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気をつけたい投資の失敗

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気をつけたい投資の失敗

株を買うたびに利益を得られる確率が何パーセントだかご存知ですか?

筆者は分かりませんが、株投資の真理が一つ。

株投資で損失を出したことのない人はいない、ということです。損失を出したことのない人は、まだ株投資をしたことがない人だけでしょう。

株投資経験のある人なら誰もが経験したことのある、損失。可能な限り利益だけを期待したいところですが、現実的に不可能! と言っておきます。

逆を言えば、失敗経験から学べることがあります。株投資で失敗をする前に、私の情けない失敗経験から何かしか学んでいただければ幸いです。

今回、株投資で失敗した2つの実例をご紹介します。


失敗談1 ニュースに振り回されて業績の悪い株を買う

株投資において、株式銘柄に関わる情報・ニュースを仕入れ株取引するのは一つのセオリーです

しかし、業績悪化やその他不祥事に関するニュースが度々報道され、そのニュースに振り回されて株取引をすると、時にとんでもない結果が待ち受けていることも。

ちょっと前になりますが、2014年12月、スカイマーク(2015年3月1日付で上場廃止)に関するニュースが度々報道されていました。

事の発端は、エアバスA380の購入契約解除問題でした。要は「買うと言ったものの、お金がないので買えません」と、スカイマークが言い出した件ですね。結果、スカイマークの財政悪化が表面化し株価急落となったのです。

そんな中、JALやANAがコードシェアや資本提供するかも、というニュースが度々流れていました。今後の見通しは悪くなかったので、株価が下がったところでスカイマーク株を500株購入したのです。

そして案の定、株価は反騰し、上がったところで一旦利益確定。そしてもう一度スカイマーク株を買い、今度は調子に乗って700株購入しました。

業績が悪いが財政支援を得られるだろうと予測しての売買。しかし、ふと思ったんです、「財政支援が確定したわけではない。資本提供か何らかの支援が得られなければ、スカイマーク株はまた急落するかも…」と。

700株買ったものの、すぐに売却しました。


≪スカイマーク株取引明細1≫


≪スカイマーク株取引明細2≫

368円のときに700株買い、377円で売ったわけです。さらなる株価上昇期待があったものの、現実を選択しました。

700株を売却したのが12月16日でしたが、12月20日(土)にこんなニュースが流れたのを覚えています。

・財政難を乗り越えるために、国内数路線から撤退
・エアバス社がスカイマークを相手に訴訟準備開始

たまたまです。

このニュースが流れる直前に、偶然にもスカイマーク株を売ったので、週明けのスカイマーク株再急落を免れることができました。

これは成功例ではありません。明らかに株投資失敗例です。

売るタイミングが悪ければ、相当な損失を被っていたかもしれないのです。

ご存知の通り、2015年1月29日、スカイマークは民事再生法適用の申請に入り、同年3月1日付で上場廃止となりました。最終株価は14円だったと記憶しています。

もし700株を売らずに保有していたとしたら、26万円近い投資金が約1万円になっていたことでしょう。最悪の事態を免れたのは、偶然の産物に過ぎません。

ニュースに振り回されて業績の悪い株を買う

これは株投資として失敗です。その後の展開が読めない状況で業績の悪い株を買う行為は、投資としてリスクが高すぎます

確実に売却益、配当金、株主優待の獲得を狙うなら、現在の業績と将来性を鑑みて投資をすること。これが株投資の鉄則です!

それでもあなたは業績の悪い株を買いますか? スカイマーク株を買って、正直疲れました…。

失敗談2 株主権利確定日直前に株を買う


株主優待

は株投資の醍醐味の一つですよね。権利確定日から約3か月後に届く株主優待、首を長くして待った経験がある方もいるのでは?


株主優待は権利確定日に株を持っていれば受取れますので、極端に言えば、権利確定日の直前に株を買って1日だけ株を保有しても良いわけです。

この安易な考えで株主優待を狙って失敗した経験があります。

今はすでに上場廃止になってしまった、スターバックス・ジャパン。

株主優待は、確か100株保有で優待券2枚だったかと。スタバ店内どのドリンクでも購入OKという好条件の優待券でした。

一番高価なドリンクが当時約700円だったので、株主優待の価値は約1,400円という計算になりますね。

スタバ好き、コーヒー好きの私にはたまらない株主優待でした。

しかし、何を思ったか、株主権利獲得前日に株を買ってしまったのです。

当時の記録がないので正確な株価は記憶していないのですが、100株を約4万5,000円で購入したと思います。

もちろん、権利落ちの次の日に株価は下がりまして、100株4万円くらいだったかと。

株価が-5,000円、株主優待券が約1,400円分、差引3,600円の赤字です。最悪ですね…。それなら自腹でスタバに行ったほうが安くすむって話です

投資初心者丸出し、何とも恥ずかしい失敗例ですが、読者の皆様には是が非でもこんな情けない経験をしていただきたくありません。

それでもあなたは権利確定日直前に株を買いますか?

株主優待を狙うなら、3か月前に買いましょう。

株投資の基本、安いときに買い高くなったら売る、これを決して忘れずに取引しましょうね

それでは、また。(執筆者:堀 聖人)

《堀 聖人》
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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

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