
以前の記事で、我が家では1年間の生活費と同額は貯蓄として残しているということを書きました。
幼な子のいる核家族でつつましやかな生活を心がけているとは言っても、1年間の生活費はともなれば数百万円です。
住宅ローン返済中の身ですから、一刻も早く債務の無い身軽な身になりたいとは思っています。
ですが、この数百万円は繰り上げ返済に充てないと決めています。その理由を、私見ですが、今回はご説明します…。
ちなみに、3,500万円を35年間・全期間固定金利1.5%で返済予定の人が、返済5年目に300万円繰り上げ返済すると約156万円も総支払額が軽減されます。それよりも価値があることがあるのです…!
目次
私が繰り上げ返済しない3つの理由

理由その1 急な厄災に備えられ、保険料も節約できる
1つ目の理由は、天災や病気・けがなどの急な厄災への備えになるからです。貯蓄はすぐに現金にかえられますから、万能です。
多少自宅が損壊しようが、家族が重病にかかろうが、友人が100人くらい連続で結婚しようが(厄災ではありませんね)、現金があれば対応できます。
ですから我が家では、入院日額5,000円・手術1回10万円というような医療保険には加入していません。
1入院の入院費自己負担額の平均は約23万円、96.5%は100万円未満ですから。先進医療だって、最も高額な「陽子線治療」で約263万円。対応可能です。
つまり、医療保険(1人毎月2,000円弱かな?)をはじめとして、さまざまな保険料が永遠に節約できるのです!
理由その2 夫を追い詰めない

2つ目の理由は、仕事をする夫を追い詰めないこと。そもそも、男性って勝手にどんどん追い込まれますよね!
それでなくても、「オレが働かないと、来月にも家族は食べられなくなる…」という心境だと、なかなか良い仕事はできない、イヤなことも断れない、というようなことになってしまわないかと思うのです。
夫がもし「辞めたい…」とすがりついてきても(実際たまにあるのです)、「辞めて半年くらい休んだら~」と言ってやります。そうすると、淋しそうに離れていきます(笑)。
「辞めないで!」なんて言ってほしいのでしょうか。夫婦のバランス維持にも利しているように思います。
しかし、もし本当に辞めるに辞められず追い込まれたら、それこそ過労死かDVか…ですもんね。絶対にとれないリスクです。
理由その3 チャンスを逃さない

最後の理由。これがもっとも重大かもしれません(その2よりも!?)。
いつでも現金にかえることができる貯蓄というのは、持ち弾なのです。
そして、長い生活の中では、弾を撃っても撃っても無駄撃ちでしかないことがほとんどですが、たまにビッグチャンスがやってくるのです。
今年突然わが国にも導入された「マイナス金利」なんてその最たるもの。金利急降下の局面ですから、住宅ローンを返済中なら絶対に借り換えを検討すべきところです。
しかし、現金がなければ諸費用を払えず、借り換えはできません。獲物は突然現れます。そのときに「持ち弾がないので狩りに参加できません」じゃ、大損です。
何も[マイナス金利]→[借り換え]に留まらず、子どもの成長や夫の仕事など、人生はビッグチャンスに彩られているはず。
そのときに、乱射できるくらい持ち弾を確保しておきたいのです。(執筆者:徳田 仁美)
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