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収入保障保険は、高い保険料を払ってまで「最低支払保証期間」を長くするメリットはない

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収入保障保険は、高い保険料を払ってまで「最低支払保証期間」を長くするメリットはない

保険に加入する際は、保険金額や保険期間を決定します。

さらに、収入保障保険の場合「最低支払保証期間」も決定しなければなりません。

・ 最低支払保証期間とは何か

・ 何年に設定すればいいのか

この記事では、その疑問にお答えします。

収入保障保険の最低支払保証期間って何?

収入保障保険の最低支払保証期間って何?

収入保障保険とは、被保険者の死後遺族の生活費に備えるため、年金形式で保険金が支払われる商品です。

収入保障保険の保険金額は減少する

次の条件で収入保障保険に加入した場合

被保険者:30歳男性
保険金月額:10万円
保険期間:60歳までの30年

受け取れる保険金額

(1) 加入直後に死亡… 10万円×12か月×30年=3,600万円

(2) 加入より15年後に死亡… 10万円×12か月×15年=1,800万円

(3) 加入より29年11か月後に死亡… 10万円×1か月=10万円

このように、保険金額は保険期間を通じて一定ではなく、減少の一途をたどります。

その分、保険期間中一定の保険金額を保障する生命保険よりも保険料を抑えることができ、合理的な保険だと言えるのです。

最低支払保証期間とは

最低支払保証期間とは

上記の例で、(3) の場合の保険金額は10万円と述べました。

(1) のケースと比べると、大きな差が発生します。

この大きな差を埋めるためにあるのが、最低支払保証期間です。

たとえ保険期間満了の直前に亡くなっても、最低何年間は保障します、というものです。

最低支払保証期間は、1~5年に設定できる保険が多く、例えば5年に設定すれば、59歳11か月で亡くなったとしても5年分の600万円は必ず受け取れます。

なるべく短くするのがおすすめ

最低支払保証期間は、

・ 短く設定する… 保険料は安い

・ 長く設定する… 保険料は高い

せっかく数十年にわたる長期間保険料を払い続けるなら、

少しでも保険金を受け取る可能性を高めたい

という心理はあるでしょう。

しかし、本来保険金が必要な期間を保険期間として設定しているわけですから、最低支払保証期間など本当はなくてもよいのです。

そのため、高い保険料を払ってまで最低支払保証期間を長くするメリットは大きくないと言えるでしょう。

保険金が必要な期間を考える

保険金が必要な期間を考える

・ 子どもの独立

・ 退職の年齢

・ 配偶者の年金受け取り開始時期

などを踏まえ、保険金が必要な期間をしっかり考えておくことのほうが重要です。

さまざまな考え方はありますが、

収入保障保険における最低支払保障期間は、できるだけ短く設定するのが合理的な選択

です。


何歳までに亡くなると家族の生活費にいくら不足が発生するのかを考え、冷静に判断してください。(執筆者:近藤 あやこ)

《近藤 あやこ》
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近藤 あやこ

近藤 あやこ

1985年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、大手保険会社に勤務。生命保険給付金・保険金の支払査定と、それに伴う顧客対応を担当し、たくさんの「保険に入っていてよかった」という声を聞く。いざという時にちゃんと保険が役立つよう、有益な情報を提供したいと思っています。海外旅行のためなら貯金を頑張れる無類の旅行好きです。 <保有資格>二級ファイナンシャルプランニング技能士、生命保険支払専門士 寄稿者にメッセージを送る

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