。

第5位と第4位でさえもかなり似通っている企業ペアですが、第3位~1位はどんだけ似ているんでしょう?

【第3位】 東レ(3402)×東リ(7971)

東レと東レ…? いえいえ、よく見てください、東レと東リです。東レ(3402)は繊維製品業で合繊最大手企業。東リ(7971)は化学業の一企業で、内装材のメーカーです。

そういえば、毎年「東レ パン・パシフィックオープン・テニス」が開催されていますが、万が一看板に「東リ パン・パシフィックオープン・テニス」と書かれていても誰も気づかないのでは?(?) そのくらいよく似ています。

【第2位】 アシックス(7936)×アサックス(8772)

第2位はアシックスとアサックスです。何かの冗談かのようですが、冗談ではありません。当該企業にとっては大切な、意味ある企業名なのです。

アシックス(ASICS)は古代ローマの作家ユウェナリスの「健全なる精神は健全なる身体にこそ宿るべし」という言葉が由来となっているようで、一方でアサックス(ASAX)は、旧社名「朝日不動産ローンの朝日(ASA)」に、未知の可能性という意味「X」をプラスした「ASAX」が由来です。

似ているようで全く異なる2つの会社、アシックス(7936)とアサックス(8772)の区別をしっかりつけましょう。

ちなみにアシックス(7936)はスポーツ関連用品会社、アサックスは不動産担保ローン専業会社、会社のジャンルも全く違います。

【第1位】 アサヒHD(5857)×アサヒグループHD(2502)

さすが日本だけあって「アサヒ」という名前は人気があるようで、一番多い勘違い銘柄堂々の第1位は、アサヒホールディングス(5857)とアサヒグループホールディングス(2502)ペアです。実は私も勘違いしたことがあります。勘違いしただけで買いはしませんでしたが。

日本のビール業界トップの名ブランド「スーパードライ」と言えばもちろんアサヒですが、スーパードライのアサヒはアサヒHD(5857)か、それともアサヒグループHD(2502)なのか、ご存知ですか?

答えは、アサヒグループHDです。

飲料メーカーがアサヒグループHD(2502)、アサヒHD(5857)は貴金属リサイクルと産業廃棄物処理を手がける非鉄金属業の会社です。これまたジャンルが全く異なる2つの会社ですね。しかし、社名の区別が特に難しい “最強ペア” です。

そのほかに「アサヒ」という名が付いた企業はたくさんあるのですが、「あさひ (3333)」という東証1部企業にも要注意です。あさひ(3333)は自転車販売を実店舗とネット通販で展開する会社です。こちらの「あさひ」もアサヒHDやアサヒグループHDとは全く違う会社ですから、要注意です。

似ている銘柄を区別する方法


以上、「よく見たら違う銘柄を買っているかもランキング」でしたが、似ている銘柄って意外に多いんですよね。では、名称が似ている銘柄を区別する方法はあるのでしょうか? あります。

それは、証券コードをしっかり確認することです。この記事内で紹介した銘柄の後ろには4つの数字が並んでいますが、それが各銘柄の証券コードです。

間違いのないように証券コードが割り当てられているようなものですから、株売買の前に証券コードを確認し、売買しようとしている銘柄に間違いがないかしっかりチェックしましょう。(執筆者:堀 聖人)