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私が5年間見てきた商品投資顧問(CTA) 「マネージド・フューチャーズ戦略」とは

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私が5年間見てきた商品投資顧問(CTA) 「マネージド・フューチャーズ戦略」とは

こんにちは! 国際フィナンシャルコンサルタントの荒川 雄一です。

さて、このところ苦戦を強いられてきたヘッジファンド業界ですが、年明け以降、好調な実績を残している「ヘッジファンド戦略」があります。

それはCTA(商品投資顧問)です。

そこで今回はCTAの中でも、私が5年前からモニタリングしてきた
「マネージド・フューチャーズ戦略」のファンドについて取り上げてみたいと思います。


マネージド・フューチャーズ戦略

マネージド・フューチャーズ戦略とは、世界中の株式、債券、為替、商品などの市場を取引対象とし、先物取引などを用いて運用を行うヘッジファンド手法のひとつです。

トレンドをうまく捉えることができれば「上げ相場」でも「下げ相場」でも利益を得ることができるのが特徴です。

ただ、最近のようにマーケットの「リスクオンとオフ」が目まぐるしく変わる市場においては苦戦を強いられてきました。

そんな中、昨年来の原油の下落など、明確に「下落トレンド」が出ている相場では強みを発揮します。

大手運用会社をはじめ、多くのCTA業者が、この原油先物の「売りポジション」で収益を上げました。

リスクマネジメントを重視したファンド

今日取り上げるファンドは、「マネージド・フューチャーズ」の中でも、投資家から根強い人気のあるファンドです。

運用しているのは1997年創業の英国の資産運用会社で、運用ファンドは全てデータを裏づけとする「システム運用」を基本としています。

また当ファンドの特徴は他のマネージド・フューチャーズ・ファンドと比較して、収益より「リスクマネジメント」に力を入れている点です。

さて、気になるパフォーマンスですが、以下のようになっています。

2006年 17.83%
2007年 17.97%
2008年 20.99%
2009年 -4.63%
2010年 14.46%
2011年  6.29%
2012年 -3.56%
2013年 9.42%
2014年 13.87%
2015年  0.93%
2016年~2月  4.00%

マネージド・フューチャーズ戦略のファンドが苦戦した2009年、2012年はマイナスとなっていますが、それ以外は好調な運用実績を残し、乱高下した2015年から今年にかけてもプラスでの運用結果を残しています。



ファンド概要

その他、ファンドの概要については、以下をご覧ください。

ファンドタイプ:マネージド・フューチャーズ戦略(トレンドフォロー型)
運用開始日:1997年10月
運用通貨:米ドル、ユーロ、英ポンド、円
マネジメントフィー:1%
成功報酬:20%(ハイウォーターマーク方式)
流動性(取引):月次

日本の個人投資家が当ファンドに投資を行うには海外に「インベストメントアカウント(投資口座)」を、開設する必要があります。

また、当ファンドには、より少額から海外直接投資を行うことができる「コピーファンド」も設定されています。

こちらは、マザーファンドに比べ、投資金額が10分の1とかなり少額です。

その分、マネジメントフィーが1.35%上乗せされますが、

流動性は、月次ではなく週次(ウィークリー)で解約手数料もかからないのが特徴です。

ヘッジファンド手法の中でも下げ相場に強い側面をもっているため「ポートフォリオ」の一部に採用しても、面白いファンドだと思います。ご参考としてください。(執筆者:荒川 雄一)

《荒川 雄一》
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荒川 雄一

IFA JAPAN®株式会社 代表取締役社長兼CEO 国際フィナンシャルコンサルタント 投資顧問会社 IFA JAPAN®株式会社ほかリンクスグループ3社の代表を務める。中小企業診断士、日本FP協会認定CFP®。現在、金融機関に影響を受けない独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)として、国内外の金融商品を用いた「海外分散投資」や「モデルポートフォリオ運用」を専門としている。中でも、海外ファンドを用いた「ポートフォリオ・マネジメント・サービス(PMS)®」の評価は高い。また、投資教育にも力を入れており、国立高知大学非常勤講師など、講演回数700回以上。日本経済新聞ほか、各マネー誌など執筆多数。 寄稿者にメッセージを送る

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