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日本人が大好きな白米

毎日の食事に欠かせない白ご飯は、できるだけおいしく食べたいものです。
我が家は子どもも主人も白ご飯大好きで、定期的に糖質制限を実施している筆者も唯一食べる炭水化物は白ご飯です。
そんな白ご飯好きの我が家ですが、炊飯器はありません。
炊飯器なし生活を10年続ける筆者が、今あるお鍋でご飯を炊いてキッチンも家計もすっきりさせるコツをご紹介します。
今ある鍋を使ってご飯を炊いてみよう
我が家に炊飯器がない理由は明確です。
今あるお鍋で炊いた方がおいしいし、早いし、無駄にスペースを取らないからです。
炊飯器の便利な機能といえば保温機能ですが、炊きあがったご飯を急速冷凍した方が保温したご飯よりおいしいので、保温機能はいりません。
炊飯器は初期費用が意外とかかります。
5合炊きのものであれば安くても1万円はかかりますし、高機能なものなら5万円するものもありますよね。
わざわざお金を出して炊飯器を買わなくても、家にあるお鍋でご飯を炊くコツを覚えれば毎日簡単においしい白ご飯が食べられます。
どのお鍋で炊くときも共通のポイント
ポイント1:お米は洗ってから30分間水に浸すこと
冬場は浸水時間を少し長めにしましょう。
※圧力鍋は浸水時間なし~10分程度でもOKです!
ポイント2:お米1合に対し、水は180CC~200CCが適量
土鍋は水多めでよりふっくらと、圧力鍋は少なめにすると歯ごたえのある仕上がりになります。各家庭で好みの水加減を見つけてください。
ポイント3:キッチンタイマーを必ず使うこと
時間をきっちり計ることが安定しておいしく炊く秘訣です。
1. お鍋で炊飯【所要時間:約1時間】
普段煮物やみそ汁を作るような、蓋付きのお鍋でご飯を炊く方法です。
適量の水に浸水させたご飯をお鍋に入れ、蓋をして強火で沸騰させます。
沸騰したらすぐ弱火にし、2合は8分間、3合は9分間、4合は10分間炊きます。
時間がきたら火を止めて蓋を締めたまま15分ほど蒸らして出来上がりです。
2 圧力鍋で炊飯【所要時間:約30分間】
圧力鍋でご飯を炊く方法です。
適量の水に浸水させたご飯を圧力鍋に入れ、蓋をして強火で沸騰させます。
圧力開始を示すピンが上がり、圧力がかかったら弱火にし、2合は2分間、3合は3分間、4合は4分間炊きます。
時間がきたら火を止めて蓋を締めたまま10分間ほど蒸らして出来上がりです。
3 無水鍋で炊飯【所要時間:約1時間】
無水鍋でご飯を炊く方法です。
適量の水に浸水させたご飯を無水鍋に入れ、蓋を締めて(蒸気口は開けておく)強火で沸騰させます。
沸騰したら蒸気口を締めて弱火にし、2合~3合は10分間、4合は12分間炊きます。
時間がきたら火を止めて蓋を締めたまま15分間ほど蒸らして出来上がりです
4 土鍋で炊飯【所要時間:約1時間】

