名前のよく似た「収入保障保険」と「所得補償保険」の違いを解説します

収入が途絶えた場合に備える「収入保障保険」や「所得補償保険」を耳にすることが多くなりました。

名前がよく似ているため、同じものだと思われる方も多いですが、実は似て非なるもの。

では、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、収入保障保険と所得補償保険の違いについて解説します。

「収入保障保険」は遺族のために加入する保険

収入保障保険は、

家計を支えていた被保険者が死亡したとき、残された家族に生活費を残す目的で加入する生命保険の一種

です。

収入保障保険の受取人

収入保障保険の受取人は、配偶者や子どもなど、自分の亡き後に生活費を残したい家族を設定します。

収入保障保険の受け取り方

受け取り方は、お給料のように毎月受け取る年金方式が一般的ですが、一時払いも選択できます。

収入保障保険の保険期間

収入保障保険は、10~20年ほどの長期にわたり保険期間を設定することができます。

また、55歳・60歳など、一定の年齢までを保障することもできます

収入保障保険の保険金額

加入したら一定額が一定期間または終身にわたって保障される定期保険や終身保険と異なり、収入保障保険の保障額は時を重ねていくごとに減少します

例えば、月々の保険金額が30万円、保険期間が55歳までの収入保障保険においては、

・ 35歳で死亡した場合 … 7,200万円(30万円 × 20年 × 12か月)

・ 53歳で死亡した場合 … 720万円(30万円 × 2年 × 12か月)

となり、大きな差が生じます。

ライフステージごとに変化する必要保障額に応じ、合理的にリスクに備えられる保険だと言えるでしょう。

「所得補償保険」は自分のために加入する保険

一方所得補償保険は、

万一病気やケガで働けなくなったとき、自分の生活費のために加入する保険

です。

所得補償保険の受取人

所得補償保険の受取人は、被保険者本人となります。

所得補償保険の受け取り方

毎月の給料のように保険金が支払われます

所得補償保険の保険期間

保険期間は短期のものが多く、1年更新や5年以内の定期タイプが主流です。

1~2年程度の休業なら貯蓄や傷病手当金でカバーできる可能性もありますから、より保険期間の長い商品を選ぶことがポイントとなります

所得補償保険の保険金額

所得補償保険の保険金額は、収入に応じて決定されます。

契約直前12か月における所得の平均月間額の範囲で、40~80%ほどの割合が補償される保険が多いです。

収入保障保険と所得補償保険はまったく異なるもの

このように、収入保障保険と所得補償保険はまったく性質の異なる保険です。

誤って加入することはないと思いますが、違いをしっかり認識し、混乱しないよう注意してくださいね。(執筆者:近藤 あやこ)

この記事を書いた人

近藤 あやこ 近藤 あやこ»筆者の記事一覧 (44)

1985年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、大手保険会社に勤務。生命保険給付金・保険金の支払査定と、それに伴う顧客対応を担当し、たくさんの「保険に入っていてよかった」という声を聞く。いざという時にちゃんと保険が役立つよう、有益な情報を提供したいと思っています。海外旅行のためなら貯金を頑張れる無類の旅行好きです。
<保有資格>二級ファイナンシャルプランニング技能士、生命保険支払専門士
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