「ハラスメント被害」に役立つ保険 2年間で2倍以上の加入率、賠償金は1億円以上という実態。

ハラスメントの種類

セクハラ保険、パワハラ保険

いまや35種類~45種類と言われ、日々増えているのが事実です。

「パワハラ保険に入っている、セクハラ保険に入っている、そもそもそんな保険ってあるの?」

というご質問が非常に多いので、この場であらためてお伝えしようと思います。

ハラスメントとは、いろいろな場面での「いやがらせ、いじめ、威嚇等」を言います。

その種類は、このご時世どんどん増え続けており、他者に対する発言・行動が本人の意図とは関係なく、相手を不快にさせたり、心や尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指します。

セクハラの保険の実態

上記の実態を鑑み、各保険会社は、社内で「セクハラ」、「パワハラ」などを原因として訴訟にまで発展した場合、訴訟費用や賠償金を支払える保険商品を開発した結果、加入が急速化しています。

保険会社の統計によると、この2年間で、2倍以上の加入率と発表している会社もあります。

会社が入るセクハラの保険って?

会社が入る「労災の上乗せ保険」は聞いたことがあると思います。

授業員の方が、業務災害や通勤災害で、死亡・後遺症害、入・通院補償が必要な際に役立てる保険です。

その特約に、ここ4年くらいから「雇用関連賠償責任補償」という特約を大手保険会社が付帯できるようにしました。

雇用関連賠償とは、パワハラ・セクハラ・マタハラ行為に対する会社の管理責任や不当解雇により、企業や役員、管理職の方が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償してくれます。

労働条件の差別的な取り扱いなど、侵害行為によって、その結果、従業員の精神的苦痛・雇用契約の権利の侵害に対して、会社が法律上の賠償責任を負担したケースを指します。

まさにセクハラに対応する保険です。

この手の問題は「示談」になるケースも多いですが、この保険では「示談金」も支払いの対象です。

訴えられる額ってどのくらい?

賠償金

兵庫県の例

病院に勤める男性医師が、長時間勤務を強いられたうえ、上司から日々「死ね」、「辞めてしまえ」などと罵倒され続け、2011年9月に自殺しました。

ご遺族の訴えに対しての賠償金は、1億円でした。

岐阜県の事例

大手電機メーカーで働く男性が、上司からの日々罵倒され、2013年10月に自殺しました。

ご遺族からの訴えによる賠償金額は、1億550万円でした。

ハラスメントが原因で、訴訟から賠償金の請求に至るケースが日々増え始めており、中小企業では普通に支払える金額ではないことがわかります。

この数年で、契約をし始めた中小企業の会社が多いということは、上記の事例の伝承と、昨今の○○ハラの多さからと言えるでしょう。

パワハラ・セクハラを受ける側、そして個人の場合の保険は?

個人がハラスメント被害にあった際、役に立つ保険

以下の会社で、個人がハラスメント被害にあった際、役に立つ保険があります。

・損保ジャパン日本興亜社:弁護のちから

・さくら少額短期保険社:なでしこ保険

・エール少額短期保険社:弁護士保険コモンLife

・プリベント少短保険社:弁護士保険「ミカタ」

損保ジャパン社の保険は、○○ハラなどで訴えた際の弁護士費用が補償されます。

但し、企業などを契約者とする団体契約で、団体の構成員(個人)が加入できるものです。

さくら少短の保険は「なでしこ保険」にご加入の方で、付帯サービスがあり、チャットでこの手の相談に乗ってくれるものです。

なでしこだけに、女性のみが加入できるものです。

エール少短の保険は、無料の事前相談からトラブル時の弁護士費用の補償までを持ってくれる保険です。

お値段は月々2,200円~月々5,100円のものがあり、事故の支払いによって次年度の保険料が変わります。

また加入してすぐは「待期期間」があるので、既にハラスメントが始まっている際には注意が必要です。

プリベント少短の保険は、弁護士保険「ミカタ」の加入者向けに無料の電話相談も行っています。

2018年8月には受電数が1万件を超えたとのことで、トラブルの際の保険金と相談による心の安心を保険にしたと言えますね。

お値段は一時払い年間で3万5,200円~4万2,500円になっています。

相手を思いやることが一番の解決方法

家族と一緒にいる時間以上に長くいる職場で、このような○○ハラがあるなんて、本当につらいです。

企業や会社は、人材を「財産」として最大限に活用し、社会貢献ができる場でなくてはなりません。

いらぬ感情でお互いを傷つけあわない…そんな社会になることを願ってやみません。

また職場以外でもたくさんの〇〇ハラは増え続けています。

常に相手を思いやる言葉、相手の立場に自分を置き換えての日ごろの言動を考えていきたいです。(執筆者:鮫島 ひかる)

この記事を書いた人

鮫島 ひかる 鮫島 ひかる»筆者の記事一覧 (16)

2001年慶応義塾大学法学部卒業。損害保険会社OLから転身、フリーライターをしています。コピーライティングも得意で今まで様々な広告に携わらせていただいています。現在では、マネー・保険記事以外に、音楽サイトと美容・健康関係の記事も執筆中です。健康オタクのため、腸育コンシュルジュの資格も取得。困っている方がいると放っておけないおせっかい者です^^皆さんのお役に立てることが自分の中のモットーですので、皆様の心に届く文章でさまざまな知恵をお届けできるように頑張ります。
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