土鍋でご飯を炊く方法です。
適量の水に浸水させたご飯を土鍋に入れ、蓋をして中火で沸騰させます。
沸騰したら弱火にし、2合~3合は15分間、4合は17分間炊きます。
時間がきたら火を止めて土鍋を下ろし、蓋を締めたまま10分間ほど蒸らして出来上がりです。
5 ホーロー鍋で炊飯【所要時間:約1時間】
ルクルーゼなどのホーロー鍋でご飯を炊く方法です。
適量の水に浸水させたご飯をホーロー鍋に入れ、蓋をして中火で沸騰させます。
沸騰したら弱火にし、2合~3合は10分間、4合は12分間炊きます。炊きます。
時間がきたら火を止めて蓋を締めたまま10分間ほど蒸らして出来上がりです。
鍋が変わっても基本は変わりません
鍋の種類によって中火で沸騰させるか強火で沸騰させるかという違いはありますが、基本的な炊き方は
これだけなので、1度覚えるととっても簡単です。
浸水の量や炊く時間を調整することで好みの炊き具合にできることも鍋で炊飯する魅力ですので、何度か炊いてみて各家庭でベストな加減を確認してください。
時短&節約おすすめナンバーワンは圧力鍋
どのお鍋を使ってもコツさえ掴めばおいしい白ご飯がいただけますが、筆者のおすすめは圧力鍋です。
米のうま味がしっかりと味わえるのにとにかく早いので、毎日の家事がスピーディになります。
おすすめの理由1:とにかく早い
浸水10分、沸騰してから炊飯3~4分、蒸らし10分の合計30分で、ほかのお鍋や炊飯器に比べてとにかく早いです。
どんぶり物やカレーなど急ぎのときは浸水なしにすれば最速15分間で食べられるので、忙しい日も助かります。
おすすめの理由2:ちゃんとおいしい
圧力鍋は短時間で炊けるのにふっくらと艶やかで、お米の粒がしっかりと立ち、うまみがあるご飯が食べられます。
何度も繰り返すことでベストな炊き加減が身についていることも、おしいく炊ける秘訣かもしれません。
おすすめの理由3:電気代、ガス代がかからない
火にかけるのは5分以下なので、電気代やガス代がかかりません。
おすすめの理由4:お手入れが楽
炊飯器は内窯以外にも外蓋や本体などのお手入れが必要ですが、圧力鍋は鍋を洗うだけなのでラクちんです。
おすすめの理由5:鍋の価格によるおいしさの差が少ない
炊飯器や、土鍋、ホーロー鍋などのほかのお鍋は価格の高さ(品質)にご飯のおいしさが比例する傾向があります。
特に炊飯器は、良いものほど高いです。
しかし、圧力鍋は安いものでも圧力さえかかればおいしく仕上がります。
ブランド物とノーブランドの安価な圧力鍋を使い比べたことがありますが、味の差はほとんどありませんでした。
筆者が長年愛用している圧力鍋は4,000円程度で購入したパール金属です。
おすすめの理由6:耐久性に優れている
圧力鍋は5年~10年程度でゴムパッキン(1,000~2,000円くらいで別売りされていることが多い)の取り換えが必要ですが、鍋自体の耐久性はかなり優れています。
筆者が使っている圧力鍋も10年ものですが、まだまだ使えます。
圧力鍋は早く炊けるのにきちんとおいしいのが魅力で、鍋自体の耐久性やほかの料理にも使える汎用性を考えても素晴らしいコストパフォーマンスです。
もし試したことがない方は、1度圧力鍋炊飯を試してみてくださいね。

ラクするための家電で、仕事が増えていませんか?
本当に必要なものしか持たないことで家事がラクで、キッチンも家計もスリムになります。
気づけばキッチンは、
・ 炊飯器
・ オーブントースター
・ 電子レンジ
と、家電製品や調理器具がどんどん増えていきます。
キッチンはただでさえ汚れが付きやすい場所で、家電製品や調理器具が増えれば増えるほどそれぞれのお手入れが大変になり、購入する際の費用もかさみます。
毎日の家事を少しでもラクにするための便利な道具たちが、結果的に家計を圧迫し、無駄な家事を増やしてしまっているとすれば、本末転倒ではないでしょうか。
我が家には、炊飯器もありませんし、オーブントースターもありません。
必要最低限のものしかキッチンに置かないことで、結果的に普段の家事がラクになっています。
便利な製品に頼らず今あるものでご飯を炊いたり、料理したりする癖が身についていると、停電したときや、アウトドアのときなど、さまざまな場面で応用が利きます。
この機会に今あるお鍋でご飯を炊いてみて、キッチンも家計もすっきりさせてみてはいかがでしょうか。(執筆者:服部 椿)