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【株主総会レポート】「お~いお茶」の伊藤園、日本茶の世界的ブームで順調に売り上げ増 海外事業もより強化へ

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【株主総会レポート】「お~いお茶」の伊藤園、日本茶の世界的ブームで順調に売り上げ増 海外事業もより強化へ

数少ない7月開催の大型株主総会、伊藤園の株主総会に出席しました

港区のグランドプリンスホテル新高輪

平成30年7月26日(木)、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた、伊藤園(2593)の株主総会に出席しました。

品川駅から会場まで向かう道中、早くも「伊藤園」の社名が入ったお土産の紙袋を持った多くの方々とすれ違いました。

この日は、連日の酷暑からは解放されたもののやや蒸し暑く、会場ホールの階下ロビーではおしぼりのサービスも行われており、こちらで一息つかれた方も多かったのではないでしょうか。

本会場となる広いホールは、座席2千席以上ありそうな大規模な会場で、大型スクリーンも前方に3台設置されていました。

座席は6割ほど埋まっていた印象です。

伊藤園の株主総会に出席

事業報告

「伊藤園」は、緑茶飲料No.1の「お~いお茶」ブランドを擁する緑茶飲料のトップメーカーであり、緑茶のほかにも、コーヒー、麦茶、野菜ジュースなど様々な飲料を取り扱っています。

コーヒー店「タリーズコーヒー」も傘下のブランドです。

昨期は、主力商品である茶系飲料・野菜飲料に加え、リーフ(茶葉)や米国事業も好調に推移したことにより、売上高・営業利益が増収増益となりました。

また、為替差損などの影響により、経常利益と当期純利益が微減となりました。

伊藤園の事業報告

対処すべき課題では、

・「自然・健康・安全・おいしい」をコンセプトとした製品開発・研究開発を行い、ブランドの確立および強化を行うこと。

・ルートセールスによる更なる顧客開拓とサービスを行い、営業基盤の強化を行うこと。

・原材料調達力の強化と委託生産をすすめ、総コストの削減を図ること。

・海外事業をより強化し、「ITO EN」ブランドを確立すること。

・CSR(企業の社会的責任)への取り組み

が挙げられました。

この後の質疑応答でも質問がありましたが、総売上に占める海外事業の割合は、現在10%ほどとのことです。

和食や抹茶の世界的ブームや健康志向の高まりを背景に、「お~いお茶」などの無糖茶飲料やリーフ(茶葉)製品が順調に売り上げを伸ばしているそうです。

国内の需要が先細る中、積極的に海外進出する企業は頼もしく感じますね。

質疑応答

伊藤園の質疑応答

いくつもの質問が出ましたが、筆者が気になったものを次にご紹介します。

まずは、主力商品の源となる茶葉について、

「気候により茶葉の質の変化はしないのか?」

という質問。

こちらに対し、

「国内の茶畑は後継者不足や宅地転用などの影響で毎年1%ずつ減少している。

当社は国産原料によるドリンク(緑茶)製造をこだわりとしているため、そういった状況を危惧している。

そこで、大型茶園事業を行い6次産業化を目指したい。

また、コスト面では、お茶の生産時期を伸ばして生産性を上げコスト減を図りたい。」


とのことでした。


茶葉の質の変化についての言及はありませんでしたが(筆者が質問を聞き間違えていたかもしれません…)、国内の厳しい農業事情とそれに対する取り組みを伺うことができました。

また、

「お茶の出がらしの利用はあるか?」

について。

質問を聞いて筆者も今更気づきましたが、商品生産と同時に茶殻も発生しますね。

産業廃棄物として捨ててしまうしかないのでしょうか?

この質問については

「家畜の飼料、魚のえさ、土壌改良剤、段ボールの中芯、荷物運搬時に利用するパレットなど、いろいろ試行錯誤している」

とのことです。


茶殻リサイクルの取り組みについては後日届いた事業報告書でも紹介されており、こちらでは茶殻を利用した商品として、畳・ノート・建材・自販機のシート、人工芝の充填剤が挙げられていました。

ちなみに、頂いたこの事業報告書も茶殻をリサイクルした茶配合紙を使用しており、ほのかにお茶の香りが漂ってくる清々しいものでした。

抗菌効果と消臭効果を兼ね備えた茶殻が、さらに有効活用できるようになると良いですね。

そして、

「総会でいただくお土産が有難い」

という発言について、

「会長直々の指示であり、今後も継続します。」

との嬉しいお言葉をいただきました。


休憩スペースの第2会場とお土産

株主総会が行われた本会場の隣の第2会場では、ドリンクの配布が行われていました。

株主総会の出席票にドリンクの引換券がついており、1票につき1本、パックのドリンクと引き換えてもらえます。

第2会場内はテーブルが設置されており、そこでドリンクをいただくことができます。

また、自社商品がタワー状に陳列されており、総会終了後には、それらが配布されていましたよ。


お土産は、

・「お~いお茶」ティーバッグ
・タリーズコーヒー 水出しコーヒーバッグ
・タリーズコーヒー ドリンク50%割引券(2~4名での利用) 2枚

をいただきました。


企業の皆様ありがとうございました。

伊藤園(2593)

伊藤園ホームページ

≪画像元:伊藤園≫

・株価 5,080円
・最低購入金額 50万8,000円(100株)
・PER 32.19  PBR 4.36  
・権利確定月 4月末
・配当 40.00円/年
・配当利回り 0.79%
・株主優待  100株以上 1,500円相当の自社製品
      1,000株以上 3,000円相当の自社製品

株価他数値は、7/30(月)終値時点でのYahoo!ファイナンスの株価より算出しております。

なお、株式購入の際は、最低購入金額の他に証券会社の手数料が別途かかります。

株価その他の情報は変更される場合があります。ご自身でご確認の上、自己責任で投資いただきますようお願いいたします。(執筆者:吉井 裕子)

《吉井 裕子》
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吉井 裕子

東京近郊在住の兼業主婦で小学生の息子がおります。スターバックスの優待欲しさに2009年頃から株式投資を始めて以来、株主優待の魅力にはまり、現在までに取得したことのある銘柄は120種類以上です。カリスマ優待投資家様には及びませんが、株主優待の楽しさをお伝えできれば良いなと思います。 寄稿者にメッセージを送る

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