小売・外食業界は厳しい現状ですが、頑張ってほしいものです。

東京多摩地域を地盤としたスーパーマーケット「いなげや」と昨年はお家騒動があった「大戸屋」の株主総会に行って参りましたレポートをお伝えします。

東京多摩地域のスーパー・いなげや(8182)

6/22(木)いなげやの株主総会に出席しました。初参加です。

地元の方以外ではなかなかご存じないかもしれませんが、「いなげや」は東京多摩地域を地盤としたスーパーマーケットで、「いなげや」及び高級スーパー「三浦屋」、ドラッグストア「ウェルパーク」などの店舗を東京・千葉・埼玉・神奈川各都県に展開しております。

事業報告と今期の課題

立川市の「立川グランドホテル」で、午前10時より開催。会場は、披露宴なども開かれるお部屋で、200人以上来場している様子でした。

株主総会開会後、まずは先日起こった労働災害についてのおわびから。

続いて、女性ナレーターによる事業報告。

「商品経営への転換」として、地域のお役立ち業、次世代志向のスーパーとして、半調理品や調味料・シニア・健康・地産地消に注力、また、イートイン・休憩スペースの設置を進めました

「ウェルパーク」では、接客などの基本レベル向上、ブランド確立、駅前・繁華街などへの出店を進めてきました。

合せた売り上げは前年比0.2%増でしたが、パートタイマーの社会保険加入などの人件費や設備投資の際の諸経費などがかかり、営業利益・経常利益・当期純利益とも減少でした。

今期の課題では、「いなげや」では、惣菜を中心とした生鮮食品強化型スーパーの更なる進化、むだな業務をやめる・へらす取り組み、「エスビィプラス」などの新フォーマットの出店など。

「ウェルパーク」では、各店ごとに地域特性を重視した売場づくりに力を入れるとのこと。

株主席に関係者の方が多いのでしょうか。

中央部の席にはスーツ姿の方が多くいらして、社長のお話の区切りごとに拍手が起こっていました(笑)

「すこやけく」とは?

ローカルネタで申し訳ありませんが、いなげや店舗には「すこやけく」という標語? が掲げられています。

見かけるたびに気になっていたのですが、今回意味を教えていただきました。

「すこやけく」とは、「すこやか」と「希求(けく)」を合わせた造語で、「健やかなことをこいねがう」という意味だそうです。

いなげやのお客さん、働く人たちが皆さんそう在れるよう、努力して頂きたいものですね。

株主≒お客さんの質疑応答

さて、質疑応答では、会社の業績うんぬんというよりは、普段いなげやを利用する消費者の視点からあれこれ要望がでておりました

「いつも○○店を利用しているのですが、あそこの△△が…」と言う質問に、私も「あ、あそこのお店は確かにそうだよね…」といちいちうなずいてしまいました。地元民株主の「あるある」でしょうか。

商品ロス比率については、「売上に対してこの程度しかありません」という経営陣と、「なるべく安いものを求めて店をまわっているのに、少額のロスといって軽視するな」という消費者である株主、との認識の違いがあったりで厳しい意見も聞かれました

いなげやのお土産

いなげやお土産

お土産は入場受付時に、いなげやで使用できる商品券千円分を頂きました。早速使わせていただきました! ありがとうございます。

昨年はお家騒動があった・大戸屋(2705)

続いて、6/28(水)に行われた大戸屋の株主総会のレポートです。

午前10時から、新宿区の「ハイアットリージェンシー東京」で行われました。

2年前に創業者がお亡くなりになった後、昨年お家騒動が勃発した影響か、会場外のロビーにはテレビカメラも入っており、物々しい様子です。

お土産のみ受け取りもOK!

株主総会に出席する株主と、お土産だけ受け取って帰る株主用とで受付が最初から分かれており、10時前でしたが、受付に行くまでにお土産を持った方々とたくさんすれ違いました

会場ホール内には数百人規模の株主が集まっている様子で、年配でない女性の株主がほかの企業の株主総会より多いかな、という印象でした

経営陣のなかで有名な方に、DeNAベイスターズにて若くして社長をされていた池田純氏がいらっしゃいます。

事業報告・対処すべき課題

開会に続いて、ナレーションによる事業報告。

日本経済の概況から始まり、「大企業の業績は回復傾向にあるが、個人消費は足踏み、人件費は増加、材料費は高止まり」ということで、外食産業にとっては厳しい環境である、とのこと。

仕入れ見直しや海外直営店舗の撤退、減価償却費の減少により、今期は、売上高減、営業利益・経常利益・当期純利益が増と減収増益となりました

対処すべき課題については、個人消費の足踏みと人件費増、原料費の高止まり、コンビニなどとの競争で厳しい環境が続くとし、「継承」~「改革」~「飛躍」経営3か年計画の初年として、「ちゃんとごはん」をスローガンに掲げ、ブランドを確立し企業価値を向上させるとのこと。

3か年計画の最終年である2020年には、売上を現在の2倍に伸ばすとの目標をあげています。

目標達成の手法として、マーケティング強化、生産性向上、海外事業のテコ入れを進めるそうです

創業家との関係が気になる質疑応答

続いて、気になる質疑応答です。

今回、株主総会の議案に、創業者へ支払う功労金への採決があったのですが、「創業家へ支払う功労金が高すぎる」とか、「マスコミに創業家との争いが取り上げられて株主は迷惑」など、現経営陣と創業家との関係について危惧する声が上がっていましたが、「現時点では創業家との争いごとはない」との社長の弁でした。

ただ、質疑応答時に、どの方のものかはわかりませんが、ため息の音がマイクに拾われたり、議長から「まだ質問はありませんか?」と質問を促すこともなく終了したりなど、質疑応答に対し消極的な印象を受けたのが気になる点でしたね。

頑張ってほしい!

大戸屋の店舗に行くと、年配のお客さんがお一人で利用されているのを見るので、幅広い層に好まれているお店なのだと感じます。

外部環境が今後好転するかはわかりませんが、「おいしい定食をお値打ち価格で提供し、お客様の健康に寄与する」理念をぜひ今後も継承していただきたいですね。

大戸屋のお土産

大戸屋お土産

お土産は、大戸屋で人気メニューの「黒酢あんの素」、店舗のテーブルに置かれている「ごまめしお」、「卓上しょうゆ」、「五穀米」でした。

個人のふところは年々冷えていく一方なので(自分比)、致し方ありませんが、小売業、外食産業とも、個人消費者を顧客にもつ企業にとっては、なかなか業績が上がりづらい環境のようです。

各企業の皆様、ありがとうございました。(執筆者:吉井 裕子)

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