なかなか収入が上がらない現在の日本では、親世帯と同居する人が増えています。

我が家の場合は、姑に「アンタとは気が合わないから嫌」と断られたので実現しませんでしたが、「ぜひ同居させてほしい」とお願いしていた時期もありました(現在、姑は他の子ども世帯と同居中)。

実際に同居をした場合、どの部分が助かり、逆にどの部分で余計に出費が増えるのでしょうか。

同居によって助かる費用

同居によって助かると思われる費用

・ 住居費

親の持ち家なら家賃を払わなくて済む。

家賃や住宅ローンを折半できる。

・ 食費

大袋入りのお得な食材をムダなく使える。

キッチンが別でも、お互いに作ったおかずを融通し合うことができる。

・ 子どもにかかる費用

習い事の月謝を払ってもらえたり、洋服やおもちゃを買ってもらえたりするケースが多い。

共働きの場合、シッターさんを雇わなくても祖父母が見ていてくれる。

・ 新聞代

親世帯と子世帯で同じものを購読する場合、1世帯分の費用でみんなが読める。

同居によって負担が増える費用

同居によって負担が増えると思われる費用

・ 住居費

家の増築やリフォーム、建て替えが必要になる場合、その費用がかかる。

・ 水道光熱費

親の持ち家に同居させてもらう場合、水道光熱費は子ども世帯の負担になるケースも多い。

・ ストレス発散費用

慣れない同居でお互いにストレスがたまり、ヤケ食いや衝動買いなどの問題行動に走りやすくなる。

家にいると気づまりなので、たびたび外へ出てそのたびにお金を使ってしまう。

・ 介護費用

デイサービスや病院に支払う費用、オムツなどの介護用品にかかる費用は、同居する子ども世帯が負担するケースも多い。

リフォームによって負担の増える費用はどう抑える?

うちの姑は三男夫婦+孫1人と自分の持ち家で同居を始めましたが、その際、三世帯でもラクに暮らせるようリフォームを行いました。

そこで初めて知ったのですが、日本には持ち家を三世帯同居仕様にリフォームする場合、所得税の減税を受けられる制度があるのです(平成28年4月1日~平成33年12月31日まで)。

工事の条件

・キッチンの増設工事

・浴室の増設工事

・トイレの増設工事

・玄関の増設工事

これらの増設工事にかかる費用の10%が、その年の分の所得税から控除される仕組みです。

上限は250万円で、工事費用相当額が50万円を超えない場合は適用されません。

姑宅の場合、玄関だけは同じで、キッチン・浴室・トイレは別々になるように工事をしました。

区分登記なら固定資産税もお得になる

・ 親世帯と子ども世帯で二世帯住宅を1戸の住宅として保有する場合は「共有登記」

・ 二世帯住宅を2戸の住宅として保有する場合は「区分登記」

面積の広い住宅としてそのまま固定資産税を支払うよりも、それぞれの床面積で計算したほうが安く済むケースもあります。

また、新築であればそれぞれの床面積が120平米までの部分で固定資産税が半分になる制度もあるので、併せて利用すればかなりの節税効果がありそうです。

扶養控除を利用して節税できる

生計を1つにする場合(必ずしも同居を要件とするものではない)、親の年間所得が38万円以下(会社員として働いている場合は、年収が103万円以下)なら、扶養控除を受けることができます。

控除となる金額は、親が

70歳未満… 38万円
70歳以上… 58万円

けっこう大きな額ですよね。

お金に関しては、事前に細かく相談

お金の問題はしっかり話し合い

姑とお嫁さんの仲は幸い良好なのですが、お嫁さんが「ちょっとモヤモヤする」と言っていたことがありました。

それは、親世帯の光熱費やお小遣いの使い方。

両親ともインドア派なので、夏と冬はそれぞれエアコンがフル稼働で、子ども世帯の負担と決めてある光熱費がぐんとアップしてしまうそうです。

また、年金暮らしのため子ども世帯が毎月お小遣いを渡しているのですが、たまに使いすぎて追加のお小遣いを要求されることがあるのだとか。

「夫に言っても、親のおかげで生活費が助かっているのだから、細かいことは言いたくない」

と相手にしてくれないそうなのですが、これから子どもの教育費もかかってくるため、お嫁さんとしてはできるだけ毎月の出費を抑えたいそうです。

この問題に関しては、同居していない私たち次男夫婦と長男夫婦が余剰分を負担することで話が落ち着きました。

今後、介護費用などもかかるようになったら、それも話し合って負担額をきっちり決めていきたいと思います。

親世帯との同居は、デメリットもそれなりにあるけれど、やはりメリットが大きいものだと思います。

子どもを一緒に育ててもらえるという安心感があるし、費用の面でもいろいろと助かりますよね。

国の減税制度も、賢く利用してみてください。(執筆者:畠山 まりこ)