手作りハーバリウム

ドライフラワーやプリザーブドフラワーをオイルが入った瓶に入れて飾るハーバリウム」が人気を集めています。

「花を家に飾りたい」と思っても、

枯れてしまうことがわかっている花にお金をかけられない

せっかく花を買ってきても花瓶にバサッと入れるだけしかできず、花の良さを引き出すことができない

そんな方もいると思います。

ハーバリウムは、瓶の中に花を入れるため花の量が少なくても、周囲がガラスの壁に囲まれているため、寂しく横に広がってしまうことはないのです。

しかも、オイルがドライフラワーに欠けているみずみずしさを補い、ドライフラワーの「長持ち」と生花の「新鮮さ」の両方をいいとこ取りすることができています。

ハーバリウムはオイルが命

誰でも簡単に作れるハーバリウムですが、

材料の選び方は慎重に行う

必要があります。

とくにオイルは大切です。ハーバリウムがきれいにできるオイルは、透明性と粘度が決め手です。

透明度が高いオイルは、中の花をきれいに見せることができます。

粘度が適度にあるオイルは、花を支えることができるため、型崩れしにくいハーバリウムに仕上がるのです。

気泡対策

ただ、粘度の高いオイルほど時間がたつと気泡が上がってきます。

気泡になった分だけオイルの体積は減ってしまうため、気泡が上がってきたら、不足したオイルをつぎ足してフタを閉めましょう

オイルの種類と価格

ハーバリウム専用のオイルは、1リットル当たり約1,500円で購入できます。

ベビーオイルで代用できますが、ベビーオイルも1リットル当たり約1,300円するため、ハーバリウム専用オイルの方がいいでしょう。

ガソリンは絶対に使用しない

少量であってもガソリンは気化しやすいため危険です。

オイルには引火点と発火点があり、自然発火する温度はとても高いため、よほどのことがなければ大丈夫と思いがちです。

しかしハーバリウムはガラスの瓶に入れて太陽光が当たる窓辺に置いて楽しみます。そのため、想像以上に内部の温度が上がる可能性もあるのです。

ハーバリウム専用オイル以外のオイルを使うときには、メーカーに確認することをおすすめします。

主役の花は大きさよりも数で勝負

ハーバリウムの主役は花です。どうせ長持ちするなら、バラやシャクヤクのような豪華な花で作ってみたいと思うかもしれません。

ハーバリウムは上からではなく、側面から見ます

シャクヤクのように一番上に大きな花が一輪ついていても、瓶に入れるとフタの位置に花がきてしまうのです。

きれいに見せるコツ

ハーバリウムに入れる花は、小さくても側面にたくさんの花がまんべんなくついている方がきれいに仕上がるでしょう。

もしも一輪の大きな花を主役にしたいならば、長さを瓶の半分程度に切り、カスミソウのように小さな花が出ている植物に引っかけて「浮き」をおさえましょう。

ドライフラワーは色落ち注意

ドライフラワーの中には、発色をよくするために染色してあるものがあります。

油性の顔料はオイルに色が溶け出してしまう可能性があるので注意が必要です。

オイルに色をつけて表現

ハーバリウムでは土を入れることはできません。

表現したい景色などは「色」をつけます。

「土」を表現

瓶に精製水を入れます。量は、土部分にしたい高さまでです。

精製水をインクまたは絵の具で茶色に染めます。

続けてオイルを静かに注げば、比重の関係で水の層は下、オイルの層は上になるので「土」が表現できます。

「海」や季節を表現

水の色を水色にすれば海を表現できます。

貝殻や小石を敷き詰めれば「夏」のイメージになり、赤い実とグリーンを合せれば「クリスマス」になるでしょう。

ご祝儀袋についている水引も使えるアイテムです。花と水引を合せ、金のビーズを沈めれば「お正月」ムードが漂います。

「物語」を表現

子どもが飽きてしまった小さなフィギュアを組み合わせれば、瓶の中にお話しの世界を表現できます。

容器選びも重要

容器選びを上手にすれば、少ない花でもきれいなハーバリウムを作ることができます。

細身で背が高いビンを選べば、初心者でも失敗なく作ることができるでしょう。

また、瓶の下にステッカーを貼ったり、瓶にリボンをかけたりすると「買ってきたような仕上がり」になります。

試験管のような瓶もすてきですが、フタがコルクになっているときにはオイルがこぼれることもあります

プレゼントにするなら、フタがきっちりと閉まるタイプの瓶を選びましょう。

オイル処分方法

市販されているハーバリウムならば1年以上楽しむことができるものありますが、手作りのハーバリウムは、1年以上経過すると劣化が始まってしまうかもしれません。

不要になったハーバリウムのオイルは、下水に流さないようにしてください。

オイルは、新聞紙に浸み込ませて燃えるゴミとして処分します。

量が多いときには、牛乳パックに新聞紙を丸めて詰めて、オイルを流し入れます。オイルが漏れないように口を閉めてから燃えるゴミとして処分します。

ハーバリウムに慣れてきたらテラリウム調に挑戦

ハーバリウムに似た言葉で「テラリウム」があります。

テラリウム
とは、ハーバリウムと同様に瓶の中に苔や小石、貝殻を配置して小さな庭園や物語の世界を再現するものです。オイルではなく土を使います。

こちらは植物が生きているので、育てる楽しみもあります。

手作りインテリア

ストーリーを考えて、ビンのなかに表現できるハーバリウムやテラリウムは、生け花の知識がなくてもインテリアを配置する感覚で手作りできます。

最近は、材料も手軽に手に入るようになったため、玄関に飾る人も増えています。

正月飾りの代わりにお正月らしいハーバリウムを作ってみるのも楽しいですね。(執筆者:式部 順子)