新入社員1200人「年金や資産形成」についてアンケートしたら…不安を抱えつつも「無関心」であることが判明。

新入社員の意識調査 第2弾

先日、東証一部上場企業の新入社員向けに、老後の資産形成のための確定拠出年金に関するセミナーを実施しました。

そのセミナー後に老後の資産形成について、新入社員の意識調査の一環としてアンケートを実施したので、そのレポートを数回にわたりお届けします。

年金について、正しい理解は広まっているか

前回は、「若者の労働に対する意識や老後の捉え方」について紹介しました。

今回は、

・ 老後に受け取れる公的年金

・ 老後のための資産形成

これについて、今の若者がどのような意識を持っているのかアンケートを紹介しながらその実態に迫っていきます。

国から公的な年金はいつからもらえると思いますか?

「国から公的な年金はいつからもらえると思いますか?」という質問に対して、約半数は65歳から受け取れるという認識を持っていました。

しかし、60歳から受け取れると考えている人も23.2%いて、まだまだ正しい理解をしていない人も多く感じました

公的年金についての正しい知識の周知や理解を広めていくことは、国にとって大切なことであることはもちろん、私たちファイナンスの専門家にとっても大切な役割だということです。

「不安」をかかえる若者

自由記述欄の回答を見ていると、

「高齢化社会の現代に、私たちが国から年金を頂けるかも不安です」

「本当にもらえるかどうか不安です」

など、公的年金について、不安を抱えている人がかなり多いようです。

漠然とした将来への不安を抱えているというのも見落とせない事実です。

あなたにとって資産運用とは?

老後について不安を抱える若者は老後を見据えて、資産形成や資産運用についてどのような意識を持っているのでしょうか。

「あなたは資産運用といえばどんな手段を、思い浮かべますか?」というアンケートです。

実際、資産運用の手段については、 株式や確定拠出年金、投資信託などたくさん存在しています。

新入社員の「資産運用と聞いて思い浮かべるもの」は以下のような結果です。

あなたは資産運用といえばどんな手段を、思い浮かべますか?

*複数回答あり

ダントツで多いのは株と不動産。

それ以外のNISAや確定拠出年金については、僅か2%にも届かない状況で、それよりもギャンブル性の高いFXの方が3.6%と高い結果です。

「無関心」が露呈した

無記入が22.2%を占めているのには驚きました。

資産運用についての興味関心度合いが低すぎます。

新入社員は、

老後に対する不安を抱えながらも、老後の資産形成については、ほとんど知識を持っておらず、具体的に何をすればよいのかイメージができていない

ということです。

実際、このアンケートを実施したのが、90分の確定拠出年金のセミナーの後ですので、「資産運用と聞いて、思い浮かべるものは?」という質問に対して、「確定拠出年金」というキーワードが出てきても良さそうです。

ですが、実際には「確定拠出年金」というキーワードをあげているのは0.2%。まだまだ認知が足りないのが現状です。

お金の専門家がすべきこと

お金の専門家がすべきこと

私たちファイナンスの専門家が実施する確定拠出年金セミナーそのものの、在り方に変革が求められているのかもしれません。

新入社員が、もっと資産運用を自分ごととして捉えられるような工夫が必要なのでしょう。

セミナー直後でも「確定拠出年金」より「FX」というキーワードの方が数値が高いということは、時おりTVで見かけるローラさんを起用したFXのCMの方がインパクトが強いということの表れです。

ローラの力、恐るべしといったところでしょうか。(執筆者:瀧川 茂一)

この記事を書いた人

瀧川 茂一 瀧川 茂一»筆者の記事一覧 (5) https://www.prudent.co.jp/

プルーデント・ジャパン株式会社 代表取締役社長
早稲田大学大学院ファイナンス研究科 修了
ファイナンス修士(専門職)MBA
システムエンジニアを経て、自身のライフイベントをきっかけに、確定拠出年金分野での教育専門会社である同社に入社。多くの運営管理機関からのアウトソース業務を請けつつ、事業主から直接「加入者目線の継続教育」の企画を依頼され、年間200件以上の「DC継続教育」プロデュースを手掛ける。
<保有資格>:企業年金管理士、DCコンシェルジェⓇ
【寄稿者にメッセージを送る】

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