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【母子家庭を応援】 暮らしのサポート、塾代補助、移住などがある自治体を紹介 応援してくれるところは多方面にある

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【母子家庭を応援】 暮らしのサポート、塾代補助、移住などがある自治体を紹介 応援してくれるところは多方面にある

「母子家庭の貧困」さらには子どもへの「貧困の連鎖」などという報道を目にすることがあります。

確かに1人で子どもを育てるのは、大変です。

でもシングルマザーの皆さん、あきらめないでください。

これからはあなた次第で人生は変わります。

今の世の中、応援してくれるところは多方面にあります。

母子家庭が活用できる助成や補助について、ご紹介します。

母子家庭を応援する暮らしのサポート

児童扶養手当

数ある支援の中でも、最もよく知られている経済支援です。

所得によって扶養する子どもの数に応じた額が、子どもが18歳になった年の3月末まで給付されます

平成30年12月現在の給付金額は

・ 全部支給 4万2,500円
・ 一部支給 4万2,490円~1万30円

さらに児童2人めは5,020円~1万40円が加算

第3子以降は1人につき3,010円~6,020円加算されます。

(参考:東京都福祉保健局 児童扶養手当

ただし同居する家族に収入があるとき、たとえ実際の収支は別であっても、同一家計とみなされ給付金額がかわることがあります

実家に戻る予定の方は、ご注意ください

なおこれまでは年に3回4か月分支給されていましたが、2019年11月からは、奇数月に年6回2か月分がまとめて受け取れます。

ひとり親家庭医療費助成制度

国民健康保険や社会保険に加入している方が、保険診療を受けたときの治療費と調剤薬局でもらう薬代の補助を得るものです。

しかし差額ベッドや健康診断、予防注射、薬の容器代などの保険外の医療費や入院時の食事代、交通事故での治療などは含みません。

子どもが18歳になる最初の3月末まで、母子ともに助成されます

住宅手当

毎月支払う家賃は、必ず必要になるまとまったお金です。

けれどもこれは市区町村独自の制度のため、どこでも受給できるとは限りません

また、支給される金額も以下のように、地域で異なります

さらに申請するには、扶養する子どもが20歳未満であることや民間の賃貸物件であること、所得制限、申請する市町村への居住年数など基準が設けられており、戸籍謄本や住民票などが必要です。

・ 東京都武蔵野市 … 月額1万円(家賃が1万円以下の場合は家賃相当額)

・ 千葉県浦安市 … 1万円を超えた額に対し、月額1万5,000円まで

・ 神奈川県厚木市 … 家賃の額により1,300円~1万円

・ 茨城県石岡市 … 4万6,000円以上の家賃に対して、勤務先の住宅手当を引いた額2万円まで

・ 山形県遊佐町 … 家賃月額の1/4、上限1万円

また民間の賃貸物件には、入居するにも審査があります。

契約者の支払い能力を判定するために、給料明細の提出や年収を問われることもあるようです

もちろん所得が多いにこしたことはありませんが、筆者は児童扶養手当を収入に含めてもらえた、という経験をしています。

対応は不動産会社や大家さんによります。

納得いく物件にあたるまで、根気よく探してください。

さらに日本シングルマザー支援協会のHPでは、シングルマザーシェアハウスという暮らし方の提案をしています

家賃がリーズナブルなのはもちろんのこと、保証金や敷金、保証人が不要な物件も多く、備え付けの家具があることもうれしいメリットの1つです。

日本シングルマザー支援協会

≪画像元:日本シングルマザー支援協会

各HP上では、画像や動画で室内を確認できます。

交通機関の割引

例えば東京都内在住なら、1世帯につき1人に限り、都営地下鉄全線、都バス(江東01を除く)、都電、日暮里・舎人ライナーが利用できる「都営交通無料乗車券」を発行してもらえます。

都営交通無料乗車券

≪画像元:東京都交通局

JRの割引は、比較的多くの自治体で実施されているので、お住いの福祉関係の窓口にお問い合わせください。

ただし、通学定期は対象とならず通勤のみ利用できる自治体や、学生は学割と併用はできないが普通定期運賃の3割引で購入するならOKという地域、児童扶養手当受給世帯に1人だけというところなど、それぞれ条件は異なります。

水道料金の減免

毎日使う上下水道料金は、助成があると助かります。

しかしこれも、どこでも制度があるとは限りません。詳しくは自治体の水道局のWEBサイトをご確認ください。

・ 東京都…水道料金 基本料金と1月当たり10㎥までの合計額と下水道料金1月当たり8㎥までの料金が無料

東京都水道局

≪画像元:東京都水道局≫

・ 神奈川県…基本料金2か月分1,420円が免除

水道料金の減免制度

≪画像元:神奈川県 水道料金の減免制度≫

塾のサポート

闇雲に勧めるわけではありませんが、塾は勉強の対策や方法、受験情報に特化しており、合えば子どもの夢に近づく一つの方法にもなりえます。

でも「お金がかかる…」と、あきらめるのは早計です。

東京都では、中学3年生と高校3年生(高校中途退学者、高等学校卒業程度認定試験合格者、定時制高校4年生、浪人生等も利用可)を対象に「受験生チャレンジ支援貸付事業」として、塾費用や受験料を無利子で貸付をしています。

