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株式投資初心者の人へ ~「貸株サービス」と「株主優待」でよりリターンを高める方法を実例で紹介~

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株式投資初心者の人へ ~「貸株サービス」と「株主優待」でよりリターンを高める方法を実例で紹介~

前回「これから株式投資をする人へ~後悔しないために~」と題して投稿しましたが、今回はすでに株式投資を始めた人がさらにリターンを高めるために必要なことを話してみたいと思います。

前回は投資対象としての会社の適否を判断する際には、最低限「会社四季報」の「業績」および「財務内容」を確認しておくこととアドバイスしました

今回はそれとは別に「貸株サービス」と「株主優待」についてお話ししたいと思います。


「貸株サービス」と「株主優待」について

貸株サービスとは

まず貸株サービスですがこれは株式を持っているときに利用できるサービスで、保有中の株式を証券会社に貸すことで、貸株金利が得られるというものです

貸株サービスが利用できる証券会社は、SBI証券、マネックス証券、カブドットコム証券、楽天証券、松井証券の5社で、貸株金利は各証券会社によってバラつきはあるものの、どの証券会社でも最低0.1%以上となっています

また、さらに高金利なボーナス銘柄になると、1.0%~5.0%以上といった金利もありますので仮に配当利回りが0であっても高リターンを得ることが可能です。

例えば FFRI[3692],JIG―SAW[3914]などは将来値上がりが見込める銘柄ですが、仮に塩漬けになったとしても、楽天証券における貸株金利はそれぞれ年11.0%、年15.0%とかなり高金利になっています

貸株サービスのメリットは、保有中の株式を預けることで金利がもらえるとともに、いつでも売却できることです

ただし、

・ 配当金や株主優待の受け取りについては、「その期間だけ返してもらう」という設定が必要な「株主優待自動取得サービス」を行う証券会社もあります。

・ NISA口座の株式は貸株サービスが利用出来ない。

・ 貸株金利は更新頻度が高い。

・ その他税金の支払い方が違う等々

の注意が必要です。

「株主優待」とは

次に、株主優待そのものはすでにご存知の方が多いと思いますが、注意したいのはその会社の事業内容です。

特に前回指摘した利益剰余金<有利子負債となっている会社は、株主優待だけに目を奪われると将来株価の低落のリスクもあり、長期的に保有するのは避けたい銘柄といえるでしょう。

貸株サービス・株主優待・配当金をうまく活用できる例

それでは貸株サービス・株主優待・配当金をうまく活用できる例をいくつか挙げてみましょう。


※株価はいずれも4月28日現在、貸株金利は5月1日現在の楽天証券
※株価の変動によりリターン率は変わる

1. 株主優待割引が高額な銘柄

(株)平和 [6412]

パチンコ・パチスロ機販売、ゴルフ場経営

株価2,871円、単位株数100株

年間配当8,000円(100株)

株主優待割引券1万4,000円(@3,500円×4枚)

貸株金利(0.1%)287円

リターン率 → 7.76%{(8,000円+1万4,000円+287円)/28万7,100円}

※株主優待券をゴルフ場で利用できない人は、オークション等で処分(相場9,000円~1万円程度)したとしても6.02%{(8,000円+9,000円+287円)/28万7,100円}のリターンが見込めます。

2. 無借金経営であり長期保有が望ましいが、状況次第ではキャピタルゲインも期待できる銘柄

イマジニア(株)[4644]

モバイルコンテンツ配信・企画

株価973円、単位株数100株

配当利回り 2.26%

貸株金利 3.00%

リターン率 → 5.26%

(株)アスカネット[2438]

ネットを利用した個人写真集制作、葬儀社向け遺影写真加工の両輪経営

株価2,056円、単位株数100株

配当利回り0.48%

貸株金利 5.00%

リターン率 → 5.48%

ほかに自社サービス割引利用券1,000円割引あり

株式投資で失敗しないために会社の業績および財務内容を把握することはもちろんのこと、リターン率も十分検討しながらこの超低金利時代を乗り切りましょう。(執筆者:遠藤 力)

《遠藤 力》
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遠藤 力

日本政策金融公庫 37年勤務 神戸商工会議所   7年勤務 <保有資格>: 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士 寄稿者にメッセージを送る

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