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パパが知っておきたい「子どもへのお金の使い方」 ~心地良い金バナ(15)

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パパが知っておきたい「子どもへのお金の使い方」 ~心地良い金バナ(15)

長年、夫を亡くした妻に寄り沿ってきた保険営業マン

ファイナンシャルプランナーの内藤浩介さんは、生命保険会社の正社員。『夫が亡くなったときに読むお金の話―あなたの生活を守る届出と手続き』(東洋経済新報社)を出すほど、長年、夫を亡くした妻にアドバイスしてきた。

その年月は、20年。つまり20年、顧客に寄り沿うファイナンシャルプランニングを、第1線で続けてきた保険営業マンだ。


≪内藤 浩介さん≫

お金は、本来、私達を愉しく、豊かな気分にさせてくれるエネルギー。
あなたが「お金の心地いい側面」を感じた時の話を聞かせて下さい!

時間が自由になる仕事なので、子育てに参加

― 「保険の営業」という仕事は、大変そうなイメージがありますが

確かに…

「どうせ営業をやるなら、最も大変そうな分野で経験してみょう。そこで頑張れたら、他でもやっていけるだろう」

と思っていました(笑)。

そうは言っても、いい部分もあります。この仕事は、比較的、時間が自由になりますからね。保険の営業マンだったからこそ、長男(社会人)、長女(大学生)の子育てに、かなり参加できました。

たとえば、中学受験。息子の時も、娘の時も、全ての学校説明会は僕が行くなど、かなり「お受験パパ」をしましたよ。

父親だからといって、「子育ては、蚊帳の外だった」という気持ちは全くありません。「自分の子を、自分も育てた」という実感を持てるのは、かけがえのない財産です。

小学校高学年で、「子どもと1対1」で旅行に

―「父親だからこそできたこと」みたいな育児エピソードはありますか?

それぞれの子が小学校の5年生、6年生の時に、僕と二人っきりの旅行をしたことかな? 1対1で行くのが、ミソです。「家族旅行に行く」となると、普通、家族全員で行くでしょ? そうではなく、1対1で向き合うんです。家族の

一員としてではなく、私の性格、子ども性格、お互いに見えて僕と子どもが、よりわかりあえました。

―それは、どうして思いついたのですか?

「自分が行きたい!」というのが一番です(笑)。「子どもと一緒に新幹線に乗りたい、飛行機に乗りたい、神社仏閣を回りたい!」という単純な動機です。

―どんなところに行ったのですか?

京都と奈良に、3泊4日かけて行きました。基本は修学旅行で回るようなところに行って、他は、「たまたま公開しています」みたいな歴史的スポットを調べて行ったりしました。

僕は歴史オタクなので、それなりに知識のある分野なんです。子ども達は中学受験生でもありましたから、「勉強のため」という大義名分の下、子どもに偉そうなことも言える(笑)。


子どもが社会人となった今も効いている3泊4日

―子ども3泊4日、二人きり。想像してみると、ちょっと、息が詰まるというか

1対1で子どもと向き合うシチュエーションって、敢えて作らないと、意外とないものです。しかも、三泊四日。息子と娘は2歳違いなので、息子が5、6年生の時、娘が5、6年生の時と、僕は4年連続、子ども達と二人旅をしていたことになります。

―すごいですね

 今、思い返してみても、あの旅行は、やって良かったです。「僕がこういうふうに出たら、この子はこういう反応なんだ」というのがわかったし、子ども達にしてみても、「これをすると、親はこう出るんだ」というのがわかったと思います。

あの旅行で、子ども達と、

「人間 対 人間」という部分でわかりあえたな。

と思っています。子どもが大人となった今でも、それが効いているような、そんな感触がありますね。

「その時にしかできないこと」にお金を使う

―でも、中学受験をする場合、5、6年生の塾代はスゴイですよね?

塾代と、旅行代、確かに大変でした(笑)。ただ塾代、うちの場合は以下のような感じで、一般的な塾代よりはかなりお安く済んでいたと思います。

【一般的な塾代(筆者の楢戸家長男の場合)】

4年生 60万円
5年生 73万円
6年生 110万円

長男:クラブ活動の関係で2教科に絞って受講、5年生(後半のみ)33万円、6年生36万円
長女:4年生~6年生まで、各学年60万円

詳細については、コチラ

内藤さん3泊4日の旅費


おそらく親子2人で12万円前後だったと思います。詳細は下記の通りです。3泊4日というと1泊2日の3倍の費用がかかるように思いがちですが、連泊は1泊当たり2千円増し位だったと思います。

・ 交通費(京都までの新幹線代・往復)と宿泊費(新都ホテルクラス・ツインの3泊、朝食付き)はパック料金でひとり3万円。

・ 拝観料は1箇所あたり親子で1,500円として、4日で12箇所ほど拝観したとすると約2万円。

・ 現地の交通費(近鉄、JR、京阪、南海、地下鉄)は、1日あたり5,000円で、4日で2万円。

・ 食費は、昼食・夕食・喫茶1日当たり5,000円で、4日で2万円

カミさんも反対しなかったし。「その時にしかできないこと」って、あると思うんです。とりわけ子どもについては、年齢的な問題がある。「記憶として、ちゃんと覚えている年齢」で、かつ、中学生になってしまったら部活がある訳で。

小学校の5、6年生というのはベストタイミングでした。子どもに対してのお金の使い方として、「その時にしかできないことに使う」というのは、とても大切なことだと思っています。(執筆者:楢戸 ひかる)

《楢戸 ひかる》
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楢戸 ひかる

楢戸 ひかる

HP「主婦er」を通じて、「これからの主婦の在り方」を、発信中。 吉祥寺の人気カフェ、A.K.Laboで、マネーライター歴20年の経験を生かしたお金についての個人セッションをしています。 <保有資格>:FP技能士2級 寄稿者にメッセージを送る

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