※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

北海道胆振東部地震を体験した筆者が、被災して気づいた「ケチらず備えておくべきもの」3つをご紹介します。

ビジネス 社会
北海道胆振東部地震を体験した筆者が、被災して気づいた「ケチらず備えておくべきもの」3つをご紹介します。

日々の暮らしのなかで、つい節約志向に走ってしまうのは仕方のないことですし、むしろある程度は必要なことです。

最近はキャッシュレスでの暮らし、物を減らす暮らしを提案する声も多く、

「モノやお金を持たない(持ち歩かない)暮らしこそ、ベスト!」

という風潮がありますね。


筆者もそんな考えの一人でしたが、先日北海道胆振東部地震で被災し、

「ケチらずに備えておけばよかった…」

と後悔したものがありました。

そこで今回は、ケチらずあえてお金を使ってでも持っておくべきものを3つ紹介します。

1. ポリタンク…水の確保用


なによりも必要だと感じたのがこのポリタンク

生命線ともいえる水こそ、真っ先に確保しなければなりません。

筆者の自宅はアパートの2階ということもあり、停電の影響でポンプが作動せず断水状態になってしまいました。

水を友人知人からもらってこようにも、ポリタンクがありませんでした。

さて、どうやって水を調達したでしょうか。

持ち運びが大変でしたが、45リットルの容量のゴミ袋を利用しました。

ポリ袋いっぱいに水を入れ、マイバスケットやクーラーボックスに入れて持ち運びをしてしのいだのです。

ただ、水を使いたいとき使いたい量だけ出すことはままならず、結局トイレを流す用の水としてお風呂にためることにしたのです。

筆者の両親が被災直後にホームセンターに2時間半並び購入したというポリタンクは、20リットルの容量で840円だったとのこと。

あっという間にポリタンクは売り切れてしまい、ポリタンクを購入するために待っている間に「市内全域で断水になるかも」などとデマ情報に踊らされるなど、心的ストレスは相当なものでした。

もしも備えていたら…すぐに水の確保のために行動にうつせたことでしょう。

2. 充電器、インバーター…車からの電源確保

シガーソケットチャージャー

≪画像元:amazon

大規模な停電に見舞われた当時、我が家一番の情報源はスマホのみでした。

手回し充電器があれば最強!

だったのでしょうが、備えはなく、たまたま車好きな主人が持っていたシガーソケット用の充電器とコンバーター、筆者の車には純正のUSBポートがあったためこの3つが本領を発揮しました。

ただ、純正のUSBポートからの充電は速度が遅く、正直「エンジンかけっぱなしでガソリン残量が心配…」というストレスにも繋がってしまったため、主人の充電器とインバーターを使い、充電をすることに。

シガーソケット用の充電器は安いものでは、1,000円前後で購入できます。

高速充電対応のタイプになると、相場感は2倍ほど

でも、持っておくに越したことはなく、車に搭載しておけば、いざというときになによりも活躍してくれることでしょう。

インバーターはコンセント穴とUSBポートが何個ついているか、何ボルトかにもよって価格は変わりますが、大体2,000円から。

高速充電可能でかつ、コンセント穴とUSBポートが複数ついているものだと3,000円以上するので、「備えておく」にはシガーソケット用の充電器でOKかと思います。

3. ハンディガスレンジ(カセットコンロ)とガスボンベ…加熱調理用


オール電化の家庭にお住まいの方が慌てて購入した、ガスボンベとハンディガスレンジ(カセットコンロ)。

ハンディガスレンジは3,000円程度、ガスボンベは3個入りで大体500円程度で購入できます。

「インスタントラーメンさえ煮ることができない…」

と、火を使えない不便さを強く感じました。

なにより、被災し不安でいっぱいのなかでも「暖かい食べ物・飲み物」で人はかなりホッとできるということも学びました。

ほんの数日でインフラは回復するだろう…とは思いつつ、子どもを守らねば、両親を守っていかねばと思う気持ちで皆とても焦りを感じ過ごしていました。

温かい食事で一瞬でも和み、ストレスと上手に折り合いを付けていくために、確実に加熱調理用の器具は備えておくべきだったと感じました。

まとめ

そのほかにも懐中電灯やウェットティッシュ、マウスウォッシュなど、あげればキリがないほどの物を必要だと感じました。

が、やはりこの3点だけは確実に備えておくべきだと声を大にして言いたいのです。

何不自由ない「日常」では、これらのアイテムは、ただ家の限りあるスペースを圧迫するだけです。

しかし、いつ起こるかもわからない「非日常」には、備えがあるとないでは初動に大きく関わります。

そしてその差は埋まることなく、被災生活は続くのです。

被災地

被災してしまえば、備えはあっても憂いあり…

でも「備えあれば嬉しいな」と被災生活を乗り切る救いになることは違いなし!(執筆者:三浦 希枝)

《三浦 希枝》
この記事は役に立ちましたか?
+1

関連タグ

三浦 希枝

三浦 希枝

前職は海上保安庁に所属し、船舶料理士とヘリコプタ―降下員として勤務。退職後、フリーライターになり4年目に開業。子連れ離婚そして再婚を経て、二児のママとして仕事との両立を図っている。Webライティング講師業もはじめ、活動の幅を広げている。趣味は時短、節約。特技は水泳(インターハイ出場経験有!) 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集