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【今週の日経平均を考える】世界経済の流れに振り回されている

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【今週の日経平均を考える】世界経済の流れに振り回されている

高値圏のもみ合いゾーンから下に離れる形を形成し、一気に押し目から調整的な動きを見せ、元々、想定していたBOX下限近辺まで押したのち、急反発するような雰囲気を出した一週間となりました。

前々週の大きなイベントを通過するも、方向感を示す動きとならず、5月の高値(おおむね2万3000円)を超えられず息切れする形での押しとなっております。

この押しがBOX内の動きなのか? 上、下に離れる準備的な動きなのかは未来にならないとわからないことですが、このBOXとしている2万2000円から2万3000円のゾーンに入って三か月目に入っていることから、そろそろBOX離れが、おきてもおかしくない時期と考えます。

ただ、ファンダメンタル的には上下の動きを出させるようなネタが薄く、押しの原因とする貿易戦争も想定通り大きな動きを起こすに至らず、多少の押しの要因レベルにとどまっています。

この後の展開として、世界経済の動きに左右されつつ、国内の動向を見ていくこととなりそうですが、現状見えるものでは方向感が出なそうというのが現状での想定です。

いつものことですが、相場を動かす要因は想定できないことが起きたときに大きなうねりを出すので、現状で見えないのが普通なのですが、非常に方向感が薄いことで気持ちの寄せ方に悩む展開となっています。

その上で現状からの未来を見ると、長期的(2016年の安値から)動きでは、今年の押しは、上昇中の押しレベルと見える範囲で収まっていること、中期的にみても1月の高値からの下げに対し61.8%以上の反発で5月の高値形成し、かつ5月高値からの押しも38.2%レベルで収まっていることで、不安はあるもののトレンドは完全には崩れていないと見えます。

世界経済の流れに振り回されている

ただ、直近の動きでは5月の高値を超えられず押したことで、1月の高値、5月の高値と2回連続上値の切り下げが起きており、5月の高値からの押したポイント(2万2000円どころ)を割り込むと完全な切り下げとなり、トレンドに変化が出たとなるので、この後の展開は、5月30日の安値を維持できるかに注目と考えます。

私の中で金曜日が陰線となれば、弱さが際立つと考えましたが、陽線で終わったことで非常に相場が迷っているように見えました。

そして米国の動きを見て週明けの動きに大きなブレはなく、現状 金曜日の大引けと小幅安レベルでの寄り付きが想定されます。

となると週明けも、始まった時点では方向感を示す形にはならないこととなりそうです。

現状は大きな三角保ち合いとBOXの中を推移しつつ、今週見えてきた小さい三角保ち合い(6月13日、21日の高値のラインと5月30日と6月20日の安値を結んだライン)の中におり、この小さい三角保ち合いからの離脱から方向感が出るかもという見立てが現在できる想定と考えます。

現状分析

5日線

現状分析

一週間を通して下向きを維持しております。

位置としては、おおむね下を推移し一日だけ終値で上に頭を出しましたが、ほぼ下での推移ということで短期的には弱い雰囲気ととれる状況と見受けられます。

25日線

一週間を通して下向きとなっており、瞬間的に上向きに変わりそうなぐらい角度を緩くしましたが、向きを変えることなく下向き継続となり、その上で5日線が25日線を下抜けデットクロスとなりました。

BOXという考えであれば意識することではないですが、今後 底割れしたときはこのデットクロスがトレンドの始まりを示すシグナルという話になると考えます。

位置としては、週初めは上におりましたが週中から下に割り込み一日上に飛び出すも週末は再度下で引けました。

対25日線の動きとしては上下の動きで方向感なしという展開と見受けます。

75日線

変わらず上向きで上を推移しているという展開で75日線的には未だ強いという見方ができる状況です。

トレンドライン

大きな流れで2万3000円と2万2000円の横軸のレンジ内で動いていると考え、さらには上に関しては1月23日と6月12日の高値を結ぶラインと6月13日と21日の高値を結ぶラインが上値抵抗線となると考えます。

下に関しては、3月26日と6月20日の安値を結ぶラインと5月30日と6月20日の安値を結ぶラインがサポートラインとして考えられる見受けられます。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

雲の中に突入したものの、再度上に飛び出し週末は雲の上限をサポートラインとする形を維持しています。

ギリギリトレンドを守っている感が見え隠れします。この切りあがる雲を維持できるか注目です。

遅行線は日々線の下を推移し弱さを見せていますが、あと5営業日この価格帯を維持できれば再度日々線の上に出られるので、そのあたりから本格反発という可能性も感じますが、どうなるでしょうか?

ボリンジャーバンド

バンドが波打つ形を示していることからBOX示唆と見受けられます。

その上で狭いレンジの-1σと+1σの中をメインに推移し気持ち-1σを割り込む場面も見受けられました。

この動きからは上下の方向感は見えないと考え、当面 プラスマイナス3σのどちらに触るか? もしくはプラスマイナス2σのどちらから飛び出すかで方向感を出すと想定します。

スローストキャスト

しっかり下まで降りて、ゴールデンクロスとなっており、その上でこの後の動きとして2本のラインがしっかり上まで上げれるか?

注目で上げきれずに折れ、デットクロスとなると弱いとなり、下離れの可能性が浮上しますので、方向感を示すシグナルとしては、注目度高く観察したいと思います。

総合判断

総合判断

BOXの中の三角保ち合いと考え、レンジが狭まる状況下にいると考えます。


週明けの早い段階で保ち合い離れになると考え、そのタイミングに注目し、動きに合わせて玉の操作をすべきと考えます。

しかし、保ち合い離れイコールBOX離れとなるとは限らないので、ゆとりをもって見極めていきたいところです。

なかなか方向感が出ない中 焦る気持ちを抑えて玉の操作に対し安易にならず理由を立てて売買し、その理由の行方に合わせて入れた玉の対処を追い続けるということの繰り返しです。

目先の利益や損益に振り回されず自身のシナリオに沿った建玉を心がけてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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