これから株投資を始めようとしている方は、株投資に関わる専門用語を習得することが先決です。さもないとわけも分からず損失を被ることになり兼ねません。

そこで、この記事では株投資者がマスターしておくべき専門用語を10ワード、解説します。株投資のスタートダッシュに成功し、かつ継続して利益を上げるための基礎となる専門用語をしっかり頭に入れておいてください。

株投資初心者向け 株式専門用語10ワード

では、株投資初心者向けの株式専門用語を一つずつ見ていきましょう。まずは長期投資短期投資という2つの投資スタイルからです。

これは自分が何を目的に株を買うのかを決める重要な用語です。継続して利益を上げるために理解を欠かせない基礎ワードになります。

1. 長期投資

長期投資とは、長期間株を保有する目的で株を買う投資スタイルのことです

なぜ株を長期間保有するのかというと、主な目的は配当収益や株主優待です。権利確定日に株を保有していればもちろん配当や株主優待をもらうことはできますが、配当に重きを置く銘柄を長期間保有するならば継続して定期収入を得ることができます

一度株を買ってしまえば後は保有し続けるだけですから、極端に言えばそのまま放って置くだけで収入を得られます。昼間は忙しい人や株式取引に時間を割くことのできない人に向いている投資法と言えるでしょう。

2. 短期投資

短期投資とは、株を短期間のみ保有する投資スタイルです。安いときに株を買い、少し値が上がったら売る。これを繰り返すことで利益を得る投資法になります

短期売買は小さな利益をコツコツと積み上げていくスタイルです。取引回数がどうしても多くなる投資法ですから、株投資に時間を割けられるフリーランスの人などに向いている投資法と言えそうです。

取引回数が多くなるということは手数料がかさむ要因となります。短期投資をメインで株投資をするならば、取引手数料を抑えられる株式口座の選択が不可欠です。証券各社の手数料をしっかり比較しましょう。

株を買うには必ず注文をしなければなりませんが、株初心者でも必ず覚えておくべき注文方法が3つあります。

3. 成行注文・指値注文・逆指値注文

成行注文とは、いくらでもいいから株を買います、といった注文方法です

指値注文は、今の株価よりも有利な株価を指定し注文する方法です。たとえば150円で買った株を「200円で売る」という注文が一例になります。

逆指値注文は、文字通り指値注文の逆で、今の株価よりも不利な株価を指定し注文する方法です。たとえば150円で買った株が「120円まで下がってしまったら売る」という注文が、逆指値注文の一例になります。

この逆指値注文を発注しておくことは非常に重要です。注文が確定すれば「損切り」となりますが、一定のメリットがあるんです。

4. 損切り

損切りとは、損失を確定させることです

A株を200円で100株買ったとします。予想と反対に株価が下がっていき、150円まで下がってしまいました。この時点で含み損は-5,000円です。

売らない限り損失は確定しませんが、さらに株価が下がれば手元に残る投資金が少なくなってしまうので、150円で売ることにしました。これが損切りです。150円で売って損失5,000円が確定しました。

確かに損失が確定すると嬉しいものではありませんが、投資金に効率よく働いてもらう手段の一つだと考えてください

損失幅を一定の範囲内で留めるための手段であり、1万5,000円手元に残れば次の投資で挽回できるチャンスがあるのです。しかし、損切りをしないために投資金を失ってしまったならば、資産を増やす機会を閉ざすことになります。

どんな状況でも相応しいときに損切りをすることが株投資の大原則です。言葉の意味とともに損切りの重要性も覚えておきましょう。

5. 株価チャート

株価チャートとは、これまでの株価データをグラフ化したものです。画像で見ると、


≪イオン(8267) 株価チャート≫

毎日の株価を数字で並べただけでは株価の動きが非常に分かりにくいですが、画像のような株価チャートを見ればお目当ての銘柄株価がどのように推移しているのか、一目瞭然です。

