株主優待を実施する企業は最近増加していますが、同時に、優待の権利を得るためには半年もしくは1年以上の株式保有を条件にする企業が増えています

これは個人に安定的に株式を持ってほしいという企業の思惑がありますが、むしろ保有を続けることで、グレードがアップする優待品もあります

今回はそういった長期保有がおトクな株主優待をご紹介します。

下記の株価他データは、10/20(金)終値時点でのYahoo!ファイナンスより引用しております。

(1) 3年保有で3倍にも! 明光ネットワークジャパン

「明光ネットワークジャパン(4668)」は、個別指導塾のパイオニアとして、創業から30年にわたり、個別指導塾「明光義塾」を運営している企業です。

春先にはCMでも頻繁にみかけますね。

「明光義塾」を直営およびフランチャイズで展開するほか、医歯薬系の予備校事業や学童保育、サッカースクールなど幅広い分野で教育事業を行い、「自己実現支援企業」として社会に貢献していくとのことです。

こちらの企業は、高配当株としてもたびたび取り上げられることも多いですね。

2017年までに19年連続で増配を行っており、配当性向を段階的に80%にする方針だそうです

「明光ネットワークジャパン」では、株主優待を実施しており、保有株数および継続保有期間によりクオカードが進呈されますが、100株保有の場合は、3年未満でクオカード千円分のところ、3年以上持ち続けると3千円分にランクアップします。

一気に3倍になりホクホクですね。

優待 + 配当利回りを考えると、3年未満保有では3%台後半ですが、3年以上保有になると5%台にはねあがりお得です。

長期保有するにあたっての懸念事項の一つにトラブル・不祥事が挙げられますが、以前こちらの企業はアルバイト講師への賃金未払い問題が発生したことがあり、その問題が解決しているのか、また再燃しないか、が気になるところですね。

・ 株価 1,346円
・ 最低購入金額 13万4,600円(100株)
・ PER 30.01 PBR 2.48    
・ 権利確定月 8月末
・ 配当 42.00円/年
・ 配当利回り 3.12%

株主優待

 
保有株数および継続保有期間によりクオカードを贈呈

【100株以上】 
3年未満 千円相当  
3年以上 3千円相当

【500株以上】 
3年未満 2千円相当  
3年以上 4千円相当

【1,000株以上】 
3年未満 3千円相当  
3年以上 5千円相当 

(2) 1年以上保有でグレードアップ! リコーリース

≪画像元:リコーリース

「リコーリース(8566)」は、プリンターなど電子機器でおなじみ、リコー系のリース会社です。

中小企業を多く顧客に持ち、リコー製品をはじめ、医療・介護、環境関連など、リース取扱分野を拡大するとともに、集金代行などの金融サービスも展開しています。

こちらの企業も1996年の上場以来、実質増配を継続しているそうです。

「リコーリース」では株主優待を実施しており、100株以上保有の株主に対し、保有期間に応じて異なる額面のクオカードを進呈しています。

保有期間が1年未満の場合にはクオカード3千円がいただけますが、1年以上保有すると4千円に、そして、3年以上持ち続けると5千円までランクアップします。

・ 株価 4,130円
・ 最低購入金額 41万3,000円(100株)
・ PER 11.41 PBR 0.82    
・ 権利確定月 3月末
・ 配当 70.00円/年
・ 配当利回り 1.69%

株主優待

 
保有期間に応じてクオカードを贈呈

【100株以上】 
1年未満 3千円
1年以上 4千円
3年以上 5千円     

(3) 家電以外にも利用できる! ビックカメラ

≪画像元:ビックカメラ

「ビックカメラ(3048)」は家電量販店大手の企業で、ターミナル駅周辺で大型店を展開しており、同業であるソフマップやコジマを傘下に収めています。

2017年春には名古屋JRゲートタワーに、秋には京王線調布駅(東京都)やJR船橋駅(千葉県)に新店を出店する一方、ビックカメラ・コジマ・ソフマップの物流拠点を統合し、コスト低減に取り組んでいます。

