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【電力自由化】最適なプランを選ぶために整理しておきたいポイントと注意点

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【電力自由化】最適なプランを選ぶために整理しておきたいポイントと注意点

2016年4月から電力自由化が始まりますが、まだプラン変更をしていない人も多いのではないでしょうか?


すでに申し込みは始まっており、今から申し込んでおけば4月からスムーズに新電力に以降することができますよ。

ただ、「たくさんありすぎてどのプランを選べばいいのか分からない!」と思っちゃいますよね。

そこで、今回は最適な新電力プランを選ぶために、知っておくべきポイントと注意点をご紹介したいと思います。

「安い会社」は電力の使い方によって変わる

手っ取り早く安いプランが分かればいいのですが、実はそうもいきません。電力の使い方によって、最安のプランが変わってくるからです。

電気料金は3段階に分かれていますが、この設定の仕方は各社異なります。

たとえば、関西電力の従量電灯Aというプランでは、このように設定されています。


最低料金(基本料金)……373.73円
第1段階……22.83円
第2段階……29.26円
第3段階……33.32円

新電力のプランでは、

・基本料金が安い代わりに第3段階の料金が高くなっている
・第1段階は安いが第2段階と第3段階が高い

など、各社「安くするところ」、「高くするところ」が違います

すると、

・電気をあまり使わないAさんなら○○電気
・電気をよく使うBさんなら△△電気

というように、最適なプランが変わってくるのです。単に「電気をよく使うかどうか」だけでなく、何kWh使うかによって微妙な差が出てくるので、手っ取り早くお得なプランを見つける、というのは難しいです。

シミュレーターを使っても意味がないケースも

そこでおすすめしたのが、電気料金シミュレーションです。

シミュレーションができるサイトはいろいろありますが、たとえば価格comでは、郵便番号や家族構成などカンタンな基本情報だけで安いプランを比較できるようになっています。

ただ、シミュレーターを使っても役に立たないことがあるんです

オール電化の家庭、深夜機器割引を受けている家庭などでは、正確なシミュレーションができません。シミュレーターでは、時間帯別の電力使用状況までは加味できていないからです。

こういったご家庭の方の場合、シミュレーション結果は参考程度にとどめておき、実際に申し込むのはもう少し情報収集してからの方がいいでしょう。

また、すでにオール電化であったり格安なプランを利用している人の場合は、新電力に乗り換えるよりも今のままの方が電気代が安くなるケースが多いようです

逆に、そうでない家庭の場合は電気代が安くなる可能性が高いですし、シミュレーションもある程度の精度で計算できます。ぜひ、シミュレーターを使ってみましょう!

シミュレーション結果を見るときはここに注意!

実際に、我が家のケースをもとにシミュレーションしてみました。


これは価格.comの電気料金プランシミュレーションです。


月間使用量は家族構成などから自動で入力してくれるのですが、実際のデータを手打ちしていくこともできます。その方がより実際に近いシミュレーションができますよ。

わたしは、関西電力の「はぴeみる電」のページから過去の電気使用量を入力してみました。


シミュレーション結果はこちらです。


このように、節約効果の高い順に結果が表示されます。

1年間の差額が表示されていますが、「2年」と「5年」のタブもあり、継続して利用した場合どれぐらい節約効果があるか、ということも分かります。

ここから、個別ページを詳しく見ていきましょう。

もっとも節約効果が高いという結果が出たイーレックス・スパーク・マーケティングです。


年間6,621円の節約になる、という結果ですね。

でも、ここで一つめの注意です!!

このシミュレーターで表示されている「現在の電気代」は、実際とは異なる場合があります。それこそオール電化の家庭なんかだと10万円以上の誤差が出てしまうこともあり、だからこそシミュレーションがアテになりません。

そして、我が家の場合でも、本当の年間電気代は103,360円でした。しかしこのシミュレーターでは、101,906円になっています。少なく出ていますね。

実際に1年間の電気代を計算し、その金額と比較しなければ正確な結果は分からないので、注意しましょう。

さて、次は料金の詳細を見ていきます。



関西電力従量電灯Aプランと比較した場合、最低料金と第1段階の料金は同じです。しかし、第2段階以上は格安になっているのが分かりますね。

ここで、2つめの注意点です!

上記のイーレックスの料金表、一番下を見てください。「契約解除料」という項目がありますよね。イーレックスでは0円になっていますが、契約解除料がかかる会社もあります

たとえばこちら。


HTBエナジー H.I.S. 従量電灯Aの料金表です。

契約解除料は9,720円。「電力供給開始日より1年未満のお客様都合による解約」をしたら、契約解除料がかかってしまいます

他の会社でも、「24か月以内に解約した場合2,160円」など、縛り期間や金額は異なるものの、契約解除料を設定しているところがあります。

変更してから「やっぱり電気代が高くなったからやめたい!」と思っても、契約解除料がかかる場合があるので注意してくださいね。

キャッシュバックやポイント還元で安くなるケースも

電気代が安くなるかどうかは、電気料金だけでなく、キャッシュバックやポイント還元も関わってきます

たとえば、はじめに取り上げたイーレックスの場合、1番節約効果が高いという結果が出たのはキャッシュバックがあるからです。2,000円のキャッシュバックも考慮して計算されているため、節約効果が高いという結果になっているのです。

また、ソフトバンクでんきならTポイントが還元される、auでんきなら利用料金に応じてau WALLETへのキャッシュバック、といった特典が用意されているプランもあります。

こういった特典も併せてお得になるかどうかを検討していく必要がありますね。

確実に安くなるプランが見つかったらまずは変更してみよう

比較サイトのシミュレーターは、精度が高いわけではありません。どうしても誤差はあるものです。

ですから、シミュレーション結果で一番上に出てきたプランが本当に一番お得なのかは正直分かりません。

でも、わたしは確実にお得になるなら、とりあえず申し込んでみる、という方法をお勧めします。

「他にも良いプランがあるかもしれない」と思いながら何か月も悩んでいると、そのあいだも高い電気代を払い続けなければなりませんよね。

プランを変更してしまえば、とりあえずいくらかは電気代が安くなります。

とりあえず変更してから、またそれより安いプランを見つけたら、そのときに再変更する、というやり方にした方が、トータルではお得になるのではないでしょうか。

ただ、前述の「契約解除料」には注意してください。基本的には、「契約解除料がかからないプランから選ぶ」ことをおすすめします

契約解除料がかからない契約であれば、もっと安いプランを見つけたときにすぐに変更ができますから、よりお得なプランを選びやすくなりますよ。(執筆者:吉見 夏実)

《吉見 夏実》
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吉見 夏実

吉見 夏実

1984年生まれ。お金を貯めるのは好きだが同様にお金を使うことも大好き。好きなものを買うために普段はムダ遣いを排除し、シンプルライフを徹底。専業主婦時代には食費月1万円を実践、年間貯蓄額200万円を継続中。お金の使い方やダイエットにも断捨離の考えを取り入れ、無駄なくかつ楽しく豊かに生活する方法を模索中。メディア掲載:日経WOMAN、週刊SPAなど 寄稿者にメッセージを送る

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