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【こども食堂】困ったときだけではなく、いつでも行ける環境がいいと思う理由。

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【こども食堂】困ったときだけではなく、いつでも行ける環境がいいと思う理由。

子どもがいる6世帯に1世帯が食料に困った経験がある――2012年「生活と支えあいに関する調査」(国立社会保障・人口問題研究所)で明らかになった数字です。

これを受けてなのか、全国で「こども食堂」なるものが同時多発的にスタートしています。


≪画像元:こども食堂ネットワーク

「こども食堂」とは?

こども食堂の特徴を挙げます。

・ 子どもが無料(有料のこともある)で食事をとることができる。子どもだけの参加も可能。

・ 大人も食事をとることができ、親子で参加可能。大人は無料でないことが多い

・ 開催頻度は週数回~月数回と、食堂によってまちまち。

・ 行政の援助があることもあるが、多くはボランティアや支援によって賄われている。したがって、懐事情は概して厳しい

・ 食事だけでなく、宿題をいっしょにやるなど子どもの居場所となることも重視している。

とこれだけ見ると、まるで「年越し派遣村」の子ども向けバージョンのようですね。ボランティアによる慈善活動に見えます。

顔が見える人から施しを受ける


お金がかからない範囲では新しいもの好きの私です。

ご近所でもこども食堂が開催されていることを聞きつけ、さっそく夫に行ってみようと切り出しましたが…

「なんで行かなあかんの? ウチお金に困ってないし、毎日ごはん食べてるやん。」

原文ままです。

「キサマ、おれの稼ぎが少ないとでも?」とは言いませんでしたが、顔に書いてありましたね。う~ん、そんなつもりじゃないんだけど。

今の生活環境は、こども食堂に出向く必要がないことはわかっています。

生活保護窓口の公務員ならまだしも、食べさせてくれるのはご近所さまです。

生活圏を一にして日々顔を合わせる可能性があることを考えると、さらにハードルが上がりますね。

つながりは「保険」

夫の言うとおり、今は生活に困っていません。

困っていない今からこども食堂に参加したいのです。

食べさせてもらう側としてもですし、できればスタッフとして協力したい。

そうやって食卓を囲めるコミュニティに属しておくのは、ありそうでなかった、かゆいところに手が届く生活保障なんじゃあないでしょうか。

顔の見える相手に施しを受けるのは私だってイヤですが、別に困っていない人同士が集まってわいわい食卓を囲んでいれば良いんです。


「困ってる時だけ」じゃなくていい

そして子育てはハプニングに次ぐハプニング、その中で人知れず困窮はやって来ます。

そんな時、わざわざ誰かに「私たち困ってます」なんて助けを求めるのには、かなりのパワーがいるでしょう。

だけど、以前からちょくちょく参加している場所なら、いつも通りの何食わぬ顔で助けを得られますよね。

子育ては貧困と隣り合わせ

近年の貧困は「見えない貧困」と言われます。中には貧困であることに気づいていない当事者もいるとか。

どんなに備えていても、一寸先は闇です。

大人だけなら困窮しても何とかできるけど、親になれば責任があります。

・ 今後授かった子が難病を抱えていたら? または発症したら?

・ 私や夫に事故でもあって、突然介助が必要になったら?

・ 夫が失職したら? 大幅に収入が減ったら?

・ どちらかの両親の介護を一手に担わなければならなくなったら?

・ 離婚しひとり親になったら?

選択肢はあったほうがいい


両親ともがインフルエンザでダウン、

何とか今夜だけ乗り切れれば、明日にはこども食堂がある

そんなこと、けっこうありそうです。

たとえ話ですが、そんな選択肢があるとないとでは全然違うでしょう?

そういった現状ですから、こども食堂のような「つながり」を提供する場に、元気なうちから属しておくのは何よりもの「保険」になると思うのです。(執筆者:徳田 仁美)

《徳田 仁美》
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徳田 仁美

徳田 仁美

関西地方都市在住の30歳代主婦。某私立大学文学部卒。「良いものを長く使う」「不健康が最大の損失」「家族円満は無料で最大の幸福」を心がけて、主婦業を営む。夫の収入で家計を管理する、現在は2児の母。子だくさんでも成立する家計を模索。家計とは別に、結婚前の貯金を株式投資やFXなどで運用する。投資歴は8年程度。最近は新しい時代を作ってくれそうな企業に注目している。 寄稿者にメッセージを送る

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