この記事の最新更新日:2023年9月28日
今年もおせち予約が始まっています。
今やおせちの市販品は多種多少で、色とりどりのおせちが立派な重箱に詰められ、年末に届くという便利な時代です。
これほど市販品おせちが定着している中で、我が家のおせちは毎年手作りです。
「子どもにおせち作りの文化を伝えたいから」というのは建前で、本当の理由は値段です。
目次
我が家のおせち
過去、2年分のわが家のおせちです。
中身は毎年ほとんど同じですが、盛り付けを変えるなど工夫しています。
重箱に入りきらないおかずは、タッパーに詰めて保管します。
大晦日から4日~5日間くらいかけて食べきります。
自家製のおせちを毎年5,000円で作っている筆者が、おせちを安く簡単に作るコツを教えます。
おせち作りのメリット
市販品のおせちは、どれだけ安くても1万円はかかります。
親子3人分となると、1万5000円~2万円程度のものが多いでしょうか。
しかし、親子3人分のおせちを手作りすれば材料費は5,000円程度です。
買い物など事前準備が必要なので多少の手間はかかりますが、毎年作っているとコツがつかめてきますし、家族が好きな物だけチョイスして作るので残りものが出ることもありません。
そう、おせち作りには安さのほかにも、さまざまなメリットがあるのです。
・ 親子3人で約5,000円
・ 家族の好き嫌いを考慮して作れるので、残り物が出ない
・ 3日は持つので、3が日は料理せずゆっくりできる
・ 子どもにおせち作りの文化を伝えてあげられる(中学入試に出たこともあり)
・ 料理のバリエーションが広がる
おせち作りのデメリット
年末の忙しいときに買い出しや料理でかかる膨大な手間が面倒くさい、大変というものがほとんどです。
・ 年末の大掃除などの家事と同時進行でしなければいけない
・ おせちは品数が多いので買い出しや料理に手間がかかる
・ 飾り付けや盛り付けが大変
子どもがいる家庭は、子どもの面倒を見ながら料理を作らなければいけないのでさらに大変ですよね。
しかし、これらのデメリットは、事前準備を上手にしておけばできる限り解消できます。
おせち作りを安く、早く、楽にするコツ
我が家の場合、主人は年末年始も忙しい仕事なので、大晦日だろうがお正月だろうが筆者は1人で育児と家事をこなす「ワンオペ主婦」です。
必然的に、おせち作りに時間や手間暇をかける余裕はありません。
毎年作る中で、時間のやりくりや買い物の工夫など、おせち作りを苦痛にせずにラクにするコツがつかめてきたので、ご紹介します。
コツ1:作る品目は家族の好きな物を優先的に厳選する
我が家は家族が好きな物で、安く作れる12~13品目を厳選しています。
・ かまぼこ
・ 栗きんとん
・ 黒豆
・ 昆布巻き
・ 田作り
・ 有頭エビ
・ たこやホタテなど海鮮系の煮物
・ お煮しめ
・ 紅白なます
・ 銀杏
・ 味付き数の子
毎年作るものを決めてしまえばメニューに悩むこともなく、食材が決まっているので事前の買い物や準備もラクになり、結果的に安くすむのです。
コツ2:日持ちするおせち食材は早めに購入しておく
年末はおせち食材の値段が跳ね上がります。
乾燥黒豆や栗きんとんに使う栗の甘露煮、かまぼこ、田作りのいりこ、昆布巻き用のだし昆布は年中手に入ります。
また銀杏は殻を剥いて下処理したら冷凍保存ができます。
長期保存できるものは、秋口から安いときに少しずつ購入しておきましょう。
コツ3:100均、業務スーパー、地元の魚屋や八百屋を利用して安く購入する
おせち食材の品ぞろえは豊富な大型スーパーほど、値段が高いです。
かまぼこなどはローソン100円などでも売っていますし、業務スーパーでもいりこやだし昆布は常に安く販売されています。
筆者の地域では魚屋や八百屋で売れ残りを防ぐために年末の最終営業日におせち食材を安く売りきっていることが多いです。
近所の個人商店での販売動向を毎年チェックしておきましょう。
お花屋さんでは、おせちの飾り付けに使う笹の葉や木の芽、南天などを二束三文で売られていることがよくあるので、チェックしてみてください。
コツ4:ちょっとした飾り付けを用意して、彩りをプラスする
おせちの飾り付けには、毎年年末に花屋で売られている笹の葉など緑を添える飾りもの(数十円で購入)を使い捨てで、100均で買ったプラスチック製の飾り付けを毎年利用しています。
飾り付けがあれば地味なおせちが一気に華やぎますし、毎年同じ品目でも飾り付けの仕方を変えるだけでマンネリせず作れるので、おすすめです。
コツ5:年末のおせち作りをスムーズにするため、掃除は早めにすませておく
年末の寒くて忙しい時期に大掃除をするのって大変ではないでしょうか。
私は寒い中窓ふきや庭の掃除をするのが嫌なので、掃除は普段からこまめにし、ひと月かふた月に1回、プチ大掃除をするようにしています。
そうすれば特段、年末に慌ただしくなることはありません。
掃除や片づけ、そして年賀状作りに関しても、子どもが冬休みになる前にすませておくとラクです。
コツ6:買った方が安いときは、市販のおせちおかずを入れるのもアリ
おせちを食べる量によっては買った方が安いものもあります。
我が家では黒豆や田作り、お煮しめなどは普段から作っていて材料もあるので手作りしていますが、おせちの時しか作らないという家庭もあるでしょう。
そういう家庭では、市販の黒豆や田作りなどを買った方が安くつくので、買ってきて重箱に詰めるのもアリだと思います。
すべてを手作りにこだわる必要はありません。
コツ7:下ごしらえはクリスマスが終わってから少しずつ始める
長期保存、冷凍保存できる食材は、クリスマスが終わったら早めに下ごしらえを開始します。
毎日少しずつ準備しておけば、大晦日に数時間もキッチンに立たなくてはいけないということはなく、子どもの世話に困ることもありません。
早めに下ごしらえする食材
1. 栗きんとん
さつまいもの裏ごしに時間がかかるので、裏ごしだけは早めにして冷凍保存しておきます。
大晦日に解凍し、栗の甘露煮を入れればできあがりです。
2. 黒豆
圧力鍋を使って時短で作り、冷凍保存しておきます。
3. 田作り
我が家ではみそ汁の出汁に使っているいりこを田作り用に使いまわします。
砂糖・しょうゆなどでさっと味付けするだけなので簡単ですし、お水を使わないので冷蔵庫で長期保存可能です。
4. お煮しめ
お煮しめは大量に作るので、野菜を切るのに時間がかかります。
れんこん、たけのこ、にんじん、サトイモは切って下茹でして味をつけ、冷凍保存しておきます。
大晦日に解凍し、こんにゃくやしいたけ、きぬさやなど火が通りやすい食材を加えて再度煮るとラクです。
神前に供えるための料理が起源の「おせち」
おせち料理の一品一品には、家内安全や子孫繁栄など、さまざまな願いが込められており、縁起がたくさんつまっています。
縁起が良いおせち料理を手作りして、家計も家族も幸せな気分で新年を迎えてください。(執筆者:服部 椿)