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【今週の日経平均を考える】下降トレンドの中で戻りを試している

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【今週の日経平均を考える】下降トレンドの中で戻りを試している

一週間、ほぼ横への動きとなり狭いレンジでの推移となりましたね。

高値を2万1971円、安値を2万1555円と概ね400円強の値幅での動きとなりました。

チャートを見た感じでの見立ては、「25日線を上抜けてサポートラインとして根固めしている」という見立てと、「25日線を上抜けるという達成感からその後、息切れして足踏みしている」という考えが出てきます。

結果、方向感定まらずと思う展開です。

そして、25日線じたいは短期的に小さく波打ちました。

この形状は、揉み合いを意味しますが、週末まで時間帯で25日線を割り込むことは有っても終値で割り込まなかったことは、底堅さをイメージさせる状況です。

同じく先週発表のSQ値も割り込むことなく(終値ベース)推移したことも、同じく底堅さをイメージさせる状況です。

日経平均株価

この状況を素直に見ればこの後、上放れという展開を想定しますが、どうなるでしょうか?

ファンダメンタル的には、ここから3月27日の権利取りに向けて買いが入りやすい時期になります。

素直に権利取りの買いで値を釣り上げ上への加速の入り口となる直近高値2月27日の概ね2万2500円を上抜ける事が出来るのか?

さらに、3月末の本決算の発表に向けての思惑の動きにより、売り圧力が増すのか?

先行きがとても不透明です。

投資家マインドとしてもなかなか戻り(上げ)切れない状況に弱気になる一方、良好な企業業績を素直に見て楽観している見立てと交差した状況になっていると思われます。

週明けは、小幅安から始まることが想定されます。

ちょうど25日線をまたぐ形で窓を空けて押しての寄り付きです。

そこから陰線となると、瞬間的に25日線の向きを上としたものの、下への向きを加速させれば、今回の戻し(3月12日 2万1971円)が中途半端だっただけに、下への勢いが付いて、安値更新(3月5日 2万937円割れ)という可能性も上げて来ると考えます。

逆に週明けが陽線となって25日線を上抜けるまで値を戻せれば、下値の底堅さが際立ち、値が戻しやすくなると考えます。

そして、多くの方が気付いていると考えますがNYダウのチャートが教科書通りの均等(に見える)の三角保合いを形成しています。

気持ち上値の切り下がりの方が角度が緩く 下値の切り下がりの方が角度が強いように感じます。

反発は61.8%を超えるのに下げは61.8%近辺で止まる状況です。

この動きが何を意味するのか? 先行きの結果が楽しみです。基本戻りが強いという意味…

どちらにせよいつもいう事ですが、決め打ちはせずにどちらに方向感が出ても対応できる準備はすべきと考えます。

そして日経のトレンドは下降を示しているということも前提に置くべきポイントと考えます。

現状分析

5日線


一週間を通して上向きを維持しました。位置としても週末金曜日以外はずっと上を推移という状況です。


そして25日線とのゴールデンクロスを25日線の向きが下げ止まったところで完成させました。

が、しかし上への加速の起爆剤とはなり切れていない状況です。

25日線

短期的な波うち形成として方向感ないという状況を作っています。

グランビル的には「買いの1」ないし「売りの2」どちらとなるか答えのでないまま週末となっています。

週明けが25日線を割り込むことで「売りの2」の可能性が再度、大きくなりますがどうなるでしょうか?

75日線

変わらず下向きで下へ乖離した状況が継続です。

トレンドライン

前回まで記載の上値抵抗線1月23日と2月27日の高値を結んだラインは、3月13日の火曜日に横にスライドするような流れで上抜けしました。

その後加速しないことから抵抗線として意識されていたか微妙と感じますが、上抜けた後、下値支持線として機能させているように見受けられます。

週明けも同じく下値支持線と出来るか注目です。

上値抵抗線は、横軸で2月27日の高値が大きく影響するライン(ネックライン)となると考えます。

BOXだとしてもこの辺りが上値抵抗線の中心になると考えます。

下に関しては、2万1000円近辺の数か所の下値所が強い抵抗線となると考えます。

2万1000円と2万2500円、この二つのラインのどちらをブレイクするかで方向感を出すタイミングが決まると考えます。

テクニカル指標

一目均衡表

基準線、転換線は上抜けて完全下落という体制からは打破したと考えますが、いまだ雲が上にいることで上値の重さは意識します。

遅行線は、日々線に絡んでいることで方向感なしですが、週明け、日々線に対して上抜ける可能性濃厚ですがどうなるでしょうか?

そして前々から気にしてきた雲のねじれだった3月14日、今のところ短期的な戻り高値近辺となったと考えられます。

さてさて、こちらもどうなるでしょうか?

ボリンジャーバンド

バンドが完全に横向きとなりBOX示唆しています。

その上でTPラインに沿って動いていることで、この後BOXの上限ないし下限を目指していくことが想定されますが、嵐の前の静けさを思わせるような位置取りに見えます。

スローストキャスト

上まで来てのデットクロスで弱さは無い形となっています。

この後、2本のラインが下まで降りるか? 途中でゴールデンクロスするか注目で、途中で折れれば上抜け示唆となりますがどうなるでしょうか?

総合判断


下降トレンドの中で戻りを試しているという見立てになります。

この試しが本物となるか? 週明けの動きで見えてくるかなと想定します。

非常に見極めづらい値動きとなっています。

いつもの事です。方向感が明確な時間帯の方が極端に少ないのが相場です。

その中で、決め打ちせずに、上下どちらにも対応できる体制を持ちつつ、気持ちばかり自分自身の上下可能性の高い方に気持ちを寄せてみて備えるという体制の時間帯が長く続くものです。

その我慢の時間を充実させて過ごすことが、この世界で長生きする秘訣です。

イライラせず、自棄にならず、めんどくさがらず、冷静さを保つこと。

この修行(メンタルトレーニング)が一番難しく 生涯にわたってついて回るこの世界の定めと考えます。

生涯にわたって学ぼうとする姿勢が、皆様をいい結果に近づける方法と考えます。一緒に学んでまいりましょう。

週明けも冷静に慎重に見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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