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ワーキングマザーを悩ませる「小1の壁」とは

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ワーキングマザーを悩ませる「小1の壁」とは

働くママにとって「小1の壁」というのはとても怖い言葉。


小1の壁とは

・学童の預かり時間が保育園の頃よりも短くなる
・会社で認められていた時短勤務が無くなる
・PTAや保護者会などで親の負担が増える

など、子供が小学校に入学することにより仕事を続けるのが困難になってしまったり、子供にも精神的・物理的な負担がかかってしまう問題のことを言います。

これだけ「働く女性を増やそう」という流れが大きくなっていても、こうした問題は解決されているとは言い難いのが現状です。わたしが小1の壁にぶつかったのは2012年のこと。当時会社員だったわたしが、どのように小1の壁に対処したのかを紹介したいと思います。

※私の住んでいる地域は京都市ですが、読者のみなさんの住んでいる地域によって「壁」の高さや事情が異なると思われます。

学童のお迎え時間に間に合わせるために


自宅から職場までは電車で1時間弱の距離でしたが、職場の近くの保育園に預けていたため、19時のお迎えでも18時半まで働くことができていました。しかし、学童の預かり時間は18時半まで。そして、学童は当然自宅の近くなので、職場から迎えに行くにも時間がかかります。


そこで、わたしは以下2つの対策をとりました。

1. 通勤方法を変えた

まず、わたしは原付免許をとりました。運転免許を持っていなかったのですが、とりあえず1日でとれる原付免許を取得し、原付で通勤することにしたのです。原付なら30分の距離なので、通勤時間を半分に圧縮できます。(会社によってはバイク通勤NGな会社もあると思いますが)

保育園の頃は子供と一緒に職場寄りの保育園まで行きその後出社、という流れだったので電車で行くしかありませんでしたが、学童なら子供の送り迎えがなくなるので、通勤方法を変えることもできる、というわけです。

2. 勤務時間の短縮をしてもらう

もともと、わたしは時短勤務という条件で入社していました。サービス業だったので本来なら20時までの仕事を、18時半までに短縮してもらっていたのです。

次に、勤務時間のさらなる短縮を相談しました。これは入学直前ではなく、ずっと以前から言っていたことでしたので、すんなりと受け入れてもらうことができました。18時までの勤務に変えてもらい、学童のお迎えに間に合うようにしてもらいました

意外と大丈夫だったこと


小1の壁として言われることについて、


・夏休み等長期休暇中のお弁当作りができるか心配
・学校からのプリントのチェック、持ち物の準備などやることが多くて不安

といったこともよく言われますが、わたしの場合は意外と大丈夫でした。

お弁当作りは意外とできる

土曜日や長期休暇中のお弁当は、考えるとかなり億劫になるものの、やってみると意外とできないことはありませんでした。学童の方からも、「お弁当を作るのが難しければコンビニで買ったものなどでもいい」と言われていたので、気が楽だったというのは大きいです。

「本当に辛かったらコンビニ弁当でいいや」と割り切って考えると、多少つらくても残り物を詰めるだけのお弁当ぐらいは作ったりして、意外と乗り切れました。結局、買ったものを持たせたことはありませんでしたよ。

持ち物の準備もなんとかなった

保育園は親が働いているという前提がある分、保護者の負担は最小限です。しかし、小学校の場合はチェックしなければならないプリントが大量にあります。

また、「ナップサックを持たせてください」と1週間前にいきなり言われる、なんていうことが日常茶飯事です。暖かい季節の遠足に「長袖・長ズボンで」と指定されて焦ったこともあります。

たしかに焦りますし、「もっと早く言ってよ!」と怒りを覚えることもありましたが、どうにもならないことはありませんでした。

急ぎで用意しなければならないものについては夜に量販店に買いに走ったりもしましたが、その日は夕食を手抜きにしちゃえばいい話です。楽天の「あす楽」やアマゾンの「お急ぎ便」を使えば通販でもすぐに届けてもらうことができますから、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。

PTAや保護者会への参加


保育園にも保護者会がありましたが、

小学校の場合はPTAと、学童の保護者会という2つの負担が出てきます


まず学童は、みなさん働いているわけですから、「全員が1つの役割を担当する」というのが決まりとなっていました。1年目、わたしが当たったのは学童キャンプ係です。

夏休みにある親子キャンプの際に、レクリエーションの企画をしたりするわけですが、出番はキャンプ前数回の夜の会議と、当日自分の係の仕事をする、というだけなので特に問題はありませんでした。

PTA役員も、在学中に絶対1回は回ってくる、というのがこちらの小学校の決まりになっています。人数的に、最低2回はまわってくるような状況ですが……。

基本的に立候補が無ければ投票で決めるので、1年目はどうしても名簿の順に決まってしまいます。ですから、必然的に「相田」とか「井上」とか名簿の上の方の人になっちゃうんですよね。つまり、幸いわたしは1年目は何も当たらずに済みました。吉見(よしみ)なので。

今は働いているママも多いので、「役員は専業主婦を中心に」なんてことはありません。できれば入学前から、上に兄弟がいるママ友と情報交換をして、どのタイミングで役員をするか、ということを考えておくのがおすすめです。

うちの小学校の場合、「3人兄弟の家庭は最低3回」のように子供の人数分だけ役員をやらなければならないので、子供の人数が多い人は率先して本部役員を引き受ける、というケースもありますよ。
※他の役員に比べて圧倒的に負担が重い本部役員をすると、その後は永久免除になるという決まりです。

退職せざるを得ない場合も


幸い、わたしの場合はすんなりと学童に入れましたし、職場でも時短勤務が認められていたので深刻な問題にはなりませんでした。


しかし、学童にも待機児童問題はありますし、学童があっても預かり時間が短いなどで、仕事を続けられなくなってしまう人も少なくありません。

やむを得ず仕事をやめなければならなかったり、フルタイムの仕事を辞めてパートに切り替えたり、という人もたくさんいるんですよね。

小1の壁の大きさは、子供の性格(不安になりやすいなど)やママの仕事の内容、祖父母のバックアップの有無など、さまざまな要因によって変わってきます。

自分ではどうにもできない問題もあってつらいものですが、自分でなんとかできる問題については入学前からしっかり準備しておくようにしたいものですね。(執筆者:吉見 夏実)

《吉見 夏実》
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吉見 夏実

吉見 夏実

1984年生まれ。お金を貯めるのは好きだが同様にお金を使うことも大好き。好きなものを買うために普段はムダ遣いを排除し、シンプルライフを徹底。専業主婦時代には食費月1万円を実践、年間貯蓄額200万円を継続中。お金の使い方やダイエットにも断捨離の考えを取り入れ、無駄なくかつ楽しく豊かに生活する方法を模索中。メディア掲載:日経WOMAN、週刊SPAなど 寄稿者にメッセージを送る

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