※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

医療保険の三大疾病「払込免除」特約は、会社ごとに全く条件が異なります

保険 生命・医療保険
医療保険の三大疾病「払込免除」特約は、会社ごとに全く条件が異なります

払込免除になるかどうかは2つのポイントを確認

医療保険の三大疾病払込免除特約について

医療保険の三大疾病払込免除特約は、特約をつけてもさほど保険料が変わらないことから、つけていらっしゃる方が多い特約ではないかと思います。

かくいう私も、医療保険にはこの特約をつけています。

でもこの特約、会社ごとに払込免除になる条件が全く違うことはご存じでしょうか?

2つの大きなポイントにより、払込免除になるかどうかが変わってきます。

では各社の条件がどのように違うかを見ていきましょう。

ランキング上位5社にて比較

最近の雑誌の「医療保険ランキング」で、上位にあがった5社を比較します。

三大疾病のうち、がん(悪性新生物)については各社の条件が

・ 保障範囲は「約款所定の悪性新生物であること」(上皮内新生物は対象外)

・ 適用条件は「責任開始期以降、初めて悪性新生物と診断された場合」

と同じだったため、比較表からは割愛しております。


≪クリックで拡大≫

三大疾病の中の心疾患・脳血管疾患において、どのような病名が払込免除になるのか、それからどのような条件で払込免除になるのかを一覧にしたもので、各社の約款から抜粋しております。

1つ目のポイントは保障の範囲

以前三大疾病というと、「がん・急性心筋梗塞・脳卒中」が一般的でした。

でも今は保障範囲がグンと広がった会社もあれば、以前のままの会社もあり、その保障範囲は全く異なります。

5社のうち一番保障範囲が広いのは、一番左の三井住友海上あいおい生命です。

逆に保障範囲が以前のままの会社が、チューリッヒ生命・損保ジャパン日本興亜ひまわり生命・オリックス生命の3社です。

この3社は約款を読むと、例えば心疾患であれば、虚血性心疾患のうち、急性心筋梗塞・再発性心筋梗塞、と限定されています。

三井住友海上あいおい生命と見比べると、保障範囲の少なさが際立ちます

約款は読んだことはないし、邪魔なので捨ててしまうという方もいらっしゃいますが、生命保険は約款が全てですので、一度読んでみることをオススメします。

対象となる疾病は、

(1) 「○○生命 約款」と検索し、保険種類や加入時期ごとの約款を開く

(2) 対象となる疾病については、約款の最後にある「別表」にて確認

(3) 例えば虚血性心疾患(I20~I25)、といった基本分類コードは、「基本分類コード I20~I25」と検索

この3ステップで確認することができますので、お試しください。

2つ目のポイントは適用条件

2つ目は適用条件が全く異なるということです。

一番条件が緩いのは、三井住友海上あいおい生命とチューリッヒ生命の「入院」です。

一番ハードルが高いのがオリックス生命で、心疾患であれば、「60日以上の労働制限」、脳疾患であれば「60日以上の神経学的後遺症継続」です。

以前はこの条件が当たり前でした。

例えば私の父は約20年前に脳梗塞を発症し、2週間ほど入院した後、職場に復帰し、現在も元気に過ごしております。

当時は三大疾病の払込免除特約はありませんでしたが、以前の条件であれば私の父は払込が免除になっていません。

でも三井住友海上あいおい生命やチューリッヒ生命の保険の払込免除の条件であれば、入院後の払込は不要になるということです。

そう考えると「入院」という適用条件は、加入者にとって有利な条件ですので、保険を選ぶ際に重視したいポイントとなります。

まとめ

保障範囲を正しく理解した上で、自分に合った保険選びを

三大疾病と言っても、会社によってその保障範囲も適用条件も全く異なります。

自分がどのような病気になって、どういう状態になれば、この特約は適用されるのかということを、できれば契約前にご確認ください。

保障範囲を正しく理解した上で、自分に合った保険選びをしていただければと思います。(執筆者:水谷 文枝)

《水谷 文枝》
この記事は役に立ちましたか?
+0
水谷 文枝

水谷 文枝

ファイナンシャルプランナー(AFP) 兵庫県在住。JA系の金融機関に就職し、資産運用の部署に携わる。その後、当時女性の採用がほとんどなかった某生命保険会社に、女性最年少で転職。約12年勤めた後、代理店勤務を経て、独立。「わからない」「難しい」「だまされる」というネガティブなイメージを持たれがちな保険やお金を、「わかる」「簡単」「活かす」というポジティブなイメージに変えていくために活動中。また単に「お金の知識を増やす」のでなく、「お金の意識を変える」ことをライフワークとしている。 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事