「配当増やします」とは教えてくれない…積極的に増配をしてくれそうな会社を見極めるポイント3つ»マネーの達人

「配当増やします」とは教えてくれない…積極的に増配をしてくれそうな会社を見極めるポイント3つ

「配当増やします」とは言えない

増配しますとは言ってくれない


株主にどんどん配当を出してくれる企業に投資したいのは当然ですよね。

でも企業は
「ウチは毎年配当増やしますよ!!」
と公言することはなかなかできません。

なぜなら配当は余剰資金から出すものであり、業績の状況によっては出せない場合も起こり得るからです。

積極的に増配をしてくれそうな会社を見極めるポイントをまとめてみました。


ポイント1:配当方針を公表しているか

企業サイトのIRページや決算説明会資料などに、配当方針が記載されているかどうかは、継続的に増配してくれる企業かどうかの見極めに役立ちます

株主への還元を重要視している企業には、下記のような記述が見られます。

・ 株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置づける

・ 継続的かつ安定的な配当を実施する

これらの記載があるからといって、必ずしも継続して増配してくれるとは限りませんが、配当政策を重要視しているので、減配する可能性は少なくなります

記載されていることは、
「どの企業も行っていることではないの?」
と思いますが、サイトや決算説明会の資料にこのような記載のない企業も多くあります。

配当が業績に左右されるものである以上、せめて企業がどのような方針かを知ることができるのは、安心感のある判断基準です。


ポイント2:業績は伸びているか

業績を伸ばし続ける


配当は企業が獲得した利益を株主に還元するものです。

連続で増配するとなると、当然売上や利益も毎年伸びていないと難しくなります。

一時的な要因で業績が急拡大した企業の場合は、増配してもその年だけとなり得るため、過去数年の業績を見て安定的に伸びている方がより連続増配の可能性が高くなります。


ポイント3:過去に連続増配している実績があるか

2~3年程度の連続増配なら多くの企業に見られますが、その後前年と同じ配当を数年続けたり、あるいは減配したりと、何年も増配を継続することの難しさが分かります。

1つの目安として、5年以上連続増配を続けている企業は今後も継続する可能性が高いと考えても良いと思います。

企業側にも連続増配への「意地」が見えるようになるからです。

企業によっては、業績が伸びていてもかたくなに一定の配当金額を継続しているところもあります。

株主還元よりも、事業拡大のための投資を重視する場合や、資金をためている場合があります。


配当性向は気にしない

配当性向とは、純利益の内何パーセントを配当に回しているかという数値です。
配当性向(%)=1株当たりの配当金 ÷ 1株当たりの当期純利益 × 100
企業によっては「配当性向〇%」と設定しているところもあります。

連続増配をする企業を探す場合において、この配当性向の数字は無視しても良いと考えます。

配当性向が高かろうが低かろうが、結局毎年業績が伸びていかないと増配につながらないからです。

配当性向50%を目標にする企業があったとして、一見利益の半分を配当に回すなんてすごいなと思えます。

しかし利益が昨年と同じなら、配当も同じなのです。

企業が設定する配当性向が30%でも5%でも気にせず、業績をしっかりみるべきです。

業績をしっかりみる



配当利回りも気にしない

配当狙いの株式投資の場合、どうしても配当利回りばかりに目が行きがちです。

しかし配当利回りは、「今の株価」と「今(あるいは来期)の配当」から出した、「今」だけの利回りであって、将来的な利回りは考慮されていません

毎年増配してくれる企業なのであれば、年を追うごとに購入金額に対しての利回りが上がっていきます。

将来的に配当が増えていきそうな企業が見つかれば、今の配当利回りが低くても投資対象として検討するべきでしょう。
成長中の企業は事業拡大のための投資に資金を使いたから配当は出さない
という場合もあります。

そういった企業は、配当はなくても株価が上がるという場合もあり、株主への還元だけが良いことだとは言えません

増配を期待する銘柄なのか、株価上昇を期待する銘柄なのか、しっかりと分けて投資することが必要です。(執筆者:高橋 珠実)

この記事を書いた人

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1982年生まれ。大学で中国語を勉強し、1年間の中国留学を経験。学生時代から株に関心があり、卒業後は証券会社に入社。5年勤めたのち、呉服業界に転職。子どもの頃からの夢だった「何でもない日にきものを着る」という夢を叶える。結婚・出産を経てフリーライターに転身。独身時代は中国株などに短期投資をしていたが、結婚後は長期投資に変更。日々の生活の中から優良銘柄を探すのが趣味。
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