4月から医療費が値上がり 少しでも節約する方法を教えます

今年4月から、診療報酬の改定で医療費が少し変わります。

医師の技術料や看護師のサポート料、検査、処置代などが上がる一方で、薬や材料代などは下がります

また、入院中の食事代も上がります。一般の方だと食事代が100円上がって一食460円になるので1週間の入院で1万円近くなります。

ちなみに、入院中の食事代は、2016年3月までは一食260円でしたが、前回の改定で360円になり、今回の改定で460円になっていますから、率としてかなり上がっていると言えるでしょう。

さらに、75歳以上の人の加入する後期高齢者制度では、高齢者が増えることで財政面が圧迫される所が出てきていて、全国36都道府県で保険料がアップしています。

医療費高騰が家計に痛い

加えて、今回の診療報酬の改定では、初診料が値上がりする病院も増えています。

初診料については、これまで、ベット数が500床以上ある大病院では、紹介状なしに行くと特別料金5000円以上が加算されていました。中には、1万円とるという病院もありました

このベット数500床以上が、今回400床以上に引き下げられたことで、初診料に特別料金が上乗せされる病院が増えました。

さらに、医療費については、国民健康保険が市区町村から都道府県に移管されたことで値上がりする自治体が今後増えそうです。

だとすれば、今から少しでも医療費を節約する方法を考えましょう。

かかりつけの医者を見つけておくと安心

かかりつけのお医者さんがいると安心

ベット数が400床以上ある大病院では、紹介状なしに行くと、初診料に特別料金が5000円~1万円加算されます

ただし、医者の紹介状があると加算されません

ですから、普段からかかりつけ医を見つけておくといいでしょう。

医療費がバカ高いアメリカのご家庭には、ホームドクターがいます。

頭が痛いからと脳の専門医のところに行っても、実は他の疾患のせいで頭が痛くなっているかもしれません。

すると、また他の病院を訪ねなければならないということで、適切な病院にたどり着くまで何件も病院を回ると、膨大な費用がかかります。

ですからアメリカには、ホームドクターというかかりつけ医がいて、適切な判断をしてこくれて専門病院に行く場合でも選んで紹介してくれます。

日本の場合は、医療費が安いこともあって、いきなり初診で大病院にいくケースが多く、そのために大病院が非常に混雑し、医者も過度な診療になりがちです。

そこで、こうしたことを減らすために、アメリカのように、まず近所のかかりつけ医で見てもらい、そこで対処できないなら大病院で対処するという二段構えの医療にするために、いきなり大病院に行った人からは高い初診料をとることにしたのです。

ですから、まずかかりつけ医を見つけて診療してもらい、その医者の手に負えないようなら紹介状を書いてもらって大病院に行くようにしましょう。

診療時間によっては、料金が加算される

病気は、いつなるかわかりません。ですから、多くの病院では、時間外でも患者を受け入れてくれます。

ただし、いつ行っても料金が同じというわけではありません。表のように、診療時間外では加算料金がかなり高くなります

ですから、緊急の場合は仕方ないですが、そうでなければ、なるべく診察は規定の時間内にしてもらうようにしましょう。

19時までやっていますという病院でも、明細書をよく見たら、時間外加算されていたというようなケースもあるので気を付けましょう。

薬代も、安くできる

薬につても、値段が違うケースがあるので気をつけましょう。

薬は、病院に近いほど安く出してもらえる可能性があります。

薬の代金の中には、薬そのものの値段の他に、薬剤師が薬局で処方箋に基づいて調剤する時の調剤技術料が含まれています

調剤技術料は、病院の敷地内にある薬局、大手薬局グルーブ、それ以外の薬局などいくつかに分かれて料金設定されています。

薬局の選び方は?

基本的には、病院の敷地内の薬局が一番安く、次が大手薬局グルーブということになっていて、病院から遠い小さな薬局は多少割高になっています。

もちろん、この基本に様々なケースが関わってくるので、絶対に病院の敷地内の薬局が安いとは言い切れませんが、傾向としては安いところが多いと覚えておくといいでしょう。

ただ、病院の敷地内の薬局は、混雑することが予想されます。だとしたら、大手薬局グループで購入してもいいでしょう。

また、どんな薬を使っているかということがわかるお薬手帳というものがあります。

6か月以内に同じ薬局を利用している場合でそこが人気の大手薬局ではなかったら、お薬手帳を持って行くと薬代が多少安くなります

さらに、最近はジェネリック医薬品の数も増えています。これは、成分は同じでも特許が切れたので安くなっている薬ですから、上手に使えば薬代の節約になります。(執筆者:荻原 博子)

この記事を書いた人

荻原 博子 荻原 博子»筆者の記事一覧 (36) http://www.ogiwarahiroko.com/

経済ジャーナリスト
1954年生まれ。経済事務所勤務後、1982年からフリーの経済ジャーナリストとして、新聞・経済誌などに連載。女性では珍しく骨太な記事を書くことで話題となり、1988年、女性誌hanako(マガジンハウス)の創刊と同時に同誌で女性向けの経済・マネー記事を連載。難しい経済やお金の仕組みを、生活に根ざしてわかりやすく解説し、以降、経済だけでなくマネー分野の記事も数多く手がけ、ビジネスマンから主婦に至るまで幅広い層に支持されている。バブル崩壊直後からデフレの長期化を予想し、現金に徹した資産防衛、家計運営を提唱し続けている。新聞、雑誌等の連載やテレビのコメンテーターとしても活躍中。「どんとこい、老後」(毎日新聞社)、「お金は死ぬまえに使え」(マガジンハウス)、「ちょい投資」(中央公論新社)など著書多数。
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