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【今週の日経平均を考える】我慢の時期

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【今週の日経平均を考える】我慢の時期

2万2000円をサポートラインとして、2万2300円を上限とする狭いレンジで、もみ合った一週間でした。

この膠着がいつまで続くのか? 上、下どちらに離れるのか? 非常に動きが見えない状況にいます。

前回記載した、均等の小さい三角保ち合いからは下に離れたものの、BOX離れとはなり切れず、結果的には、2万2000円を下減とした切り下げ型の三角保ち合いの形成になってきていると考えられます。

可能性としては、下離れのほうが高いと考えられる形ですが、素直に動いてくれるかは微妙です。

さらにローソク足は、全体的に下髭が長めとなっており、底固いイメージもあります。

ファンダメンタル的には、上下に離れるようなネタがなく、日柄調整しているようにも見受けられます。

日柄などで見ると、前回高値からは14営業日で、基本数値まではあと3営業日となっています。

前回安値からは23営業日で、やはり基本数値までは3営業日となり重なる3営業日後が7月4日の水曜日となり、この辺りから動きが出るかもと考えます。

そして週末の金曜日が満月でしたが、いまのところ満月で底入れということを期待していましたが、実現の可能性は低いかなと考えます。

いろいろ考えはするものの、動きが出る要素が見つからない状況ですが、動かない相場はないので、そんなに遠くはない未来に動きは出るだろうと考えます。

週明けから7月入り

そして週明けから7月入りとなります。

6月末に締めた第一四半期の決算発表への思惑も動き出す時期なことと、貿易戦争への世界経済の動きも再度 出てきてもいいタイミングかと考えます。

そして来週は雇用統計の週となり、発表内容への思惑も動き出すかと考えられます。

しかし、どのことに関して上下への方向感を出す決定的なことは見えないのが現状ですので、今はじっと離れるタイミングまで我慢の時期です。

この我慢の時期に、余計なことをすればするほど、後々のロスカットの拡大につながるので、シナリオを立ててそれ以外の動きはじっと我慢です。

じっと我慢

さらに7月入りすることで、月末に向けてヘッジファンドのファンドマネージャーたちがサマーバケーションに入り始めます。

出来高が細り始める時期も近づいてくるので、そのことも踏まえて見極めが必要になります。

私の知人で元金融関係の方は、7月半ばからひと月ちょっと海外で過ごすと言っています。金融マンの習慣が今でも続いているのだと思います。

現状分析

5日線


週の前半に一日だけ向きを上としましたが、一日だけで続かずすぐに下向きとし、下向きのまま週末入りとなりました。

位置としては、一週間を通して終値は下を推移し 月曜日に触っていたローソク足が火曜日に下に乖離し、週末金曜日に再度 触る形を作っています。

触っては乖離、触っては乖離となることで、週明け前半に乖離が想定されますが、現状下への乖離が想定されますが、一気に方向転換で上に乖離の可能性もあるので、決めつけ注意としたいものです。

25日線

一週間を通して下向きを継続しており、位置も下に乖離をした状態で一週間経過しました。

この動きではトレンドは下を示していると考えますが、BOXが前提だと下降という考えにはなり切れないと考えます。

まだもう少し時間がかかりそうですが、75日線と25日線のデットクロスも実現の可能性が出てきています。

実現するとトレンドは下降を完全に示し始めると考えますが、どうなるでしょうか?

75日線

上向きを維持しています。今週3営業日、下髭で75日線を時間帯で割り込みましたが終値では、ギリギリ上を維持している状況です。

プラス思考で見ると75日線がサポートラインとして機能していると考えられるし、マイナス思考で見ると、触ったのに反発しきれず割り込む準備をしているという見方もできます。

どちらに軍配が上がるでしょうか?

その他、100日、200日移動平均線も、75日線を中心に、120円の上下のレンジ内におり収斂しています。

この後、上下に振れるときは勢いが付くだろうという位置関係となっていますが、逆にここまで長期の移動平均線が収斂すると膠着期間も長くなるかもという不安がよぎります。

トレンドライン

ほぼ変わらずで、2万2000円と2万3000円の横軸でのBOXで、6月13日と21日の上値を結んだ切下がりのラインが、この後の上放れの始まりを示すかもの上値抵抗線と考えます。

後は、トレンドラインではないですが、75日、100日、200日の移動平均線もサポートラインとなっていると考えます。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

方向感を示せない形状と見受けます。

基準線転換線を割り込み、雲の中を推移しています。雲の中にいることで乱高下しやすい状況です。

遅行線も日々線の下を推移しており、上値の重さを意識する形状です。

ただ2営業日後には日々線が急降下するので、いったん日々線の上に出て切り上げしやすい状況になりますが、その後、再度日々線が切り上げることで、上を維持し続けるのはハードルが少々高いと考えます。

ボリンジャーバンド

バンドは波打ちしていることでBOX示唆は変わらずです。

その中で-1σをサポートラインとしきれず割り込み、-2σを意識する展開となっており、下離れの可能性を高くしていると考えます。

スローストキャスト

上げきれないでデットクロスしたことで、弱い形状を作ったのち、下げ切らないでゴールデンクロスとなっています。

この後2本のラインが前回デットクロスした位置を上抜けるか注目です。

上抜ければ底割れの可能性を後退させると考えます。

総合判断

総合判断

BOXであることは変わらずで、この後の方向感を示す確率の高い情報はなく、膠着感を示す展開です。

気持ち下離れを示す動きも見え隠れしますが、確率的には高くないので、建玉を売りに寄せるレベルとはならず、均衡を中心とした建玉の操作がしばらく続きそうな気配です。

週明けも変わらず、焦って動きたくなる位置におりますが、焦りは禁物です。

しっかりとした理由の下で玉を動かし、「なんとなく」や「気がする」という理由で動かないよう注意しましょう。

かなり暑い日が続いています。体調管理をしっかりして、動きが出始めるまで緊張感をもって臨みましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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