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キャッシュレス中国で「現金」を使ってみた 驚きの反応とは?

ビジネス 経済
キャッシュレス中国で「現金」を使ってみた 驚きの反応とは?

キャッシュレス化が浸透している中国。

スマートフォンがないと生活が不便なほどです。

通信業統計広告をみると、2017年の携帯電話の普及率が100人当たり102.5台を超えました(産業情報省の運営監視調整局発行)。

実際、スマートフォン2台持ちしている人がたくさんいます。

SIMカードが2枚入るスマートフォンが主流で、ガラケーに近い年配者向けの「老人携帯」でも、微信アプリ(電子決算可能)が使えるものが多いです。

こうしたスマートフォンの普及が、キャッシュレス社会の背景にあります

キャッシュレス中国で「現金」を使ってみた

キャッシュレス中国

では今、中国で現金を使うとどうなるでしょうか? 実験してみました。

場所は広東省(深セン.・広州)とその隣の広西省です。

ショッピングモール、百貨店、全国チェーンのファーストフード店

現金を問題なく使うことができます。

ショッピングモールでは現金使用可能です

≪ショッピングモールでは現金使用可能です≫

100元札(中国で一番大きい紙幣)でも、きちんと正確におつりが返ってきます。いやな顔をされることもありません。

ただ、店員さんに「QRコードは、ここですよ」と、先にQRコードの位置を言われたり、「アリペイ?微信ですか?」とスマホ決済方法をたずねられることがあります。

スマホ決済をするという前提の対応されることがあります。

ケンタッキーでもおつりが正確にもらえます

≪ケンタッキーでもおつりが正確にもらえました≫

でも例えば、ブランドショップなどで高額商品の支払いが2,000元越えの場合、100元(約1,700円)札で支払うと、20数枚を出さなければなりません。

高額商品を買うときは、財布が札束でかさばります

小規模なローカルスーパー、ローカル飲食店

個人店の場合、お店によって反応が違います

100元札など大きな金額のお金はおつりが多く必要なので、嫌がられる傾向があります

例えば、18元のラーメンを頼んで、100元を出すと「20元札ないの?」という感じです。

金額に見合った現金なら数元のおつりなので、おつりを返してくれます。

「スマホないの?アリペイ、微信使えるよ」という反応をされることもしばしばあります。スマホを手にしていると「なんで微信決済使えないの?」という怪訝な顔をされることもあります。

個人店では場所によって現金を嫌がるお店もあります。(こちらのお店は大丈夫でした)

≪個人店では場所によって現金を嫌がるお店もあります。(こちらのお店は大丈夫でした)≫

地元の市場、リヤカー販売、屋台

少額(数元)の野菜や商品に対して100元札を出すとおつりがないことが多く、嫌がられます。

商品に見合った5元、10元、20元などの少額の現金を用意する必要があります。

さらに現金のおつりは、くちゃくちゃで汚いことが多いです。

店主がおつりの持ち合わせがなかったので、「微信で返金するよ」と言われることもあります。

また、現金でのおつりは(場所によって)ごまかしが多いので、注意が必要です。

先日、市場で3.7元の野菜を買って、10元札を出したら6.2元返ってきました。

こうした1毛(約4円)おつりが足りないといったことがよく起こります

「おつり足りないよ」と伝えると、ヘラヘラと笑いながら1毛返してきました。

スマホ決算なら、こうしたことは起きません。

ローカル屋台では、ぴったりの金額を出すのがコツです。

≪ローカル屋台では、ぴったりの金額を出すのがコツです。≫

ないと不便なスマホ決済。でも、現金も使用可能

スマホ決済が浸透していますが、現金も全く使えないわけではありません。

現金の注意点は、ずばり「おつり」です

スマホ決済ではおつりを準備する必要がないので、お店に少額の現金がない場合があります。

中国を旅行した時、スマホ決算が使えない外国人は現金払いです。支払いの時、こうした中国のおつり事情やスマホ決済ありきの風潮を覚えておくとスムーズに対応できます。

金額ぴったりの現金がないなら、残りのおつりは「もらえなくてもいいか」くらいの気持ちのゆとりが、今の中国では必要かもしれません。(執筆者:桜井 まき)

《桜井 まき》
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桜井 まき

桜井 まき

これまで美容関連、グルメ記事や旅行関連記事など多岐にわたる記事のライティングまた、中国語翻訳に携わる。夫の仕事の関係で中国と日本を行き来する生活をはじめ、年に数か月主に中国の南方で生活している。女性ならではの視点で、今の中国を紹介する。 寄稿者にメッセージを送る

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