受験生チャレンジ支援貸付事業

≪画像元:東京都福祉保健局 受験生チャレンジ支援貸付事業

しかもうれしいことに、高校や大学に見事入学すれば返済が免除されます

都内に1年以上住んでいることや年収、資産、公的資金を滞納していないことなど条件がありますが、子どもが自分の努力で免除を勝ちとれます。

子どもの自信にもつながるのではないでしょうか。

個別指導型の学習支援も

一方江戸川区では、受験生チャレンジ支援貸付を受けていない中学生に向けて、個別指導型学習支援「江戸川さくら塾」を開催しています。

大学生等のボランティアによる個別指導の費用は、なんと無料です。

江戸川区ひとり親家庭 個別指導型学習支援

≪画像元:江戸川区 ひとり親家庭 個別指導型学習支援「江戸川さくら塾」≫

さらに大阪市では、中学生へ上限月額1万円として「塾代助成事業」を行っています。

この政策は、貸付ではなく最初から助成であること、利用できる範囲が塾や家庭教師など学習面に留まらず、英会話・音楽・パソコン・絵画教室などの文化面や野球・水泳・ダンス教室などのスポーツ関連でも利用可能なことがポイントです。

なおこちらにも、上限の所得制限があります。ご確認のうえ申請してください。

大阪市塾代助成事業

≪画像元:大阪市塾代助成事業

他にもNPO法人「TERACO」は、都立上位校への進学を希望する本気でがんばる新中学1・2年生を無料で応援、「勉強は将来を切り開く大きな武器」と、少人数個別指導で全力サポートをしてくれます。

無料学習塾「TERAKO」

≪画像元:無料学習塾「TERAKO」≫

塾自体がひとり親割引として、入会金半額や通常授業料5%割引しているところもあります

ITTO個別指導学院

≪画像元:ITTO個別指導学院≫

生活支援

離婚したら生活は、変わります。

暮らしに支障がでるようになったら1人で頑張りすぎないで、「ひとり親家庭等日常生活支援事業」があることを思い出してください

制度を設けていない自治体もありますが、登録しておけば以下のようなサポートを一時的な期間ですが、受けられます。

京都市の場合、生活援助150円、子育て支援70円(いづれも1時間あたり)と料金は格安です。

京都市ひとり親家庭等日常生活支援事業

≪画像元:京都市 ひとり親家庭等日常生活支援事業

・ 乳幼児の保育
・ 児童の生活指導
・ 食事の世話
・ 住居の掃除
・ 身の回りの世話
・ 生活必需品等の買物
・ 医療機関等との連絡

シングルマザー移住支援

新しく働く場所も住むところも、みつけなくてはいけないこともあるでしょう。

思い切って移住するのも、1つの方法です。

・ 島根県浜田市
・ 兵庫県神河町
・ 徳島県美馬市
・ 長野県須坂市
・ 群馬県上野村
・ 北海道幌加内町

この地域は「ひとり親地方移住支援ネットワーク」を結成、シングルマザーの地方移住を積極的に支えてくれます

平成28年度浜田市では

・ 高校生以下の子どもと移住を希望

・ 市が指定する介護サービス事業所で就労が可能(※経験、資格は問わない)

・ 研修終了後も定住する意思がある

・ 申請認定時65歳未満の方を対象に、1年目の研修期間から

・ 月額15万円以上の給与

・ 家賃の月額1/2 以内を助成(上限2万円)

・ 養育支援金として月額3万円を1年間

・ 中古自動車を無償提供

・ 研修支度一時金30万円

・ 研修終了時に100万円を支給!(ただし、研修終了後2年以内の自己都合の退職は返還しなくてはいけないこともある)

と至れり尽くせりです。

島根県浜田市シングルペアレント介護人材育成事業

≪画像元:島根県浜田市 シングルペアレント介護人材育成事業(pdf)≫

兵庫県神河町で目を引くのが、就職支援です

平成30年度は介護職員初任者研修に加えて、次世代を目指したロボットプログラミング研修が開催されました。

ロボットプログラミング研修

≪画像元:兵庫県神河町 ロボットプログラミング研修(pdf)

さらに町は、7月と10月には合同移住相談会を東京で行っています

自身も移住者である移住プランナーとの相談、無料体験施設や見学ツアーを実施、地元企業にも在宅で仕事ができるように働きかけるなど、シングルマザーに寄り添う温かな心配りをしています。

助成や制度は住んでいる地域によって随分違うので注意

知らないだけで利用していないことが、まだあるかもしれません

それで何かをあきらめるのは、あまりにももったいないではありませんか。

助成や制度はお住いの地域によって異なり、自分で申請しなくてはなりません

音を上げるのはまだ早い、子どものために、そして自分のためにも頑張りましょう!(執筆者:吉田 りょう)

《吉田 りょう》
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吉田 りょう

執筆者:FP2級 吉田 りょう 吉田 りょう

働くシングルマザーです。息子二人を大学卒業させるため、さまざまに工夫をこらし勉強しました。節約は勉強したものだけに与えられるご褒美です。リアルな情報、実際に使える情報にこだわってお届けしたいと思います。 <保有資格> 登録販売者、日文コンサルタント協会 着付1級講師 FP2級 寄稿者にメッセージを送る

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