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投資信託はたった「1年2か月」でやめてしまう人が多数 勝利の秘訣は、下がった時の行動にあり

投資 投資哲学
投資信託はたった「1年2か月」でやめてしまう人が多数 勝利の秘訣は、下がった時の行動にあり

平均積立期間は?


「平均積立期間は1年2カ月です。」

「???」

某ネット証券会社の、投資信託積立の実状です。

「1年2カ月って、積立って言えるの?」

思わずつぶやいてしまいましたが、

「マイナスになると怖くなって止めてしまいます。」

とのこと。

今年から始まった「つみたてNISA」は果たしてどうなるのだろう・・・。

投資に上がり下がりはつきもの

マイナスになると不安になるのは自然な心理ですが、感情で考えるのではなくロジカル(論理的)シンキングにすると、正反対の情景が見えてきます

誰だって、同じ品物が30%オフや半額になったら

「おっ、下がったぞ! バーゲンセールだ。たくさん買えるぞ。」

と、嬉しくなりませんか。


ところが、投資・運用においてはこのロジックが機能しません。

それは、自分のお金(資産)が一時的にでも減っていることが見えてしまうと、心配でたまらなくなるためです。

そうすると、これ以上のマイナスは嫌だとなり止めてしまう。

それなら、見なければいい。

「投資を始めたらバカンスに行こう」は投資の世界でよく言われる格言です。

投資に上がり下がりはつきもの、気にしてもしょうがない。

むしろ一喜一憂こそが失敗の元です。

不安の原因は準備不足

でも、それ以上に「準備不足」が不安感情に走らせています。

準備とは、

1.この積立ては何のためにするのか(運用目的)
2.ゴールはいつか(積立期間)
3.どの投資信託を持つのか(ポートフォリオの決定)
4.積立てでは下がった時こそたくさん買える

この4つがしかっりとしていれば、下がったとしても、慌てることにはなりません。

毎月1万円を投資信託に積み立てをすると15か月間で投資額合計は15万円です。

下図のA・B・C・Dという4つの投信の値段は1万円からスタートです。

15か月後の結果をみてみると、なんとD投信は15万円が28.4万円になっていました。

たった15か月間で1.89倍です。

一方で、B投信の方は15万円が15.9万円です。

あれれ?って、思いませんか。

だって、Bは1万5,000円まで上がっているのですよ。


種明かしは簡単です。

1万円(投資額)で1万円(投信の値段)のものは1個(口・ユニット)買えますが、投信の値段が1万5,000円になると約0.67個(口・ユニット)しかか買えません

反対にDは半値どころか9カ月目からは2,000円まで下がり、15ヵ月目にようやく5,000円まで戻りました。

ということは投資額1万円で2,000円(投信の値段)のときは5個(口・ユニット)買えていたことになります

積立てで重要なのは?

実は、積立てで買うということは、今まで何個(口・ユニット)買えたかが重要なのです。

積み立ての場合の評価額、売ろうとしたときの値段は、積立総口数に売るときの値段を掛けたものです。

下がった時にたくさん買っておく、口数・ユニット数を積み上げた方が勝ちです。

そうして、売るときはA・C・Dのように最後はちょっと上がった時です。

やはり必要なのは準備

とはいえ、実際下がり始めると、

「自分の選んだ投信はダメだ、もっと違う上がりそうなものに換えよう」

あるいは

「そもそも自分はこういうことに向いていなかった」

等々、いろいろ考えてしまいます。

だからこそ、最初に準備が必要なのです。

1.この積立ては老後資金のため(運用目的)
2.ゴールは60歳~65歳位で、ちょっと上がった時(積立期間)
3.ターゲットイヤー型ファンドで(ポートフォリオの決定)
4.積立てでは下がった時こそたくさん買える

それでも、難しい、よく分からないのであれば、決め手は「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」でず~っと継続できる仕組みを作ることです。

「iDeCo」は60歳まで継続積立てですし、「つみたてNISA」の積立て期間は最長20年です。

どちらの制度もファンド(投資信託)選びに苦労することが無いような品揃えと言って良いでしょう。

もう一度繰り返しますが、肝心なのは下がったからと言ってすぐに止めないことです

これはダメだからあっちにしようを繰り返すことの方がロスが大きいのです。

最初に納得の行くファンドをきちんと選びあとは継続するだけで、着実に成果を上げている人を何人もみております。(執筆者: 平賀 初恵)

《平賀 初恵》
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