ガラパゴス化する「学資保険」にダマされるな! 自分で返戻率を上げるチョイ技3つも伝授

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学資保険。それは大切な子どもの教育資金を準備するための保険商品です

その学資保険が、低金利などのあおりを受けて、ガラパゴス諸島もびっくりなほどに進化(?)していることはご存知でしょうか?

一筋縄には比較できない、学資保険の今日について指摘したいと思います!

そもそも学資保険とは

そもそも学資保険は貯蓄型保険の代表格で、以下のような特徴を持っています。

・ 積立預金のように保険料を払い込み続けることで、子どもが18歳になったときに満期保険金を受け取ることができる。(近年の大学入試制度に対応して、満期のタイミングは17歳の商品も多い。)

・ 契約している親が万一の時にはその後の保険料支払いが不要になるが、満期保険金は受け取れる

・ 払い込んだ保険料は保険会社によって運用されるため、満期保険金額は払込保険料総額よりも高くなる。この利率を返戻率(へんれいりつ)と呼ぶ。

ガラパゴス化する学資保険

この学資保険を比較検討する最大のポイントとなるのが、返戻率です。

なんたって、お金は少しであってもたくさん増える方がうれしいですからね。

ですから各生命保険会社がこの返戻率を上げようと、しのぎを削っています。そして、まさにそのためにガラパゴス化は進んでいるのです。

学資保険の進化(?)形態を列挙する前に、返戻率の法則について確認しておきましょう。

・ 保険料をなるべく早く、なるべく大きい割合を払い込むほど返戻率は上がる。

・ 保険金をなるべく遅く受け取るほど返戻率は上がる。

つまり、保険会社が運用できる期間が長いほど返戻率が上がるということです。

形態1:保険料払い込み期間が短いパターン

子どもが18歳の満期まで、コツコツと保険料を払い込み続けるのが学資保険の基本形態です。

しかし、返戻率が高い商品として、保険料払い込み期間が12年・10年・5年の商品も登場しています

そりゃあ保険料払い込み期間が18年の商品に比べて、長期間の運用ができるわけですから、返戻率が高いのは当たり前ですよね。

中には、保険料払い込み期間が15年の商品なんてものもあります。

子どもの高校入学のタイミングで払い込みがなくなるのは一見うれしいですが、公立高校の授業料はすでに無償化されていますし、大阪府のように私立高校の授業料も無償化(所得制限あり)されている自治体もあり、必ずしも使い勝手が良いとは言い切れません。

中学生ならまだしも、高校生にもなったら塾に行かずに自分で勉強してほしいものですし。

形態2:保険金を分割して受け取るパターン。

子どもが18歳または17歳のとき、すなわち大学入学時にまとめて学資を受け取るのが基本形態でした。

形態2は、大学在学中に保険金を分割して受け取るパターンです。入学時だけではなく、その後の授業料に充てるイメージですね。

18歳から21歳の4年間に4分の1ずつ受け取るものや、18歳時に多めに受け取っておくものもあります。もちろん運用期間が長くなる分、返戻率は上がります

私はここまでは理解できます。わからないのは、22歳時にも保険金を受け取るパターンも存在することです。

「社会人になる準備に」とうたっていますが、こうなるともう「学資」じゃない。

さらなる変形として、中学入学時や高校入学時にも分割された保険金をうけとれる商品もあります。この場合は、返戻率は逆に下がります

形態3:外貨建てのパターン

最近現れつつあるのがこのパターンです。

なんたってマイナス金利ですから、日本円で運用すると利率は低い。ということで、アメリカドルなどの外貨建てで運用するという逆転の発想です。

確かに預金でも、円預金よりも外貨預金の方が金利は高いですもんね。

でも、ちょっと待ってくださいよ。

・ 為替の動きによっては元本割れのリスクがある

・ 外貨建てのため、毎月の保険料額は円換算では一定しない。

この不便を甘受してでも、高い返戻率がほしいですか?

そこまでリスクを許容できるなら、学資保険にこだわらず、投資信託など他の投資商品も含めて検討してもよさそうです

ようするに、表面に出ている返戻率だけを単純比較してはいけない、ということなのですね。

自分で返戻率を上げるチョイ技3つ

生命保険会社はあの手この手で、返戻率を上げようと苦心しています。

それなら顧客である私たちも、学資保険を選ぶと決めたのであれば、返戻率をちょっとでも上げるために努力しても罰は当たらないでしょう。

ささやかですが、返戻率を上げるチョイ技を紹介します。

チョイ技1:夫婦の若い方が契約する

学資保険はまるで積立預貯金のようですが、れっきとした保険です。

保険ですから、死亡リスクに応じて保険料が多少変動します。

ですから、同じ親でも死亡リスクが低い、すなわち若い方が契約者になれば、同じ満期保険金額でも支払保険料は節約できるのです。

チョイ技2:妻が契約する

これも死亡リスクの考え方から。男性よりも女性の方が寿命は長いため、同じ年齢でも死亡リスクは低いと見なされるのです。

ですから妻が契約者となることで、支払保険料は節約できます。

ただし、以上2つのチョイ技は共働き世帯にしかおすすめできません。だって夫婦の収入がある方に万一のことが起こった場合に備えられませんから。

チョイ技3:保険料を年払いにする

意外に知られていませんが、生命保険の保険料はたいてい、「月払い」、「半年払い」、「年払い」、「一括払い」から選べます。

支払保険料は

「月払い」>「半年払い」>「年払い」>「一括払い」

の順で高い。

すなわち、まとめて支払うほど返戻率は上がるのです。

とはいえ多くの人には学資保険の一括払いは厳しいでしょう。

一括で用意できないから積み立てるのですからね。ということで、狙い目は年払いです。

月払いと比べると、年間の保険料は数百円違ってきます。18年なら1万円の差が出ることもありますよ。(執筆者:徳田 仁美)

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この記事を書いた人

徳田 仁美 徳田 仁美»筆者の記事一覧 (123)

関西地方都市在住の30歳代主婦。某私立大学文学部卒。「良いものを長く使う」「不健康が最大の損失」「家族円満は無料で最大の幸福」を心がけて、主婦業を営む。夫の収入で家計を管理する、現在は2児の母。子だくさんでも成立する家計を模索。家計とは別に、結婚前の貯金を株式投資やFXなどで運用する。投資歴は8年程度。最近は新しい時代を作ってくれそうな企業に注目している。
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