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サッカーで「資産運用」を考える どちらも「攻撃・中盤・守備」のバランスが大切

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サッカーで「資産運用」を考える どちらも「攻撃・中盤・守備」のバランスが大切

6月に入り、いよいよ「ロシアワールドカップ」開催が目前に迫ってきました。

サッカーファンは、世界の一流プレーヤー達の試合を楽しみにしていることでしょう。

そこで今回は、今大注目のサッカーで、資産運用を考えてみたいと思います。

正しい資産運用は、サッカーに似ている

正しい資産運用は、サッカーに似ている

サッカーは、攻撃、中盤、守備を11人の選手構成で戦略を練り、守りながら攻めて、1点を取りに行きます。

攻撃だけでも勝てませんし、守備だけでも勝てません。

しかし、サッカーで勝つためには、守りが重要です。

海外でも国内でも最強とよばれるチームには、素晴らしいゴールキーパーとディフェンスがいます。

サッカーは、点を取られなければ負けることはありません。

なぜ守りが重要なのか

他のスポーツと違って、サッカーには「一発大逆転」というものは存在しません。

バスケットには「3ポイントシュート」で逆転というものがあります。

野球には「逆転満塁ホームラン」というものがありますね。

しかしサッカーでは1点取られたら、1点ずつ取り返していくしかないからです。

資産運用も、サッカーと同様で「一発大逆転」というものはありません。

「投資は一発大逆転がある」と思っている人は、それは「投資」ではなく「投機」であり、ギャンブルに近い間違った資産運用をしている可能性が高いです。

正しい資産運用は、コツコツと少しずつ資産を増やしていくものです。

リスクとリターンのバランスを考えて、適切な資産配分で、様々な資産に分散投資をすることによって、初めて自分自身のお金を守ることができるのです。

ポジション別の役割

資産運用は、ギャンブルではなく、堅実に戦略を練って、1点を取りに行くサッカーそのものなのです。

サッカーも資産運用も、ポジションや商品ごとの役割というものがあります。

ここで具体的に、サッカーのフォーメーションに照らし合わせ、資産運用の主な商品を見ていきましょう。

FW(フォワード)の役割

資産運用のFW、フォワードの役割

まず、攻めのフォワードは、何といっても得点を決めることです。

ここぞというチャンスの時に、確実に得点を決めるエースストライカーがいるチームは強いですね。

資産運用では、得点を決めるフォワードの役割は、値上がりを狙う「国内外株式」です。

資産運用は、儲けるために行っています。

そこで、「期待収益率」という言葉を紹介します。

「期待収益率」とは、投資家が、将来にわたる運用により獲得することができる平均的な収益率のことです。

「期待収益率」が高ければ、儲かる確率が高いということです。

サッカーでいえば、得点を決める確率が高いということです。

「期待収益率」は、一般的に債券よりも株式が高い傾向があり、国内よりも海外が高くなっています。

それは、日本の成長率よりも、海外の成長率の方が高いのが理由です。

資産運用の利益率を高めるためには、フォワードの役割を果たす、「国内外株式」を組み入れることが重要です。

安く買って高く売ることで、値上がり益を追求していくのが、株式の主な役割です。

MF(ミッドフィルダー)の役割

資産運用のMF、ミッドフィルダーの役割

次は、中盤のミッドフィルダーです。

試合を作るのがミッドフィルダーの役割ですが、資産運用では、比較的高い利回りが期待できる「ハイ・イールド債券」と「国内外REIT」です。

ここでは値上がり益よりも、高い利回りを安定的に狙うことが目的です。

「ハイ・イールド債券」とは、格付けが低いかわりに、高い利回りが期待できるのが特徴です。

そして、「REIT」とは不動産のことで、毎月の家賃収入が安定的に得られるのが特徴です。

攻守の要であるミッドフィルダーは、試合のカギになることも多いです。

資産運用でも同様で、相場が良い時でも悪い時でも、比較的安定したパフォーマンスが期待できる「ハイ・イールド債券」と「国内外REIT」で、安定した配当収入を狙いに行くのが目的です。

