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家族や親族だけで行う「家族葬」 メリットと盲点のデメリットから、葬儀業界歴12年の筆者が思う「葬儀」のあり方。

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家族や親族だけで行う「家族葬」 メリットと盲点のデメリットから、葬儀業界歴12年の筆者が思う「葬儀」のあり方。

家族葬

いま、流行っている家族葬

お葬式を家族葬にするという人が大変増えています。

この記事では、そんな家族葬のメリットとデメリットについて考えてみます。

家族葬ってどんな葬儀?

まずは家族葬が、どのようなお葬式の形なのかを確認しておきましょう。

家族葬とは、家族や親族だけが集まって行う小規模の葬儀のことです。

ひと昔前の葬儀では、家族や親族だけでなく、ご近所や職場の関係や友人知人など、幅広い人に参列をしてもらっていました(いまで言うところの「一般葬」)が、

・ 少子高齢化
・ 核家族化
・ 景気の低迷
・ 供養の多様化

などから、家族や親族、あるいはごく親しい人だけを招いて執り行われる家族葬が浸透しました

家族葬のメリット

家族葬には次に挙げるようなメリットがあります。

1. 心を落ち着けて、ゆっくり故人と向き合える

参列者の多い葬儀は、なにかと慌ただしい思いを強いられます。

家族葬にすることで、故人とゆっくりと向き合えます。

故人とゆっくりすごせる

2. 声をかける人がいない

・ 故人が高齢で参列してほしい人がすでに亡くなっている

・ 近所づきあいがない

こうした理由から参列の声をかける先ない世帯がとても増えています。

3. 費用を安く抑えられる

参列者がいないために、料理や返礼品などのおもてなしの費用が不要です。

会場も小規模のもので対応できますし、祭壇なども見栄えを過度に気にすることなく、自分たちが望むものを飾れます

家族葬のデメリット

家族葬には次のようなデメリットもあるので気をつけましょう。

1. 声をかけてもらえなかった人から苦言を呈される

葬儀に呼ばれなかった人からクレーム

参列者を限定してしまうことで、声をかけてもらえなかった人たちから苦言を呈されることもあるでしょう。

葬儀の方向性を決めるのは喪主や家族がすべきことですが、故人を弔う権利はどんな人にでもあります

「最後に顔を見たかったのに」

「手を併せたかったのに」

と言われるかもしれません。

2. 後日の自宅への弔問の対応に追われる

葬儀に参列できなかった人が、後日自宅に弔問に来られると、その対応は葬儀の時以上に大変です。

もしも故人や家としてつきあいが多い場合は、家族葬ではなく一般葬にして、1度に多くの人にお別れをしてもらう方がよいでしょう。

3. 香典収入がないために思ったよりも費用がかかる

家族葬は小規模だから安く済むと考える人が多くいます。

間違ってはいないのですが、参列者が少ない分、香典収入が少ないのも事実です。

もしも、安さを求めて葬儀を考えているのなら、葬儀社にも相談して、1度きちんと考え直してみるのもよいかもしれません。

「一番いい葬儀の形」を家族で考える

一番いい葬儀の形を考えてほしい

家族葬は、今の時代に一番あった葬儀のスタイルです。

とはいえ、そもそもの葬儀の本質は、人が人に会いに行くことだと筆者は考えています。

「亡き人に会いに行く」

「遺族を慰めに行く」

これこそが、葬儀を執り行う真の目的だと思われます。

そのことも踏まえて、自分たちにとって本当にふさわしい葬儀の形を、家族みんなで考えていただきたいものです。(執筆者:五十嵐 信博)




《五十嵐 信博》
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五十嵐 信博

五十嵐 信博

葬儀社、仏壇店、墓石店と、供養関連の会社に勤務するライターです。業界歴は15年。1級葬祭ディレクター、2級お墓ディレクターを取得しています。亡くなった人を手厚く弔うことや、目に見えないものを大切にお祀りすることは私たちの幸せにつながります。葬儀やお墓などの記事を通じて、みなさまの仏事でのお困りごとを解消できればと、祈りを込めて綴ります。 寄稿者にメッセージを送る

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