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【今週の日経平均を考える】自然災害時とテクニカルの関係

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【今週の日経平均を考える】自然災害時とテクニカルの関係

まず、今週は大型台風、北海道の大地震という自然災害が発生しました。

亡くなられた方とお身内の方に慎んでお悔やみ申し上げます。

さらに不自由な状態で現在も過ごされている方にも合わせてお見舞い申し上げます。

今週は、高値圏でのもみ合いから押し目形成か?

BOX下減を目指す動きになるか見極めの週となり、結果押し目の範疇は、超えて割り込みBOX下限を目指すか?

大きな三角保ち合いの下限で止まるか?

見極めきれずに週末入りするという一週間となりました。

週前半は押し目の範疇で止まるか?と思わせるような値動きとなり、過去の上抜けた上値抵抗線をサポートラインにするような値動きをするものの、四国 関西 北陸を通過した25年ぶりの最大級の台風による影響が水曜日に見え始めたことから押す動きとなりました。

テクニカル的な抵抗帯だった窓埋めを週中に完了させ、抵抗帯を消したことで、週後半に下げを加速させ、週後半は、北海道の震災から見える経済的なダメージが見えないことから、大きく売られるも大きな三角保ち合いの下限に到達し、値を戻す形を作りました。

週末の動きでこのまま素直に反発するかは断定できず、この週末に出てくる北海道地震による経済的ダメージがどの程度になるか? の評価で週明けの動きが決まってくると考えます。


今週は、大型台風 大型地震と自然災害に見舞われました。

このようなときの値動きは、メディアによる報道が最大限大きく流れる傾向にあり、被害の深さが見えないことでマーケットは深く下げすぎる傾向になり、その後、被害の規模が見えることで、下げすぎたものが戻るという値動きをすることが多く見受けられます。

今回もそのようなパターンとなるのか?

逆に報道されていないところで大きな被害が出ているとなると、さらに下げるという展開もあります。

台風の被害に関しては、火曜日の段階で少し軽く見すぎて、火曜日の夜から被害規模が大きくなり、水曜日になりさらに被害の全容が見えきれないという展開でした。

木曜日に見えてきたことで少し下げすぎたかなとなったところで、木曜日の明け方に北海道の大地震となり木曜日は被害の大きさがまだはっきりしない中、金曜日はCMEやアメリカの動きに関係なく被害の深さが見え始めました。

値を下げ寄り付き、場中に下げ幅を拡大させましたが、ライフラインの復旧などが進んだことで、値を戻す雰囲気を出して週末入りとなりました。

そして今週 押し目の範疇から調整的な動きになったのが、災害が原因なのか? その他の経済状況や需給が原因なのか? によって週明けの動きも変わってくると考えます。

現状、米国は好調な値動きで1月の高値を狙う値動きに反面、中国は年初来安値更新をうかがう値動きとなっています。

日本経済はどちらに近いのか? 米中の貿易戦争に関してやはり悪材料ととれるのが日本の立ち位置と考えるので、中国の動きに影響されるという事が想定されます。

したがって災害がなくても押していたのが現状ではないのか? と考えます。

そうなると週明け、災害の被害が見えたから反発するという短絡的考えは危険となります。

逆に、絶対下がるという考えもできないので、対処は慎重にすべきと考えます。

現状分析

5日線


一週間を通して下向きで角度も急角度で下がっています。

位置としても、下に乖離した状態で一週間を経過し、週末は相当な乖離となったと考えるので、自律反発は多少起きて当たり前のところまで下げていると考えます。

25日線

上向きで始まった今週、週前半に向きを下として、やはり波うちとなっていることでBOX継続か? 下降の始まりか? と受け取れる状況です。

位置としては、上に乖離した状況から、週半ばに窓空けして下に抜け、乖離した状況を作って週末入りとなりました。

75日線

下向きを継続した一週間となりました。

位置としては週前半上を推移しましたが週後半、下抜け下に乖離して週末入りとなりました。

移動平均線が100日線を残して5日、25日、75日、200日が下向きとなりました。

200日線の向きの変化は2016年の11月以来となります。

そして今週、25、75、100、200はおおむね横に平行に動き、狭いレンジ内に収まっており、煮詰まり感を出していました。

そしてこの週末、5日線も近づいてきた事で、5本の線が140円強の幅におさまりました。

そろそろ動きが出てもよいと思うのですが、なかなかの膠着状況です。

トレンドライン

上が2万3000円の横軸で、下が3月7月の安値を結んだ切上がりのトレンドラインがあり、この2つで形成される大きな三角保ち合いが現状意識されます。

この三角保ち合いの中を継続するとなると、11月後半までもみ合うことが想定されますが、どうなるでしょうか?

他に気になる線は、過去の抵抗線が週末の終値のサポートラインとなっています。

テクニカル指標

一目均衡表


基準線転換線を割り込み雲に入り込んだことで悪転していると考えます。

さらには遅行線が日々線を割り込んだことで上に行くためのハードルが高くなっていると考えます。

ボリンジャーバンド

やはり当初から言っていたBOX示唆が継続している今回も、+2σが上値抵抗線となり下げ始めました。この週末-1σで止まるのか? -2σまで下げるのか?

週明けに注目で、最悪のシナリオとしては-3σのラインが下に開く始めているのでローソク足が-3σに到達して下へのボリンジャーウォークに発展するという可能性も考えておくべきだと思いました。

スローストキャスト

先週まで強い雰囲気を出していましたが、今週に入り払拭 角度を強くして2本のラインを下まで下ろしゴールデンクロスするも、ゴールデンクロスの仕方が弱い雰囲気が出ていることで、この後数日の動きに注目です。

総合判断


BOX下限を目指すという考えと、途中の三角保ち合い下限で止まって反発という考えを考慮し、さらには底割れの可能性も示唆する形が形成されていると考えます。

やはり秋は安いという例年のシナリオが作られるのか? 注目しつつ急反発の可能性も捨てきれないので、売り玉の保有をしつつも買い玉を入れたり、切ったりが繰り返される状況と考えます。

ただ、売り玉すべての利確をするという事は現状では怖いという認識はお持ちいただければと思います。

もちろん利確後 速やかに入れなおすのはOKな考え方です。

前半で書いた通り、この週末に出てくる震災絡みの経済ニュースには注意して、マーケットへの影響を意識しましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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