DF(ディフェンス)の役割

資産運用のDF、ディフェンスの役割

そして、守りはもちろんディフェンスです。

ディフェンスが上手く機能すれば、ピンチを迎える回数も減ります。

シュートを打たれずに済みますね。

資産運用ではリターンは低くても、利回りが確定している「国内外債券」と「外貨預金」です。

債券は満期まで保有すれば、債券の発行体が破綻しなければ、額面金額が戻ってきます。

国が発行した債券を国債といい、会社が発行した債券のことを社債といいます。

外貨預金も為替を考慮しなければ、外貨建てでは損をすることはありません。

正に、ディフェンスの役割と言えるでしょう。

ここでは、リスクを極力抑えて、日本円で保有しているよりも、わずかなリターンを狙いに行くのが目的です。

GK(ゴールキーパー)の役割

資産運用のGK、ゴールキーパーの役割

そして最後は、ゴールキーパーです。

どんなにシュートを打たれても、ゴールキーパーが守り切れば、失点はしません。

資産運用では、日本人の大好きな「円預金」がゴールキーパーの役割を果たします。

「円預金」は、額面ベースでは、元本割れがないため、鉄壁の守りです。

しかし、ゴールキーパーが得点を決めることは滅多にないため、現在の低金利環境では、「円預金」で利益が出ることはありません。

あくまで、必要な生活費や、あらかじめ出費予定が分かっている費用を、「円預金」でまかなうのが目的です。

日本人の資産運用は両極端

多くの日本人は、正しい資産運用ができていません。

なぜなら、大学を卒業しても、多くの人が、正しいお金の教育を学んでいないからです。

その為、多くの日本人は、投資を全くしないか、間違った投資を行っています。

まず、投資を全くしないで、資産をすべて円で保有している人は、サッカーでいえば11人のゴールキーパーで試合に臨むようなものです。

サッカーであれば、鉄壁の守りで最悪引き分けに持ち込めるかもしれませんが、現代社会はそう甘くはありません。

インフレという物価上昇が起これば、円預金だけしている人も自分の資産は目減りします。

極端な例ですが、500万円の車が1000万円に値上がりすれば、あなたが一生懸命貯めた500万円の価値は、250万円に下落します。

物価が2倍になれば、資産価値は2分の1に下がってしまいます。

そして、間違った投資をしている人もいます。

例えば、株式のみに集中投資をするひとは、サッカーでいえば11人のフォワードで試合に臨むようなものです。

たくさん点は取れるかもしれませんが、守りがいなければ、大量失点をしてしまいます。

資産運用もサッカーも、攻撃・中盤・守備のバランスが大切です。

最低限、FW(フォワード)、MF(ミッドフィルダー)、DF(ディフェンス)、GK(ゴールキーパー)の人員を配置し、あとは戦術を練ってバランスを考えるのです。

国内外に資産を分散させ、バランスよく資産をわけて投資を行うことが重要

サッカーのフォーメーションのようなものを、資産運用では「ポートフォリオ」といいます。

国内外に資産を分散させ、攻撃、中盤、守備にバランスよく資産をわけて投資を行うことが重要です。

是非、ワールドカップで世界の一流プレーヤーの試合を見て、あなたの資産運用のヒントになれば幸いです。(執筆者:渡邊 一慶)

《渡邊 一慶》
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渡邊 一慶

渡邊 一慶

株式会社マネージュ 代表取締役社長 1983年生まれ 関西外国語大学卒業。三菱UFJ証券に入社。同期でトップの成績を残し、シティバンク銀行へ転職。富裕層顧客のコンサルティングを行う。アジアパシフィックで表彰を受ける。その後、プライベートバンク世界最大手のUBS銀行へ転職。預かり資産2億円以上の富裕層顧客を担当。2016年に株式会社マネージュを創業し、代表取締役社長に就任。日本の金融教育を変えるという思いで、マネー教育専門のファイナンシャル・プランニング業務を行っている。 <保有資格>:AFP、証券外務員一種、生命保険募集人資格 寄稿者にメッセージを送る

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