男性と女性ではどちらの方が、投資の成績が良いの?

突然ですが、クイズです。

「男性と女性の投資家、平均ではどちらの方が、運用成績が良いでしょうか?」

運用成績が良いのはどっち?

この答えは、行動経済学の実験結果などを見ると「女性の方が運用成績は良い傾向になりがち」となるのが一般的です。

別の表現にしますと「女性の方が、投資が上手い・儲かりやすい」とも言えますね。

でも、なぜなのでしょうか。

長期分散投資の結果の8割は何で決まる?

まず、長期分散投資の運用成果は、何によっておおむね決まるのでしょうか。

それは、次のような内容だと言われています。

・資産の組み合わせ(一例:株式や債券、不動産などの資産クラスの組み合わせ)

・金融商品の組み合わせ(一例:投資信託や預貯金などの金融商品の組み合わせ)

つまり、運用成果のおよそ8割は「組み合わせ」によって決まる、と言われています

なぜなら、長期分散投資先の値動きは、おおむね経済や景気などに影響されるので、個人の「努力」はそれほど影響しないと考えられるからです。

そのため、最初の組み合わせをしっかりと考えておくことが重要です。

ですが、これでは、先ほどの「女性の方が、投資が上手い」の説明がつきませんね。

運用に性別は関係ないけれど、気持ちは関係ある?

長期分散投資の場合、運用成果は基本的に本人の「努力」は大きくプラスに影響しない、とすると男女で成績に差がつくのはなぜなのでしょうか。

それは「性格や気持ち」の差ではないか、と見ることもできます。

どういうことかと言いますと、一般的に男性は女性よりも「積極的」に売買する傾向があるようです。

もちろん、すべての男性に当てはまることではなく、あくまでも傾向として、です

これが何を意味しているのか、と言いますと「男性は(女性よりも)頻繁に売買をしやすい」ということを意味します。

頻繁に売買をすると、長期投資ではなく短期投資になりがちです。

そして、短期投資よりも長期投資の方が有利になりやすい傾向が、やはり投資にはあります。

そのためiDeCoやつみたてNISAなどの税制優遇制度では、長期投資が基本の考えとしてあります。

なぜ長期の方が合理的なのでしょうか

良く分からないからこそ、長期の方が有利になりやすい

長期の方が有利になりやすい

例えば、3年間株式を保有しても、それが合理的な投資になるかどうかは分かりません。

どういうことかと言いますと、確かに株式は成長に参加している資産なので「世界全体で」見ると過去のデータ上は、大きくなってきています(未来を保証するものではありません)。

ただ、当然ながら、景気によって大きく上がったり下がったりを繰り返してきました。

そのため、3年間などの短期間で見た場合は、3年後に株式市場全体が上がっているか下がっているかは、一か八かのギャンブル的な賭けになってしまいます。

投資の初心者の方からするとなんとなく「専門家や投資に詳しい人なら、3年後の経済や株式市場の動向が上向いているかどうかが分かるでしょう」と思われるかもしれません。

ですが、実は誰にも分からないのが現実です。

仮に予想が当たったとしても「それは、たまたまそうなった」だけであり「その人は予知能力者ではありませんよ」というところです。

すなわち、どうなるか分からないからこそ、長期間の成長にゆだねることが投資においては重要なのです。

この点を踏まえて考えますと「積極的に売買する傾向」にある男性(短期投資家)よりも、そうでない傾向の強い女性(長期投資家)の方が投資成績は良くなりやすい、という結果もうなずけます

長期分散投資で失敗しにくくするための1ポイントアドバイス!

そのため、ワンポイントでアドバイスをしますと、

「頻繁に売買をしないこと」

というシンプルなものになります。

ただ「なんでもかんでも個別銘柄の株式などを買って、頻繁に売買をしなかったらうまく行くか」というと、必ずしもそうではありません。

はじめの方に書きましたが、運用成果の大半は「組み合わせ」によって決まります。

きちんと分散できた状態で「頻繁に売買をしない」ということが、基本的に重要ではないでしょうか。(執筆者:佐々木 裕平)