インバウンド需要が旺盛であった2015年頃に株価がピークを迎えた後、観光客のモノ消費からコト消費への変化によって株価も下落傾向でしたが、2016年後半からは再び上昇基調に転じています

「ビックカメラ」では株主優待を実施しており、保有株数および期間に応じて、買い物優待券を進呈しています。

100株保有の場合、2月末保有時で2千円分頂けます。

そして、継続保有で差が出るのが8月末保有時の優待で、保有が1年未満では千円分頂けますが、1年以上2年未満継続して持つと8月末保有時で2千円分、2年以上継続して持つと8月末保有時で3千円分頂くことができます

100株保有での優待 + 配当利回りを算出すると、1年未満保有では3%前後ですが、1年以上2年未満保有で3%台後半、2年以上保有で4%を超えるので、がんばって継続保有するのがお得です。

ビックカメラでは家電の他、医薬品や日用品、お酒なども販売していますので、使い道にも困りませんよ。

・ 株価 1,424円
・ 最低購入金額 14万2,400円(100株)
・ PER 17.26 PBR 2.12    
・ 権利確定月 2月末・8月末
・ 配当 12.00円/年 
・ 配当利回り 0.84%

株主優待

 

株主お買い物優待券(千円券)
       
【2月末日】
100株以上 2千円(千円券×2枚)
500株以上 3千円(千円券×3枚)
1,000株以上 5千円(千円券×5枚)
1万株以上 2万5千円(千円券×25枚)

【8月末日】
100株以上 1千円(千円券×1枚)
500株以上 2千円(千円券×2枚)
1,000株以上 5千円(千円券×5枚)
1万株以上 2万5千円(千円券×25枚)

長期保有株主向け優待制度

【100株以上】 
1年以上2年未満継続保有 1枚追加(千円券 × 1枚)
2年以上継続保有     2枚追加(千円券 × 2枚)

(4) 3年目に悲願の優待ゲット! キユーピー

≪画像元:キユーピー

「キユーピー(2809)」はマヨネーズやドレッシング製造でお馴染みの企業です。

意外なことに、マヨネーズなどの調味料事業の売上高は全体の4分の1程度であり、その他には、液卵・凍結卵・乾燥卵・スプレッドなどの卵の加工品を製造する「タマゴ事業」や、スーパーなどで販売される惣菜サラダ・パッケージサラダを製造する「サラダ・惣菜事業」、食品を配送する「物流システム事業」なども、経営の柱となっております。

これまでご紹介した企業の株主優待は、継続保有することでよりお得になるものでしたが、「キユーピー」では継続保有した株主にのみ優待品が進呈されます

その期間はなんと3年間で、こちらの企業の優待品を頂きたい場合、3年間じっと持ち続けなければなりません。

株主優待品の内容は、例年自社およびグループ会社のマヨネーズ、ドレッシング、ジャム、調味料などの詰め合わせで、その年の新製品なども入っています。

また、2014年11月期の優待品には90周年仕様の瓶入りマヨネーズなど、お店ではお目にかかれないような特別仕様の商品もありました。

商品が入っている段ボール箱の外装に、かわいいキユーピーちゃんが刻印されているのも和みますね。

・ 株価 2,803円
・ 最低購入金額 28万300円(100株)
・ PER 24.21 PBR 1.86    
・ 権利確定月 11月末
・ 配当 36.00円/年
・ 配当利回り 1.28%

株主優待

  
【自社グループ商品詰め合わせ】
100株以上 千円相当
500株以上 2千円相当
1,000株以上 3千円相当

最後に

長期保有優待を目的にして株式を持っている場合、その企業の株価が急上昇したときでもあっさり売却できない、というのも優待好きあるあるではないでしょうか。

インカムゲインとキャピタルゲインの比較や、優待 + 配当利回りの低下でほかの企業へ投資先の振り替えを検討したり、うまく対処できたらよいのですが、あえて持ち続ける選択もあるのか?

など決断はいろいろ分かれそうですね。

株価その他の情報は変更される可能性があります。ご確認のうえ、投資は自己責任でお願いします。(執筆者:吉井 裕子)