【読者の質問に回答(2)】株好きな私が唯一選んだ投資信託「ひふみ投信」とは»マネーの達人

【読者の質問に回答(2)】株好きな私が唯一選んだ投資信託「ひふみ投信」とは

読者様からのご質問に対する回答の続きです。(前回の記事【読者の質問に回答】実績がない投資信託の分析方法を教えてください

今回は私のおすすめの投資信託をご紹介いたします。

もともと私は投資信託が好きではなく、個別株を買う方が好きなのですが、唯一購入している投資信託があります。




投資信託についての考え・方針

人によって「最適な投資信託」は異なるかと思いますので、まず私自身が投資信託に求めることを明らかにしておきたいと思います

私が投資信託に求めることは、株式投資がうまく行ったときのような、大きなリターンではありません

目的があって資金をコツコツためたいと思っていますが、預貯金の金利は全く期待できないので、多少のリスクを取って投資信託でためつつ増やしたい、という考えです。

定期預金等よりも利回りが良ければOK、もし年間5%でもリターンがあれば超ラッキー、という感覚です。

相場環境によってはリターンがマイナスとなる年もあるかもしれませんが、少なくても5年以上の長期投資を考えているので、トータルでプラスになるまで保有すればよいと思っています


ひふみ投信

私が選んだ投資信託は「ひふみ投信」です。

ちょうど第9期(2016年10月1日~2017年10月2日)の年間運用報告書が発行されたので、そちらの情報を元にご紹介します。





運用会社 : レオス・キャピタルワークス

投資信託名 : ひふみ投信
設定日 : 2008年9月30日
基準価格 : 4万5,440円
純資産総額 : 868億4,400万円
投資対象 : 主に日本の成長企業(外国株の組み入れもあり)
第9期のリターン : 34%
分配実績 : なし

基準価格に驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。

基準価格1万円からスタートしており、4.5倍以上になっているということです。

「守りながらふやす」というコンセプトがあり、できる限り変動を抑えつつリターンを目指しています

組み入れ銘柄はほとんど日本株ですが、マイクロソフトといった外国株も組み入れられています。

レオス・キャピタルワークスのサイトでは、丁寧で詳しい紹介があります。


保有状況

2017年4月に月1万円の積み立てを始めました。現在の保有状況は下記の通りです。


≪クリックで拡大≫


投資金額に対して約15%増えています。私が「超ラッキー」と考えるレベルの年5%の成果をぶっちぎってくれました。

とはいえ、今年は日経平均が大きく上昇していますので、この結果はある意味当然です。

日経平均は4/3から11/24までで約18%上昇していますので、日経平均よりは少し劣るともいえます

それなら日経平均などの指数に連動する投資信託の方が良いのではないかとも思えますが、過去の実績を見るとそうとも限りません。

月次報告書では過去の各年の収益率(リターン)がグラフで記載されています。



≪画像元:ひふみのあゆみ(pdf)


参考指標としてTOPIXの収益率も記載されているのですが、2008年から2016年までの間で、TOPIXよりも収益率が悪かった年は1度もありません。

またTOPIXの収益率がマイナスになった年が2年ありますが、その時でもひふみ投信はプラスの収益率を維持していました。



≪画像元:ひふみのあゆみ(pdf)


相場環境が良いときに良い結果を出すのはまだ簡単です。

相場環境が悪いときにリターンを出せる、あるいは損失を少なくできるという点が、「守りながらふやす」を目指すというこの投資信託の最大の強みなのではないかと思います


選んだ理由

大きなリターンを求めないと言いつつ、この投資信託を選んだ最大の理由は、やはりパフォーマンスの良さにあります。

しかし、それだけではありません。

日本株メインで分かりやすい


投資信託があまり好きではない理由の一つに、投資対象が分かりにくいという点があります。

レポートで組み入れ上位の銘柄を確認できるとはいえ、個別株に比べると透明性は劣ります

せめて自分が馴染みのある日本株をメインとした投資信託の方が分かりやすいと考えました。

情報発信に力を入れている


サイトを見ると良く分かりますが、情報発信に非常に力を入れています

レポートは月に2回発行され、その内容は敬意を表したいほど丁寧です。

また各地でセミナーも行ったり、動画配信をしたりと、投資家に運用状況を伝える姿勢が感じられます。

継続性が感じられる


長期で投資する以上は、その投資信託に「継続性」があるかどうかは非常に重要だと考えています。

損が出ているときに「ハイ、解散します」と言われたらたまったものではありません。

投資信託が終了する場合として考えらえるのは、運用会社の経営破たんや解約が増加することです。

レオス・キャピタルワークスは自社の財務状況なども公表しており、また投資信託の純資産総額も増加傾向にあり、契約者(契約金額)が増えています。

チームで運用しているのが分かる


継続性と近い点でもありますが、カリスマ運用者が中心となって運用するのではなく、バランス良くチームで運用しているという点も重要だと思っています。

もし仮に途中で運用者が変わっても、運用方針を継続しやすいからです。

5年・10年・20年と、長い年月同じ運用者がずっと運用することは不可能だと思っています

コストが低い


レオス・キャピタルワークスで直接口座開設をして購入する場合、購入手数料はかかりませんし、解約時の手数料もありません

そして運用期間中の信託報酬も年1.0584%と比較的低く、保有期間が5年~10年になると年0.8584%、10年以降は年0.6584%とより低くなります。

証券会社などを通じて「ひふみプラス」を購入する場合は、購入手数料がかかる場合があります

また保有期間に応じた信託報酬の低減制度はありません。




まとめ

資金の性質やリスク分散などを考えると、投資対象に外国株や債券・不動産なども含まれる方が良いのかもとも思います

しかしひふみ投信については、そういった分散投資の考えを無視しても気にならないほど、投資家の資産を増やすことを真剣に考えた投資信託だと感じ、購入に至りました。

必ずしもすべての人に向く投資信託とはいえませんが、参考にしていただけましたら幸いです。(執筆者:高橋 珠実)

この記事を書いた人

高橋 珠実 高橋 珠実»筆者の記事一覧

1982年生まれ。大学で中国語を勉強し、1年間の中国留学を経験。学生時代から株に関心があり、卒業後は証券会社に入社。5年勤めたのち、呉服業界に転職。子どもの頃からの夢だった「何でもない日にきものを着る」という夢を叶える。結婚・出産を経てフリーライターに転身。独身時代は中国株などに短期投資をしていたが、結婚後は長期投資に変更。日々の生活の中から優良銘柄を探すのが趣味。

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