株を売買するほとんどの場合、この株価チャートを見ることになりますので、株価チャートの見方をマスターしましょう。

6. 始値・終値・高値・安値

どの銘柄にも株価の動きというものがあり、一定の期間の株価の値動きを表した株式用語が始値・終値・高値・安値の4つです。

始値(はじめね):期間内の取引の最初につけた株価のこと
終値(おわりね):期間内の取引の最終価格のこと
高値(たかね):期間内の取引でマークした最も高い株価
安値(やすね):期間内の取引でマークした最も安い株価

この用語を覚えておくと、たとえば一日内で株価がどのように動いたか分かりやすくなります。

しかし、始値・終値・高値・安値を見聞きしただけでは、株価の動きをイメージしにくいものです。そこで助けになるのが、株価チャートを構成しているローソク足なんです。

7. ローソク足

ローソク足とは、ローソクの形をしているもので、その一つ一つが一定の期間内の始値・終値・高値・安値を表示しています

上でイオンの日足チャートを見ましたが、毎日の株価の動きが一つのローソクで表示されているのがお分かりでしょうか。拡大画像はこちらです。


≪陽線ローソク足≫

ローソクの中が空間になっているローソク足を陽線といい、始値に対して終値が高いことを表しています。陽線に対して陰線ローソク足があり、そちらは始値に対して終値が安いことを示しています。

≪陰線ローソク足≫

ローソク足の見方を覚えてしまえば、その日の株価がどのように推移したがすぐに分かるようになります。陽線と陰線のローソク足、そして始値・終値・高値・安値の読み方。頭に入れておいてください。

8. 会社四季報

会社四季報(しきほう)とは、上場している銘柄の情報が記載された本のことです。今ではネット証券口座を開設していれば電子版の四季報を無料で閲覧することができます

企業の株式情報、財務状況、指標、キャッシュフロー、株主、業績、配当などなど。会社の経営・財務状況を知るための基本的情報がすべて詰まっていると思ってください。

目ぼしい会社が見つかったら、その会社の情報を四季報で確認するのは基本中の基本です。四季報とは何かだけでなく、四季報の見方をいずれは学ぶ必要があるでしょう。

9. ミニ株

ミニ株とは、単元株数に満たない株を買える株式サービスのことです。

どの銘柄でも「○○株単位での売買」と規定されており、主流は100株単位です。しかし、高額株(ねがさ株ともいう)は庶民にはなかなか手が出ませんよね。

幾つかの証券会社では、単元株数に満たなくても株を買えるよう「ミニ株」といった商品をサービスしているのです。その商品を利用すれば、1口100万円するような高額の株でも、その10分の1の10万円を出せば買えるかもしれません。

どうしても欲しい高額株があるならミニ株を利用するのも一つの手です。

10. ナンピン買い

株投資に慣れてきたときのために覚えておいてほしい株の買い方、ナンピン買いです。

ナンピン買いとは、すでに保有している株が値下がりした時に買い増しする手法のことです

たとえばB株を10万円で買ったとします。株価が8万円まで下がったときにもう1口買うと、B株の平均取得株価は18万円÷2=9万円です。保有株数は増えましたが、10万円の株を1口保有するよりお得感が増しましたよね。

このナンピン買いですが、株価が将来的に上昇する確率が高いときだけ利用するべきです。保有株の平均取得株価をただただ下げるためだけにナンピン買いすると、時折痛い目に遭いますよ。

平均取得株価が下がってもさらに株価が下落していけば、損失額が増すだけです。株投資初心者が最初からナンピン買いするのは絶対やめましょう。今は「そういう取引方法があるんだな」程度に覚えておくだけでOKです。

株投資初心者向け 株式専門用語10ワードまとめ

今回学んだ10ワード、しっかり覚えることができたでしょうか?

長期投資
短期投資
成行注文・指値注文・逆指値注文
損切り
株価チャート
始値・終値・高値・安値
ローソク足
会社四季報
ミニ株
ナンピン買い

これら基礎用語を頭に入れて、さっそく株式投資を始めてみましょう。それでは、また。(執筆者:堀 聖人)