※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

FX証拠金としていくら準備すれば良いのかまとめてみた

投資 FX
FX証拠金としていくら準備すれば良いのかまとめてみた

FX取引に必ず必要になるのが必要証拠金ですが、取引を始めるのに証拠金をいくらから準備すれば良いのかまとめてみました。

特にこれからFX取引を始めるという方、資金準備の参考にして下さい。


FX証拠金としていくらから準備すれば良いのか調べてみた

必要になるFX証拠金を知る上で、以下の3項目を念頭に置いておきましょう。

1. 必要証拠金額の基本的計算方法
2. 取引数量によって必要証拠金額が変わること
3. FX口座によって証拠金計算のタイミングが違うこと

では、1項目ずつ見ていきましょう。

1. 必要証拠金額の基本的計算方法

FX取引における必要証拠金額を算出する計算方法は、どのFX口座を利用するにしても基本的に同じです。基本的計算方法をしっかり覚えておけば、いつでも必要証拠金を暗算できるようになりますよ。

(為替レート×取引数量)÷レバレッジ=必要証拠金額

たとえば、米ドル/日本円レートが110円のときに1万通貨、25倍のレバレッジで取引したとすると

(110円×1万)÷25=4万4,000円

このケースで必要になる証拠金額は4万4,000円です。

上の例は対円取引における必要証拠金額の計算方法ですが、FXでは外貨と外貨を組み合わせた通貨ペアも取引できます。EUR/USDやGBP/NZDが主な一例です。

これら外貨と外貨を組み合わせた通貨ペアの必要証拠金の計算方法は少し違います。ついでに覚えておきましょう。

(基準通貨の対円レート×取引数量)÷レバレッジ=必要証拠金額

基準通貨というのは、たとえばEUR/USD通貨ペアでしたら左側のEUR(ユーロ)通貨が基準通貨となります。USD(米ドル)に対しEURを買うか売るかという観点から、基準通貨というわけですね。

では、EUR/USDレートが1.4500(EUR/JPY=120円)のときに1万通貨、25倍のレバレッジで取引するときに必要な証拠金額はいくらになるでしょうか。上の計算式に当てはめて計算してみると、

(120円×1万通貨)÷25=4万8,000円

これが基本的な計算方法ですから、覚えておいてください。この計算式を覚えておけば、取引に必要な証拠金をいくらから準備すれば良いかがすぐにわかります。

2. 取引数量によって必要証拠金額が変わる

上述した必要証拠金額を算出する計算式を見ていただければ一目瞭然ですが、取引数量が変われば必要証拠金額も変動します。

先に挙げた一例、「米ドル/日本円レートが110円のときに25倍のレバレッジで取引」をする場合、取引数量変動による必要証拠金額は以下の通りです。

1通貨取引:4.4円
10通貨取引:44円
100通貨取引:440円
1,000通貨取引:4,400円
10,000通貨取引:4万4,000円

FX初心者ならば1通貨~100通貨といった少額取引をすることがあるかもしれません。取引数量によってどのように必要証拠金額が変動するか感覚的につかんでおけば、今後のFX取引においていくらから証拠金を準備すれば良いかわかるでしょう。

3. FX口座によって証拠金計算のタイミングが違う

上でお伝えしたのは、FX取引に必要な証拠金額を計算するという基本的な話でした。

この計算式、計算方法はどのFX口座で取引するにしても変わることのない絶対的原則なのですが、必要証拠金額を算出するタイミングは、実はFX口座によって微妙に違うのです。

算出するタイミングは主にリアルタイム、毎週、毎日の3通りあります。

リアルタイムで算出するFX口座

リアルタイムで必要証拠金額が変動するFX口座の一つにDMMFXがあります。為替レートは刻々と変動するわけですが、その変動するレートに応じて必要証拠金額も変動するのです

実際の取引画面からどのように証拠金額が変動しているのか見てみましょう。


≪1万通貨取引必要証拠金額4万3,752円≫

Bid109.380円、Ask109.383円のとき、1万通貨(1lot)取引に必要な証拠金額は4万3,752円です。しかし、レートが少し上昇すると…


≪1万通貨取引必要証拠金額4万3,766円≫

このように必要証拠金額も上昇していますね。DMMFXのようにリアルタイムで必要証拠金額が変動するFX口座があること、お分かりいただけたと思います。

毎週算出するFX口座

ヒロセ通商のように毎週、必要証拠金を算出するFX口座があります。

1週間の中で最も高いレートをピックアップし、そのレートに必要な証拠金額を割り出します。そしてその証拠金額を翌週の取引に適用する。これがヒロセ通商の必要証拠金算出方法となっています。

毎日算出するFX口座

必要証拠金額を毎日算出しているFX口座の1つにSBIFXトレードがあります。SBIFXトレードの取引ツールで証拠金テーブルを見てみましょう。


≪SBIFXトレード 16年5月24日分の必要証拠金テーブル≫

SBIFXトレードは、前営業日の仲値を参考にして当日の必要証拠金を算出しているとのこと。

上の画像で、各通貨ペア取引における1通貨あたりの必要証拠金額が記載されていますね。

1通貨取引をするなら数字そのままを参照できますが、100通貨くらい取引したいなら記載されている必要証拠金に100を掛けたものが、1,000通貨取引なら1,000を掛けた数字が必要になる証拠金額です。

証拠金額算出のベストはリアルタイムか? それとも毎週? 毎日?

必要証拠金額算出のタイミングはリアルタイム、毎週、毎日とあるわけですが、算出のベストタイミングはどれなのでしょうか?

どれがベストだとは断定できません。ただし、複数の口座を使い分けるのがベターです

仮の話ですが、先週のドル円レートがかなり円高で、そのレートに基づいて翌週の必要証拠金額が算出されるのがヒロセ通商ですね。もし翌週のドル円レートが急激な円安となれば、結果論ではありますがDMMFXよりヒロセ通商で取引したほうがお得だったということになります。

勿論その逆のパターンもありますから、一つの結論としては必要証拠金の算出タイミングを基準としてFX口座を選ぶ必要はないと言えるでしょう。

しかし、デイトレードやスイングトレードをするなら、為替レートによってFX口座を使い分けるのが一つの手かと。

・先週よりも円高でレート推移している場合

⇒リアルタイムまたは毎日算出のFX口座で取引

・先週よりも円安でレート推移している場合

⇒ヒロセ通商などの毎週算出のFX口座で取引

このように複数のFX口座を使い分けるのが一つの取引手法になります。

FX証拠金としていくらから準備すれば良いのか まとめ


FX証拠金としていくらから準備すれば良いのか、最後に簡単にまとめてみます。

必要証拠金額の基本的計算方法

・対円取引
(為替レート×取引数量)÷レバレッジ=必要証拠金額
・外貨×外貨取引
(基準通貨の対円レート×取引数量)÷レバレッジ=必要証拠金額

取引数量によって必要証拠金額が変わる

米ドル/日本円レートが110円のときに25倍のレバレッジで取引した場合の必要証拠金

1通貨取引:4.4円
10通貨取引:44円
100通貨取引:440円
1,000通貨取引:4,400円
10,000通貨取引:4万4,000円

FX口座によって証拠金計算のタイミングが違うこと

リアルタイム、毎週、毎日というようにFX口座によって算出タイミングが違います

デイトレードやスイングトレードをするなら、為替レートの変動によって利用FX口座を変えるのが一つの手法です。(執筆者:堀 聖人)

《堀 聖人》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

堀 聖人

堀 聖人

「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集