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「女性向けの医療保険」は保障の範囲が広がるわけではない。対象となる病気を知り、本当に必要かを見極めましょう。

保険 生命・医療保険
「女性向けの医療保険」は保障の範囲が広がるわけではない。対象となる病気を知り、本当に必要かを見極めましょう。

女性専用の医療保険(女性疾病特約)を販売する保険会社が随分増えました。女性が活躍する社会において、女性のリスクを考えることは当然とも言えるかもしれません。

この記事では、女性専用の医療保険(女性疾病特約)において対象となる病気や、その必要性について解説します。

女性保険(女性疾病特約)とは


女性保険(女性疾病特約)は、女性特有の病気で入院・手術した場合に、通常の給付金に一定額をプラスして保障する保険です。

勘違いされている方が多いのですが、女性特有の病気で入院をした場合、普通の医療保険からも給付金は支払われます。特約を付けることで、保障の範囲が広がるわけではありません

医療保険の対象外である正常分娩は、女性保険でも対象外です。

対象となる病気は商品によって違う

対象疾患は、商品によって異なります。3つの商品を見比べてみましょう。

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≪画像元:オリックス生命HP

・ すべてのがん

・ 甲状腺の疾患

・ 乳房および女性性器疾患

・ 妊娠分娩および産じょくの合併症

・ 乳房または女性性器の良性新生物または性質不詳の新生物

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 女性専用医療保険フェミニーヌ


≪画像元:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命HP

・ すべてのがん

・ 乳房・女性性器・腎尿路・甲状腺の良性新生物

・ 血液および造血器の疾患(貧血など)

・ 甲状腺の疾患(内分泌、栄養および代謝疾患)

・ 循環器系の疾患(リウマチ性心疾患、低血圧など)

・ 消化器系の疾患(胆石症、胆のう炎など)

・ 筋骨格系および結合組織の疾患(リウマチ、全身性エリテマトーデスなど)

・ 腎尿路生殖器系の疾患

・ 妊娠分娩および産じょくの合併症

アフラック ちゃんと応える医療保険 レディースEVER


≪画像元:アフラックHP

・ 乳房・女性性器の悪性新生物、良性新生物、上皮内新生物(乳がん、子宮筋腫など)

・ 卵巣機能障害

・ 関節リウマチ

・ 乳房および女性性器の疾患と障害

・ 妊娠、分娩および産じょくの合併症

共通点は「女性しかかからない病気」を対象した保険

例えば卵巣がんや子宮筋腫、チョコレートのう胞、妊娠・分娩に関連する疾患(流産や妊娠中毒症など)。

商品によって差が出るのは、男性もかかる可能性はあるけれど、極端に女性の患者が多い病気です。

例えば、バセドウ病などの甲状腺疾患、関節リウマチ、貧血などです。

がんについては、乳房や女性性器に限定している商品と、消化器系(胃など)も含めたすべてのがんを対象としている商品があります。

女性保険(女性疾病特約)は必要なのか


女性疾病特約を付ければ、当然保険料は割高になります。ですので、女性だからといって盲信して入るのではなく、本当に必要かどうかきちんと考えるべきでしょう。

先にも述べましたが、女性疾病特約を付けることで保障の範囲が広がるわけではありません。また、女性特有の病気だからといって特別医療費がかかるわけでもありません

しかし、万一入院となれば子どもの保育費がかかるケースや、個室で入院したいケースでは、上乗せされた保障が役に立つでしょう。

また、高齢での出産を予定している方、身内の方に遺伝性の女性特有の病気の患者がいる方は、そのリスクに備えておくのも手です。

ご自身の必要性に合わせて、加入するかどうか決めましょう

女性保険(女性疾病特約)の保障範囲を要チェック

女性保険の対象疾患は、商品によって異なります。加入する前に保障範囲をしっかり確認し、必要性を見極めましょう。(執筆者:近藤 あやこ)

《近藤 あやこ》
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近藤 あやこ

近藤 あやこ

1985年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、大手保険会社に勤務。生命保険給付金・保険金の支払査定と、それに伴う顧客対応を担当し、たくさんの「保険に入っていてよかった」という声を聞く。いざという時にちゃんと保険が役立つよう、有益な情報を提供したいと思っています。海外旅行のためなら貯金を頑張れる無類の旅行好きです。 <保有資格>二級ファイナンシャルプランニング技能士、生命保険支払専門士 寄稿者にメッセージを送る

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