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仮想通貨の暴落時に注意したい「証拠金取引」とは?

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仮想通貨の暴落時に注意したい「証拠金取引」とは?

先週半ば、中国や韓国での仮想通貨規制の報道を受け、ビットコインを始め仮想通貨の価格が一気に暴落しました。中には半値近くまで下がったものも。

投資家の多くが損失を被りましたが、痛手がもっとも深かったのは証拠金取引を行っていた人だと言われています。


仮想通貨の証拠金取引とは

証拠金取引は、多くの人がFXの名称でご存知かと思われます。

仮想通貨の証拠金取引も「仮想通貨FX」という名称で知られています。FXは正しくは「Foreign Exchange(外国為替証拠金取引)」なので、為替取引のみに本来用いられます。

証拠金取引については「レバレッジを聞かせて元手よりも大きな金額を扱う」ことが知られています。

どのようにして大きな金額で取引を行うのでしょうか?

そこで出てくるのが、証拠金取引の特徴である「差金決済」です。

差金決済とは何か


差金決済とは、現物の受け渡しをせずに、「買う金額」と「売る金額」の差額だけで決済することを言います。ちょっと分かりにくいので例を挙げましょう。

(例)100万円の元手で60万円のビットコインを買い、90万円で売った。そして更に70万円を買った。

投資でも売買でも、通常は「現物」を必要とします。

そして上記のように売買を繰り返していくのですが、順番を待っていると「売りたいときに売りたい金額で売れず、買いたいときに買いたい金額で買えない」状況が生じてしまいます。

つまり、儲けるためのタイミングを逃してしまうのです。

ただし、逃さない方法もあります。

売りの金額である90万円と、買いの金額である130万円(=60万円+70万円)をまず決済してしまい、不足する金額40万円をあとから元手の100万円で決済すればいいのです。

こうすれば、タイミングを逃さずに自分の狙った通りに売買を行うことができます。これが差金決済です。

この方法で必要なのは「売り」と「買い」の2つの要素だけです。

「売り」から入ることもできますし、元手以上の金額で売買を行うことも可能です。ただし、一定の担保(証拠金)を差し入れることが必要になります。

証拠金取引の恐怖「利益も損失も膨らむ」


証拠金取引だと倍率次第で元手に関係なく大きな利益を手にすることができます。

しかし、それは自分が狙った通りの値上がり益が得られる場合です。仮想通貨市場は外国為替市場と違い、価格変動のきわめて激しい市場です。

また、先日は中国や韓国の規制報道により暴落しましたが、何が価格に影響するのかいまだに読み切れない側面もあります。

そのため、ある日突然の暴落により、一気に莫大な損失を抱えることもあります。

それだけではありません。損失の埋め合わせが、すでに差し入れた証拠金では足らなくなるため、追加の証拠金(追い証)を差し入れなくてはならなくなります。

つまり、借金を抱えるのです。実際に仮想通貨で証拠金取引を行っていた人の中には、数百万や数千万の追い証を抱えることになった人もいます。

「仮想通貨で億り人になりました」というブログやツィッターをよく見かけます。

それに憧れる人が仮想通貨で証拠金取引を行うケースが多いようです。

仮想通貨市場は証拠金を行わなくても、ちゃんと勉強すれば現物取引でも利益を出すことができます。

また、取引そのものも、投資家の心身の健康があってこそです。無理することなく、余裕資金で投資を楽しむように心がけてください。(執筆者:鈴木 まゆ子)

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《鈴木 まゆ子》
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鈴木 まゆ子

鈴木 まゆ子

税理士・税務ライター 中央大学法学部法律学科卒業後、㈱ドン・キホーテ、会計事務所勤務を経て2012年税理士登録。朝日新聞『相続会議』、納税通信、KaikeiZineなどメディアで税務・会計・お金に関する記事を多数執筆。著書に『海外資産の税金のキホン』(税務経理協会、共著) 寄稿者にメッセージを送る

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