「医療費を安くする」ことは、数ある家計費の項目の中でも難しい課題といえるのではないでしょうか。

極端な話、節約したいなら「使わない」、もしくは価格だけに注目し「安い」ものを選べばよいことです。

しかし医療費の場合、慎重に選択しなければさらに体調悪化を招きかねません

現在の、そして将来の医療費の節約、また今後の暮らしやすさを考える上でも、「健康になる」ことは必須条件にしたいものです。

けれども医療は素人には難しい専門分野なので、協力者が必要です。

今回は、健康になりつつ節約するためのアイテムを2つご紹介します。

1.「お薬手帳」

健康と節約を求めるなら、ぜひ利用をおすすめしたいものが、お薬手帳です。

お薬手帳とは、あなたがいつ、どこで、どんな薬が処方されたかを記録していく手帳のことです。

調剤薬局で作ってもらうことができます。

お薬手帳をもっていこう

どうして薬の服用履歴を記録することが必要なのか

私たちは体調が悪くなると、病院を受診し薬を処方してもらいます。

当然ですが診察する医師は、私たちが申し出ない限り、他の病院での処方薬や市販薬を服用していても知る術はありません。

医師が服用している事実を知らなければ、現在飲んでいる薬と同じ効能を持つ薬が処方されたり、飲み合わせの悪い薬が出される、といったことがないとは言い切れないのです。

せっかくお金を支払って服用する薬なのに、逆効果になってしまうことさえあるのです。

お薬手帳の利用を面倒に思わないでください。

処方箋薬だけでも数も種類も数多く、ましてや名称は日常生活とは馴染みのないカナ表記、覚えにくいものです。

「痛みどめの白い薬」というような表現の仕方では、いくら医師や薬剤師が医療の専門家でも、適切な指導を受けることは難しいでしょう。

「いつも同じ薬を飲んでいる」としても、錠数や服用する回数の増加にも注意が必要です。

さらに近年では、ジェネリック医薬品が推奨され、同じ有効成分でも商品名が違うケースも存在します。

お薬手帳に使用薬を記録し体調悪化が見られたものを記録しておけば、医師や薬剤師に確認してもらうことにより、薬の重複や飲み合わせの悪い薬の削除、副作用を避けることが期待できます。

今の体調に必要な薬だけを正しい量服用する

ことこそ、健康を回復しつつ節約できる効果的な方法といえるでしょう。

お薬手帳持参で料金が安くなる

かつては、お薬手帳を持参すると調剤薬局での料金が高くなった時期もありましたが、現在では、1回あたりの薬代を節約できることがあります

お薬手帳持参で料金が安くなる

≪画像元:総務省(PDF)

調剤基本料1の薬局(普通の薬局)に、6か月以内に処方せんを持参する場合、上表のとおり、お薬手帳を「持参する」と、「持参しない」場合よりも、薬剤服用歴管理指導料が12点(1点は10円であり、3割自己負担で40円(四捨五入))低く(安く)なります。

忘れやすいという人には、スマホで登録できる「電子お薬手帳」アプリがおすすめです。

2. 安いだけでない、ジェネリック医薬品のメリット

薬代を安くするためには、ジェネリック医薬品の存在は見逃せません。

ジェネリック医薬品とは、新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を使っており、品質、効き目、安全性が同等なおくすりです。

厳しい試験に合格し、厚生労働大臣の承認を受け、国の基準、法律に基づいて製造・販売しています。

安いだけでない、ジェネリック医薬品のメリット

長期間に渡って飲み続けるとき、高価な薬を服用する場合など、経済的なメリットは大変大きなものがあります


≪画像元:日本調剤

そのうえジェネリック医薬品には、価格だけでなく、ぜひ知っておきたいメリットがあります。

それは飲みやすさを考慮して

・錠剤の大きさを小さくする
・苦みを少なくする
・甘味がつけられている
・水なしで服用できる

などという工夫されているものがあることです。

小さな子どもやお年寄りに、特に嬉しい取り組みですよね。

けれども、それこそどの薬が当てはまるのか、私たち一般人にはわかりようがありません。

そんなときには薬の専門家、薬剤師に相談してみましょう。

さいごに

体調不良を感じたら、早めの受診は基本中の基本。

時間外の受診、休日は診察だけでなく、調剤薬局での支払いにも加算される場合があります

自分の体調、自分のお財布は、自ら率先して管理していきましょう。(執筆者:吉田 りょう)