仮想通貨ってどうなの?  私がビットコインをお勧めできない最大の理由

※本記事は2018年1月24日に執筆されたものです。

年明け、1月7日ごろから下落を始めたビットコイン相場。

昨年12月には一時240万円近くまで値を伸ばした後、1月17日には一時100万円付近まで下落

その後も120~130万円くらいのレンジで推移しています(1月24日現在)。

いくつかある仮想通貨の中でもっとも規模が大きいビットコインですが、これだけ値動きが荒いのは恐ろしいです。

私はビットコインを人に勧めたことはありませんが、勧めない理由は値動きの荒さだけではありません。

投資はあくまで自己判断ですからどんな金融商品でも「絶対に買った方がいい」とお伝えすることはありません。

しかしながら、日本は長期にわたって低金利が継続しており、今後も大きく高金利に動くことは当分なさそうな状況を考えると預貯金で蓄えるだけ、というのもリスクがあると考えています。

FPとして、投資に適した金融商品であればご紹介することもあるでしょうし、少なくとも投資についての考え方というのは知っていて損はないことだと思います。

投資はギャンブル?

日本人は「投資」に対しネガティブなイメージを持たれていることが多いことは、よく言われることですし、さまざまな方とお話しする中で実感しています。

「元本が保証されない」すなわち「損することがある」というだけで「ギャンブルの一種」ととらえる人も多いようです。

バブル景気以後やリーマンショックなどの際、投資で失敗した経験をお持ちの方ほどこの傾向は強いのではないかと思います。

投資で成功するために最も重要なことは、

・ リスクを分散すること
・ 価格、評価額は何に影響を受けるのか(ファンダメンタルズ)
・ メンタルマネジメント

と私は考えています。(ここでいう「成功」とは、一攫千金を狙うようなものではありません)

個別の話はまた別の機会にお伝えするとして、私がビットコインをお勧めできない最大の理由。

それは2番目の「ファンダメンタルズ」です。

現在のビットコインの値動きの原因には予測不能な不可抗力的要素が多すぎます

これまでのお金と仮想通貨の違い

日本では紙幣、貨幣の発行は日本銀行が行っています。

1万円札の発行原価は20円程度とのことですが、その紙切れに対し、信用があるからこそ商取引において利用されるわけです。

ですので、発行国の信用状況や経済状況などに影響を受けることは容易に想像できます。

為替の価格変動は2つの通貨の相対的な評価差です。

例えば、ドルを発行するアメリカの景気が上向き、金利の上昇が見込まれ、一方で日本円は低金利が継続すことが予想されるので、長期的には円安ドル高方向に向かうと予想できます。

もちろんそんな単純な話だけではなく取り巻くさまざまなほかの要素も影響するので実際にはもっと複雑です。

しかしながら、そこには発行国への信用があるからこそ安心した取引が成り立ちます。

「発行」という概念のないビットコイン

一方、ビットコインは「発行」という概念がありません。

あえて言うならば「マイニング」という手法により「採掘」されている分が「発行」に当たると考えられます。

ビットコインはブロックチェーンの手法を用いてその信頼性を維持しています。

詳しいことは他の方の説明にもあるので省きますが、この過程で支払われる手数料が「採掘」と言われています。

ビットコインは2,100万以上は採掘されないように上限が設定(設計)されています

そこに達すると新たには市場に供給されなくなるということです。

仮想通貨が内包するリスク

ビットコインを発行するのは国などの公的機関ではありません。

「絶対安心な設計になっているので信用してください」と言われても今はまだ私は不安を感じます。

また、ビットコイン取引所のシステムに関してのセキュリティの脆弱性についても問題視されています

さらに、ビットコインの価値が今後上昇するとすれば「利用者の増加」がひとつの要素になります。

年明けからの大幅な下落の原因の一つは「中国が仮想通貨のさらなる取引規制を検討している」という情報だったといわれています

プレイヤーが減少し、流動性が下がったり、需要が落ち込めば当然価格は下落することが予想されます。

実際に規制されなくても「思惑」で動くのが相場なので、「デマ」、「うわさ」でも価格は変動します。

しかも、現状のビットコインのプレイヤーは一部の国の一部の年齢層に偏っていると考えられ、同じ情報をもとに一気にトレンドが変わると予想されます

さらに、証拠金取引で参加している人も多いと思われます。

※本記事は2018年1月24日に執筆されたものです。つまり、コインチェック事件の2日前です。

年明けの暴落の要因は

証拠金取引、すなわち実際に投資している資金を担保にその金額よりも大きい金額の取引をしているような場合には、一定以上の値動きで強制ロスカットが発生します。

すると売りが売りを呼び想定以上に値を下げることになる。

今回の暴落はそんな要因が重なった結果だったと考えられます。

まとめ

実際に自分の資産を投下している以上、殖やしたいと考えるのが当然でしょう。

しかしながら、このような環境の下で取引されているビットコインをはじめとした仮想通貨は現時点では堅実な資産運用ではなく「投機」、「ギャンブル」だといえそうです。

今後、プレイヤーが増えるとともにプレイヤーの属性が平準化されていけば値動きは落ち着くのでしょう

現在参加しているプレイヤーが「ギャンブル」であることを承知の上で参加しているとすれば、落ち着いてからでは面白くないのかもしれませんが。(執筆者:西山 広高)

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この記事を書いた人

西山 広高 西山 広高»筆者の記事一覧 (39) http://www.nishiyama-ld.com/

西山ライフデザイン株式会社 代表取締役
慶應義塾大学卒。大手建設会社に入社し、主に建築営業とお客様の不動産の活用提案業務に従事。2015年に退職、西山ライフデザインを設立。ファイナンシャル・プランニングと不動産の知識と経験でクライアントの「ワンダフルライフ」の実現をサポートする。趣味は2006年から始めたマラソン。第1回東京マラソンに出場。その後、ウルトラマラソンやトレイルランニングの大会も出場、完走歴あり。妻と2人の子供の4人家族。1968年生まれ。東京都大田区在住。
<保有資格>:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP、住宅ローンアドバイザー、ビジネス法務エキスパート
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