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【豪州就労ビザ制度大改訂】高度な技術と英語力が必要となり移住のハードルがあがりました。

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【豪州就労ビザ制度大改訂】高度な技術と英語力が必要となり移住のハードルがあがりました。

世界で3番目に在留邦人が多い国


東日本大震災以降、日本では自然災害リスクが再認識されていますが、加えて最近は北朝鮮問題による弾道ミサイルへの懸念といった、新たな不安要素が生まれています。

そんな中、今後のあらゆる事態を想定し、海外移住を検討する人も増えているのではないでしょうか。

私の住むオーストラリアは、1980年(昭和55年)に日本が初めてワーキングホリデー協定を締結した国です。

以来、毎年多くの日本人がオーストラリアに長期滞在するようになり、現在はアメリカ、中国に次いで、世界で3番目に在留邦人が多い国となり、約9万人弱の日本人が長期滞在者として居住しています

オーストラリアに住む魅力


・温暖で過ごしやすい気候。

・豊かで美しい自然。

・フレンドリーで大らかな国民性。

・大都市を中心に日本人コミュニティや日系サービスが充実している。

・地理的に周辺国と距離がある為に、外交面での摩擦が少なく安定した政治。

・移民受入による人口増に支えられた経済成長。

・多民族・多文化主義が浸透しており、幼少期から国際理解を深める教育を受けられる。

・公用語が英語であり、子供をバイリンガル環境で育てられる。

近年は、不動産や人件費を中心とした物価高により生活コストが増加傾向ではありますが、それでも日本人にとって住みやすい国の1つであると言えるでしょう。

就労ビザ制度の大改訂

しかしながら2017年4月18日、マルコム・ターンブル首相が「オーストラリア国民の雇用確保」を目的とした、就労ビザ制度の大改訂を発表したことにより、状況が大きく変わりつつあります。

この改訂により、これまで約650の職業で就労可能で、永住ビザ取得への重要なステップであったビジネスビザ「サブクラス457」が廃止となりました。

代わりに導入された新制度では就労可能職種が従来の約3分の2に絞り込まれ、その先の永住ビザへの切り替えも、より高度な技術と英語力が必要となり、実質的に移住へのハードルが上がる形となってしまいました。


チャンスは残っています

シェフ、WebやIT系エンジニア、会計士などの職種は新制度下でもビザが申請可能な職種につき、移住のチャンスは残されています。

他にも農業関連や医療・看護関連の職種はオーストラリアでは人材不足につき、これら需要の高い職種を狙ってキャリア形成されるのも一つのやり方かと思います。

海外移住は冷静沈着に

海外移住は貴重なお金と時間を長期的に投資する事になります。

頻繁に改訂されるビザ制度やネットの口コミ等に惑わされず、まずは信頼できるビザエージェントや移民弁護士に相談し、移住への計画を練られることをお勧めします。(執筆者:安藤 裕也)

《安藤 裕也》
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安藤 裕也

安藤 裕也

オーストラリア、シドニー在住。旅行で訪れたオーストラリアで、美しい自然と大らかなライフスタイルに魅了され、その後留学で数年間滞在。帰国後、大手流通系旅行会社に就職し主に店舗営業、通販営業に従事。2012年退職し、同年、転職と共に家族でオーストラリアへ移住。現在は旅行会社に勤務する傍ら、オーストラリアへの留学・移住・ビジネス進出及び日本への訪日(インバウンド)に関する無料相談とマーケティング、各種媒体への寄稿を行う。 <保有資格>:総合旅行業務取扱管理者 寄稿者にメッセージを送る

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