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墓じまいにかかる費用や内訳は? 【墓じまい体験談】

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墓じまいにかかる費用や内訳は? 【墓じまい体験談】

後継ぎのいないお墓


最近では、お墓を継承する後継ぎがいない、遠方にいるため墓地の管理が満足にできないなどの理由で、『墓じまい』する家が増えてきています。

墓じまいとは、その名の通りお墓を撤去して更地にしてしまうことです。

お墓に入っていた遺骨は、寺院の納骨堂に納める、所定の方法で散骨する、樹木を墓碑とする霊園へ埋葬する(樹木葬)などの方法で供養することになります

墓じまいも、葬儀と同じく、宗教や宗派、墓の大きさや立地、墓の土地所有者などにより、細かい点が異なるものです。そのため、墓じまいにかかる総費用も、お墓の状況や骨壺の移動先によって大きく変わります

ここでは、私が実際に関わったことのある墓じまいの総費用を、ご紹介したいと思います。

墓じまい費用内訳


【墓じまい費用】
(墓地面積1.8m×1.8m=3.24平方メートル)
宗教宗派・浄土真宗本願寺派の寺院へ納骨

墓撤去料金 16.2万円(1.0平方メートルあたり5.0万円)
各種手続き代行費 2.0万円
閉眼供養費(寺院への支払い) 5.0万円
納骨堂 65.0万円
合計88.2万円

墓じまいは、業者ごとに撤去時にかかる金額が違います。

こちらの業者では、1.0平方メートルあたり5.0万円、3.24平方メートルで16.2万円でした。

墓じまいは、たいてい墓地面積1.0平方メートルあたりいくら、または、一基いくらと決まっています

1.0平方メートルあたり5.0~10.0万円
一基20~50万円が一般的です。

ただし、撤去用の機材が入れない場所にお墓がある場合、業者によっては割増料金が10~20%発生します

後々トラブルにならないためにも、墓地周辺の環境や割り増し料金の有無は、事前にしっかりと確認しておきましょう。

具体的な手続きや内訳

廃墓・返還に関わる手続きは、お墓の所有親族が遠方住まいだったこともあり、すべて業者に一任してあります。もちろん、業者に委託せずに、自分で手続きして費用節約することも可能です

閉眼供養費は、墓じまいの際にかかるお布施(読経料)です。こちらは5万円と、寺院から指定されました。

お布施の額は寺院によって異なるので、先に問い合わせておくと良いでしょう

今回の墓じまいでは、寺院の納骨堂に骨壺を納めたため、65万円の費用が発生しています。

内訳は、納骨堂50万円と、年5千円の納骨堂管理費×30年分=15万円の合計65万円です。

納骨堂の値段は、こちらの寺院では一律50万円と決まっていました。

一般的に、納骨堂の費用は、個人用10~50万円、家族用50~150万円ほどかかると言われています。

今回、親族の意向で納骨堂管理費を30年分をまとめて支払いましたが、基本は毎年支払っていく費用になります。私の知る範囲では、年5千円~1万円が相場のようです。

寺院によっては、納骨堂の料金に管理費も含まれている場合もあるので、気になる方は事前に問い合わせてみることをおすすめします。

こちらのケースでは、墓じまいの手続きをすべて業者に委託し、納骨堂管理費を30年分前払いしたため、総額88.2万円ほどかかりました

もっと小さめの墓地なら、撤去費用も安くなりますし、納骨堂へ納めるのではなく、散骨など別の方法を選べば、さらに墓じまいの費用をおさえることもできることでしょう

墓じまいは、やり方によってかかる費用が大きく変わるものです。

墓じまいを考えている方は、依頼する業者、骨壺の移動先(または散骨方法)、寺院費用などを早めに調べ、事前に資金準備しておくことをおすすめします。(執筆者:吉武 なおこ)

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《吉武 なおこ》
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以前は、保険会社事務、葬祭司会の仕事をしていました。どちらの職業も真剣に取り組み、その時に得た知識は私の人生の大きな糧となっています。私事ですが、ひとり娘の巣立ちが近くなるにつれて、老後の生活を意識するようになりました。30代半ばですが、豊かな老後を実現するために、新しい節約・貯蓄プランを作成中です。 寄稿者にメッセージを送る

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