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シニア起業の難しさと注意点 それでもあなたは起業しますか?(1)

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シニア起業の難しさと注意点 それでもあなたは起業しますか?(1)

公的年金の支給開始年齢が65歳になるにつれ、60歳時点での選択肢が今後のセカンドライフに大きく影響を及ぼす時代となりました。

60歳時点での選択肢は大きく分けると3つあります。

●今の会社で再雇用、または別の会社に転職
●働かない(セカンドライフのスタート)
●起業する(自分で会社を起こす)

そして、3つ目の選択肢である「起業する」を選択される方もおられます。

一方で、起業して「こんな筈ではなかった!」と後悔される方も多いのが現実です。

私のところにも「シニア起業に関する相談」が来ますが、敢えて起業するのではなく、別の選択肢を進まれては? と思うことが多々あります。

それでは、シニア起業の難しさと注意点はどのような点があるのでしょうか? 複数回に分けてご紹介します。

起業する=看板なしで自分の実力で勝負すること


シニア起業も含めて、起業する場合には「看板なしで自分の実力で勝負すること」については、年代に関係なく同じです。


しかし、これまで長年にわたって会社員や組織に属していた方が起業をする際には、言葉でいう以上に難しいものがあるようです

会社や組織に属していた時には、外部の方とお会いする時に名刺交換をします。

その時に相手側は口にはしませんが、一般的にまずは「会社名や組織名を」見て、そして「役職」を見ます。最後に「名前」を見ます。

相手側はあなたに対してだけ頭を下げているのではなく、「会社や組織」の部分も含めて頭を下げていることが多いのです。

起業をすると、法人組織を作った場合でも起業した時は無名に近いものがあります。

そこで、相手側はあなた自身の実力や人間性、言動や行動力などを見て「仕事上でお付き合いできる人か?」を判断します

人によっては、その人の立ち振る舞いや服装も判断基準のうちの一つになります。

その業界の人が多く集まるところや勉強会、交流会などに参加される場合には、今からどこに遊びに行くのか? が分からないような服装での参加は避けておきましょう。

なお、よくある話ですが、「在職中は色々と相談に乗ってくれた」、「対応してくれた」という人が退職後、起業するとなった段階で、だんだんと距離が遠ざかっていくケースも多いのですが、これは上記のことが大きく影響しています。

年下の人との対応が難しい


退職前になると、多くの方が役職に就き年下の部下を抱えているケースも多いでしょう。


しかし、起業をした場合に部下と同じような接し方(言動や立ち振る舞い)をしているとどうなるのでしょうか?

相手からすれば、その業界や自営業者・経営者としては年下であっても先輩に当たります。当然のことながら、相手側からすると、「付き合いにくい」と思うでしょう。

会社などに属していた時と同じように指摘するのも、ひょっとするとその業界や自営業者・経営者の中では常識になっているものかもしれません。

もし、そのようなことがあった場合には、「素直に間違いを認めること」が重要です。

変なプライドが邪魔してしまうと、人付き合いは上手くいかなくなるでしょう。そうなれば、情報なども入ってこなくなる危険性もあります

したがって、50代の時から会社などの同僚以外の人と多く接しておく必要があるでしょう。

そして、自分では気づかないものです。注意や指摘をしてくれる人を見つけておくことや、そのような雰囲気も持っておくことが必要です。この部分は起業したからといって急には変われない部分です。

今回はこの2つを取り上げました。昔からよく言われていることではありますが、いつの時代になっても必ず押さえておきたい部分です。(執筆者:岡田 佳久)

《岡田 佳久》
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執筆者:CFP、FP技能士1級 岡田 佳久 岡田 佳久

株式会社オーブレイン 代表取締役 (講演実績)一般向けセミナー、民間企業、高等学校、大学、資格専門学校、社団法人、NPO法人、商工会議所、男女共同参画センターなど(累計約1,000回以上)。(執筆実績)産経新聞、神戸新聞、Yahoo!JAPAN、ダイヤモンド社、わかさ出版など多数 ≪保有資格≫CFP、FP技能士1級、キャリアカウンセラー(CDA)、 1級DCプランナー(金融財政事情研究会) 、第二種証券外務員(未登録)、住宅ローンアドバイザー(金融検定協会) 寄稿者にメッセージを送る

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