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【今週の日経平均を考える】上昇入りを示唆

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【今週の日経平均を考える】上昇入りを示唆

高値圏もみ合いから上抜けの雰囲気を出す形で週末入りとなっています。

この上抜けが本物となるかは、週明け数日を見ないと確信は出来ませんが、事実として窓空けて陽線形成で、直近高値を上抜けて、節目としていた2月27日の高値をほぼ明確に上抜けていることは、上昇入りを示唆していると考えられる状況です。

したがって、買うという動作(売り玉の手仕舞や買いの乗せ)を極端にではなく、徐々にというレベルで動くということは、必要だったと考えます。

もちろん、場中に動けない方は、週明けの寄り付きの行動という考えとして認識していただければと思います。

米国のNYダウも、三角保ち合いからは上放れの形を形成で、直近高値(4月17日)を上抜ければダブルボトムのネックライン超えという形となり、ダウの調整終了という見立てとなります。

その背景には世界情勢の安定・好転化が見えてきており、トランプ大統領の中間選挙対策が成功していることが反映していると私は認識しています。

トランプ大統領の中間選挙

そうなると今回の上昇は、今の世界情勢に陰りが出るまで、もしくは、新たな悪材料が出るまでは、ジリ上げの可能性が高くなってきたと考えられる状況です。

そして今回の上抜けの大きな要因は、トランプ大統領と、金の会談が正式に具体的となったこと、それに合わせて北朝鮮サイドが、お土産を出してきたことなどが要因であると考えます。

となると、よほどの悪材料が出ない限りは会談のある6月12日まではジリ上げないし、もみ合いという展開が想定されると世間は見てくると思います。

併せて、日本国内も政治の落ち着きと決算も、大方出そろったことで、安心して買える状況が整ったのかなと考えます。

と、今のところ好材料ばかりです。

では悪材料がどうかというと、正直見える悪材料はないという状況になってきました。

したがって建玉に落とし込むと、上記にも書きましたが、買うという動作をどのレベルで進めていくかがポイントになってくると考えます。

今回の上抜け、経験則から来そうな気がすると申してきました。

少し予定より早かったですが、上抜けたことで次のめどを探す段階と考えます。

週明けは小幅安のおおむね横ばいでのスタートとなります。

そうなると、金曜日算出のSQ値2万2621円を、金曜の大引けも、週明けの寄り付きも上回る公算が高いので、アノマリーではありますが、SQ値をサポートラインに上値追いが想定される展開といえます。

上記記載のファンダメンタル的には、好材料が優勢となっており、テクニカル的には詳しくは後程書きますが、まずは保ち合い離れが最大要因となり、上値追いが想定されるという展開です。

それに合わせた建玉をどのように回していくか?ポイントになります。

多くの方が、下げに対する備えをしていたと思われるので、売り玉の縮小。状況によっては一時撤退も検討が必要になるかもです。

が、しかし悪材料がどこから出てくるかわからないので、油断はしないでと付け加えさせていただきます。

現状分析

5日線

現状分析

久しぶりに一瞬向きを下とし週後半には再度上としました。

波打ったことで、少々不安要素としますが、位置としては、引けで下回ったのは1日だけですので、それほど気にする状況ではないと考えます。

その上で、久しぶりの勢いを持っての上への乖離は、上値追い期待の展開です。

ただし、一直線に追うのでなく、乖離したら詰めてまた乖離という動きをイメージします。

25日線

上向きを維持しており角度も強くしてきているように見受けられます。

そして75日線とのゴールデンクロスを達成し、トレンドを上と示す位置取りとしました。

ローソク足も、週半ばにいったん乖離を詰めましたが、週末に再度広げました。週末の乖離率で3%となっております。

この乖離率ですと、まだ上値追いの余地はあると考えます。

75日線

変わらず下向きのままローソク足は上を推移という展開です。

75日線の向きが上向きとなれば、完全上昇トレンドですが、今の形 位置取りでも十分上昇トレンドといえる状況となると考えます。

トレンドライン

上に関して、前々から申している12月29日の安値が、この週末に到達して頭を押さえられている状況です。

さらにその上は1月31日の安値の横軸が気になるところです。

その上は、いったん真空状態にはいり、1月のもみ合いの価格帯が最後の抵抗帯で、ここを超えると計算式的に2万7000円手前までは、めどがなくなると考えます。

下に関しては、まずは25日線と今回上抜けた2万2500円がサポートラインとなると考えます。

さらに切上がりのラインとしては、3月26日と5月9日の安値を結んだラインが短期的な上昇を継続しているサポートラインと考えます。

さらに200日線が気になり、最終ラインとしては9月8日と3月26日の安値を結んだラインが、今回の上放れが上昇入りとなれば、その上昇維持の最終ラインと考えます。

テクニカル指標

一目均衡表

一目均衡表

明確に雲から上放れをして、遅行線も雲から上放れし、きれいな上昇示唆の形状となりました。

完全系とするには、雲の向きだけが不足です。

雲が29日のねじれで向きを変え、完全系となりますが、このねじれで反転し押すという展開もあるので注意が必要です。

ボリンジャーバンド

バンドが波うちしたことで、BOX示唆かもと見ましたが、現状では上値追い継続と考えます。

+1σに迫る雰囲気で押し目形成し、週末に+2σ近辺まで上げてきました。動きとしてはボリンジャーウォーク形成となっています。

この形成は+1σを割り込むまで継続すると歓談します。

スローストキャスト

再度 ゴールデンクロスとなりました。このクロスの位置も切り下げることなく、買われすぎのゾーンを維持しており強さをイメージつける動きとなっています。

総合判断

総合判断

テクニカル的には、上値追いを示す上昇トレンドと判断される形状といえますが、安心するにはもう少し上げてほしいところですね。

いつこの膠着状態が終わるのか? と思っていましたが、予想より早く上抜ける形で終焉としようとしています。

このまま素直に進むか断定は出来ませんが、現状は上昇トレンドに入ったと考えます。

このトレンド入りのシグナルは、前々からちょこちょこ出ており、最終は金曜の明け方の米国NYダウの三角保ち合い上放れがシグナルになったのかなと、未来には言うようになるのかなと考えます。

この動きにより、東京市場も引き上げられ、節目を突破という展開と考えます。

後は、為替がしっかり円安を進行させてくれれば、ますます安心となると考えます。

何度も書きますが、常に安心できる状況ではないことは繰り返します。

いつ次の下げ材料が出てくるかわからない中での上昇という心つもりで、建玉も考えていきましょう。

従って、押し目段階の吹き上がりで利確 売り玉の保険は早い回転で引っ張らないというのがセオリーとなると考えます。

では、週明けも冷静に対応していきましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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