知らず知らずのうちに浪費している場合、その原因としてストレスが潜んでいます。
筆者がこれまでの人生でストレスから浪費したのは4回です。
2. 乳幼児期の育児ストレス
3. 思春期の子どもとの葛藤
4. 子どもの大学進学による家計の悪化
第3回目となる今回は「思春期の子どもとの葛藤」が浪費につながった、筆者の事例をご紹介します。
目次
思春期の子育てはストレスがたまるもの

思春期の子育てで筆者がストレスをためた理由は、思春期とセットでやってくる子どもの第二反抗期にありました。
第二次反抗期に入った子どもはことごとく親に逆らい、激しく衝突します。
また、時に問題行動を起こす場合もあり、親自身が悩みすぎて消耗してしまいがちです。おそらく身に覚えのある親御さんも多いでしょう。
そのようなわけで、筆者も世間の親の例にもれず子どもの第二次反抗期に振り回され、ふと気がつけば浪費が始まっていた感じです。
子どもとの衝突で「プチ浪費」が重なりやがて大きな浪費に
この時期の浪費は、過去2回のように際立つ特徴があったわけではありません。
日常の買い物におけるプチ浪費が積み重なり、その結果じわじわと家計が圧迫されていく形でした。
その対策として、家計簿による厳重に家計管理も試してみたのですが、1円単位まで収支を合わせながら家計簿をつけても原因がわからず。
無意識のうちに行っているらしいプチ浪費も、まったく改善されませんでした。
そこで筆者は、過去の経験からプチ浪費の根本にあるストレスについて考えてみることに。
すると、子どもと衝突した日ほど、プチ浪費が多くなることを突き止めました。
「これか!」と筆者は納得。やはり子育てのストレスが浪費の原因となっていました。

子どもの担任教師の一言で浪費の原因に気づいた
結論から言えば、筆者はあるできごとをきっかけに、子育てのストレスからくるプチ浪費を改善することができました。
そのきっかけとなったのが、当時子どものクラスで担任をしていた教師の言葉です。
思春期の子どもとの接し方に話が及んだ際、担任教師はこんなことを言いました。
つまり思春期は、親が意識して子離れをする必要があるということ。
少しずつ子どもと距離を置いて自立させるための準備期間だというのです。
その言葉を聞いたとき、浪費の原因は筆者自身が子離れをしていなかったことに気づき、深く省。
それからは、かなり意識して子どもから距離を置くことにしました。
以後は少なくとも子どもとの衝突によるストレスは減り、プチ浪費もかなり収まりました。
子どもが手を離れた解放感から浪費するケースもある

筆者が浪費したケースは、子離れできない親(筆者)が子供に反発されて衝突、それがストレスになったのが原因でした。
しかし、浪費の原因はストレスだけではありません。
一見ストレスとは無縁に見える「子どもからの解放感」にも浪費への誘惑が潜んでいます。
当時ママ友から聞いた話では、「子どもが中学に入ったら手がかからなくなり、解放感から急に交際範囲が広がり浪費も増えた」というケースがありました。
浪費の増えた具体例
・部活の付き添いの帰りにママ友と外食する機会が増えた
中には、「できれば誘いを断りたいけど、断ると他の親に悪く思われそう」と悩んでいた親もおり、おつき合いそのものがストレスになってしまったケースもあります。
子どもが中学に入ると確かに親の自由時間は増えるので、交際範囲が広い人ならありうる話だとは思いました。
このように、思春期の子どもを持つ親には、いくつもの「浪費への入口」が潜んでいます。
もし「自分は浪費しているのでは?」と気づいたら、まずは自分の行動を振り返り、浪費の原因をつきとめることをおすすめします。(執筆者:大岩 楓)